日本の対米中韓印感情などをグラフ化してみる

2017/01/15 05:26

これまで複数の記事において、アメリカ合衆国の民間調査会社PewResearchCenterが2016年10月31日付で発表した、定点観測による国際調査から日本に関わる項目を抽出分析した報告書【Japanese Back Global Engagement Despite Concern About Domestic Economy】をもとに、日本の様々な対外観を確認した。今回は報告書に添付されていた過去の統計値をまとめた集計表を用い、日本における対米・対中・対韓・対印・対国連の感情度の推移を確認していくことにする。

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今調査の調査要綱は先行記事【日本の取るべき対外姿勢は「他国を手助け」が6割、「国内優先で個々の国の努力に任せる」は1/3】を参考のこと。

先行する記事で対米感情推移は確認をしたが、それ以外にも今回発表された報告書では日本人による対中国、対韓国、対インド、対国連の感情度の推移が記されている。対象によっては一部欠けがあるが、直近分となる2016年春の分はすべての対象への調査結果を計上しているので、まずはそれを見ていく。

↑ 日本人の対外感情(2016年春)
↑ 日本人の対外感情(2016年春)

対米感情は極めて良好、対インドがそれに続き、対国連も良好派が険悪派を超える値。対韓、対中は険悪派の方が多く、特に対中では良好派が1割強しかおらず、強い険悪派が4割超えている。また、対印・対国連は「分からない・回答拒否」が2割ほどおり、印象そのものが薄い、あまり興味関心が無い対象の人も多いことがうかがえる。

これを各国など別に、経年変化で見たのが次のグラフ。国によっては未調査の年もあるが、他国と合わせるためにあえてその年の部分は空白にしている。さらに、良好派の値を単純に足して、その推移を折れ線グラフとして生成する。

↑ 日本の対米感情(回答時点)
↑ 日本の対米感情(回答時点)

↑ 日本の対中感情(回答時点)
↑ 日本の対中感情(回答時点)

↑ 日本の対韓感情(回答時点)
↑ 日本の対韓感情(回答時点)

↑ 日本の対印感情(回答時点)
↑ 日本の対印感情(回答時点)

↑ 日本の対国連感情(回答時点)
↑ 日本の対国連感情(回答時点)

↑ 日本の対外感情(良好派)
↑ 日本の対外感情(良好派)

対米感情は元々良好。オバマ前大統領が選ばれた選挙戦の時の日本たたき的傾向や世界的金融危機の影響もあり一時期好感度が下がる場面もあったがすぐに持ち直し、震災時の米軍の活躍を受けて大きな上昇を示したことは、以前の記事で言及した通り。一方で中国は経済成長と共に対外強硬路線に転じた2005年あたりから印象は悪化し始め、震災時には持ち直しも見せたものの、その後のさらなる具体的な経済面・軍事面など多方面での強圧姿勢を受け、大きな低迷の中にある。

韓国も中国ほどの低迷ぶりでは無いが傾向は類似しており、ここ十年ほどの間に大きな好感度の低下が見て取れる。インドや国連は上記の通り、好き嫌いの判断をするに足るだけの情報を持たない人も多く、弱い印象における良好認識の人が多数派を占めており、特段の変化は無い。

国連はともかく、対米・対中・対韓・対印の好感度の現状や推移は、内閣府が定期的に調査発表している印象度の定点観測の傾向と推移しており、内容が的外れではないことが分かる。大きなうねりを見せる世界情勢の中で、次回以降どのような動きを見せるのか、注目したいところではある。


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