車の負担、税金やガソリン代よりも重く感じるのは?(2015年)

2016/11/06 10:00

ソニー損害保険は2015年11月5日、カーライフの実態に関する定点観測的調査の2015年分における調査結果を発表した。それによると自家用車を所有し常用する調査対象母集団においては、車の諸経費でもっとも負担を感じるものは「車検・点検費」だった。7割の人が負担を覚えている。自動車税・軽自動車税が次点で、ガソリン代・燃料代は3番手に留まっている。ガソリン代・燃料代は年々回答率が増加し、前年の2014年分で初めて最上位についたが、昨今のガソリン代の下落に伴い、心理的・実金額的負担が大きく軽減された結果が出ている(【発表リリース:ソニー損保、「2015年 全国カーライフ実態調査」】)。

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今調査は2015年9月12日から18日にかけて自家用車を所有し月1以上で運転する18歳から59歳の男女を対象に、携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比、18歳から20代・30代・40代・50代の世代構成比は均等割り当て。調査機関はネットエイジア。

自家用車を所有して定期的に利用運転するとなると、多種多様な費用が必要になる。ガソリン代はもちろん、駐車場代、修理代やメンテナンス代。そして保険料や自動車税などの税金に、さらには車検代なども定期的に財布の目方を減らしていく。

そこで自動車オーナーの調査対象母集団に、どのような経費が負担に感じるかを尋ねたところ、もっとも重い負担を覚えたのは「車検・点検費」だった。ほぼ7割の人が負担だと答えている。

↑ 車の諸経費で負担に感じるもの(複数回答)
↑ 車の諸経費で負担に感じるもの(複数回答)

トップの「車検・点検費」は燃料代や駐車場代、修理代などと異なり、毎月一定額が出費として計上されるものではない。しかし多くは2年毎に、10万円前後の費用が一度に必要となるため、重い負担がかかるとの認識が強い。賃貸住宅における更新料と同じようなものと考えれば、自動車を保有していない人にも理解はできるだろう。

「自動車税・軽自動車税」を負担だと思っている人は61.6%、「自動車保険料」は51.8%。これらは双方とも半数を超えており、自動車保有者の2人に1人以上が負担だと感じていることになる。「修理代」「駐車場代」は2割強と少なめだが、これは地域によって大きな違いがあるため。駐車場代の高い都心部のみに限定すれば、もう少し高い値を示すに違いない。

そして第3位の「ガソリン代・燃料代」。運転のスタイルにもよるが、定期的、例えば月一単位で財布の中身を減らしていく。場合によっては週単位で給油が必要な人もいるだろう。負担を感じるのも当然の話。

昨年からの差異を見ると、「車検・点検費」が上乗せ、「自動車税・軽自動車税」「自動車保険料」「修理代」「駐車場代」が誤差レベルでの減少。そして「ガソリン代・燃料代」が有意な形での減少を示している。これは他の記事などでも言及している通り、2014年夏以降の原油価格の下落に伴い、ガソリン価格が大幅に引き下げられ、その状況が継続していることが大きな要因だと考えられる。

↑ 自動車ガソリンの東京都区部小売価格(月ベース、円)(2007年1月-2015年9月))(再録)
↑ 自動車ガソリンの東京都区部小売価格(月ベース、円)(2007年1月-2015年9月))(再録)

今年分も含めた3年分の動向からも分かる通り、「ガソリン代・燃料代」は年々心理的・実額的な負担増となっており、前年2014年では「車検・点検費」すら抜いてトップだった。それが今回は第3位にまで落ちており、いかにプレッシャーが軽減されたか、その実情がうかがいしれる。

↑ 車の諸経費で「車検・点検費」「ガソリン代・燃料費」を負担に感じる割合(複数回答より抜粋)
↑ 車の諸経費で「車検・点検費」「ガソリン代・燃料費」を負担に感じる割合(複数回答より抜粋)

ガソリン価格の下落が自家用車の利用者に与えた実質的、そして心理的影響の大きさを改めて実感できよう。


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