大量情報化社会を上手く生き抜く自信を持つ現代米国人

2017/01/16 05:23

インターネットの普及浸透、それを操る高機動力を持つスマートフォンの一般化に伴い、これまで人類が体験したことのないレベルの情報化社会が到来している。人々はその大量の情報に飲み込まれず、巧みに使いこなす自信を有しているのだろうか。アメリカ合衆国の民間調査機関であるPewResearchCenterが2016年12月7日付で発表した報告書【Information Overload】から、同国の実情を見ていくことにする。

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今調査の調査要綱は先行する【米国成人の2割は情報過多を認識している】を参照のこと。

その記事にある通り、アメリカ合衆国の成人においては、現状の大量情報化社会に対し、情報過多でオーバーロード感を覚える人は少数派に留まっている。

↑ 情報過多を感じる(2016年春、アメリカ合衆国)(再録)
↑ 情報過多を感じる(2016年春、アメリカ合衆国)(再録)

それでは具体的に、大量の情報に対してどのような自負、自信を抱いているのだろうか。その度合いを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 情報化社会における自信の度合い(2016年春、アメリカ合衆国)
↑ 情報化社会における自信の度合い(2016年春、アメリカ合衆国)

情報が昔と比べて桁違いに増えている現状でも、その波に飲み込まれること無く泳ぎ切り、上手く立ち振る舞えるとの自信を持つ人は8割強。難しいかなとの懸念を持つ人は2割足らずに留まっている。

そして現状への対応だけでなく、今後さらに情報量が増えても十分な処理余力があるとの自負を持つ人もほぼ8割。ただしこちらは強度の肯定派は4割強に留まり、いくぶん自信の強度が弱い人が増えている。そして流れ来る情報の信頼性を判断するのは大よそ簡単で、自分は間違った情報に踊らされることは無いとの自信を持つ人もほぼ8割。

上記のグラフの「情報の過負荷状態」を自覚する人が2割で、見方を変えると「情報化社会を乗り切れる」とした人の8割とほぼ一致している。クロス回答値の公開は成されていないが、多分にだぶっていることは容易に想像できる。

情報量の多さへのプレッシャーを感じる度合いはそれほど多くは無い。

↑ 情報化社会における所感の度合い(2016年春、アメリカ合衆国)
↑ 情報化社会における所感の度合い(2016年春、アメリカ合衆国)

行政機関などで必要となる提示情報の多さに面倒くささを覚える人は4割強。大量の情報を前に、確認しなければならない量にうんざりしてしまう、ストレスを覚える人は4割程度。さらに情報が多すぎてほしい対象を見つけ出すのが難しいと感じる事がある人は3割強に達している。しかしいずれの状況でも過半数は「情報の存在量ややり取りにおける量が多くてもストレスは感じない、うんざりしない、戸惑ったりしない」とし、自分の情報処理能力に自信を抱いている。

これらの自信が情報大国アメリカを支えている、あるいは逆で情報大国であるからこそ、これらの自信を有することができるのかもしれない。そうであればこそ、「情報の信頼性を判断するのは大よそ簡単だ」との設問に8割以上が同意を示していたにも関わらず、先の大統領選後に露呈した、主に報道における情報の信ぴょう性への懸念問題は、大きな衝撃として社会を揺るがしているのだろう。


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