20代には「年齢×1000円」は「今は昔」、財布の中身は平均8000円強(2015年)

2015/12/03 14:00

雇用市場の動向や可処分所得の変化で、金銭面において世代別ではもっとも厳しい立場に置かれていると言われているのが、成人若年層。彼らのお金事情はどのような状況なのだろうか。今回はSMBCコンシューマーファイナンスが2015年12月1日に発表した調査結果を基に、普段財布に入れている金額や、所持金が少なくて不安になる限界額の観点から、その実情を見ていくことにする(【発表リリース:20代の金銭感覚についての意識調査2015】)。

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今調査は2015年10月2日から8日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で20代男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女比・20代前半と後半の仕切りで均等割り当て。調査協力機関はネットエイジア。

就業者、あるいは大学生などにおいて、不意の出費にも即時対応できるよう、財布の中には常に自分の年齢×1000円分の現金を納めておくべきとの話がある。分かりやすい形での所持金額に関する習わしのようなものを示したものだが、実際のところはどのような所有状況なのだろうか。普段財布に入れている金額を尋ねたところ、ボリュームゾーンは3000円から1万円との形となった。全体平均では8386円との値が出ている。

↑ 普段(平日)財布に入れている金額は(自由回答)
↑ 普段(平日)財布に入れている金額は(自由回答)

中にはゼロ円とのつわものも居るが、1万円以下に8割以上が収まっている。普段万札が入っている人は少数派となる。直上で触れた「普段から年齢×1000円」は、少なくとも今の20代には通用しないのが実情。

平均額の8000円強は、5000円札1枚と1000円札数枚、後は小銭が複数枚といったところ。あるいは1000円札と小銭を多めだろうか。もっとも昨今では電子マネーの普及浸透で小銭を極力少なくしたいとの考え方もあり、その分金額が減っている可能性もある。前年では調査項目に無いため比較はできないが、2015年分では7割近くが普段から電子マネーを利用すると回答している。

また前年の同様調査と比較すると400円強ほど金額が下がっている。この値動きに関して報告書側ではよそいきの財布=気になる異性と初デートをする時に安心できる所持金が前年1万9227円から今年では2万2551円と大幅に上昇していることを挙げ、「普段はなるべくお金を使わないように過ごし、初デートなどの大事なときには惜しまずにお金をかけるような、メリハリを効かせた消費スタイルが増えているのかもしれません」と説明している。電子マネーの普及に伴う小銭分の減少以外に、異性との交流に気合いを入れる人が増えたからとの解釈もできよう。

平均額や回答金額の分散状況を見て、「普段の所有額がそれほど少額で大丈夫なのか」と心配をする人も多いはず。「どこまで所持金が減ったら、手持ちが少なくて不安になるか」を聞いたが、もっとも多い回答率層は1000円台で29.1%。平均額は2402円となっている。

↑ どこまで所持金が減ったら、手持ちが少なくて不安になるか(自由回答)
↑ どこまで所持金が減ったら、手持ちが少なくて不安になるか(自由回答)

手持ちがスッカラカンな状態で初めて不安になる人も1割強居るが、あくまでも少数派。逆に2万円以上でも不安になる人もいる。ライフスタイルの違いにもよるため一概には言えないが、大よそ財布に1000円札が2枚はあれば、不安は大よそ解消できるのだろう。つまり「年齢×1000円」を持っていれば、ほぼすべての人が不安から解消されることになる。先の「常に所有しておくべき金額」は、今や「不安解消のための目安」となったようだ。



いくぶん所有額、不安になる額が小さいように見える。これは若年層の可処分所得の減少以外に、本文中でも挙げたクレジットカードや電子マネーの存在が少なからぬ関係していると考えられる。あくまでも財布の中の金額である以上、各種電子マネーはカウントに含まれていない。現金は財布にあり、それとは別におサイフケータイなどで使える疑似通貨をそれなりに所有していると考えれば、道理は通る。

とはいえ、クレジットカードや電子マネーが使えない場面も多い。やはりお財布には一定額の現金があった方が、安心できるのには違いない。

なお「安心」に絡み、逆に「持ち歩くと大金過ぎて怖い、不安になる」金額を尋ねたところ、平均額は約48000円となった。

↑ どこまで所持金が減ったら、大金過ぎて持ち歩くのが不安になるか(自由回答)(2015年)
↑ どこまで所持金が減ったら、大金過ぎて持ち歩くのが不安になるか(自由回答)(2015年)

ボリュームゾーン的な偏りは無く、3万円台までの属性と4万から10万円までの属性に二分されている。「つい豪遊してしまう」「目をつけられておごらされる」「盗難や喪失のリスク」を考慮すると、一万円札を複数枚を普段から持ち歩くのはリスクが高いと考えるのも、無理はあるまい。


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