最多利用機能は検索、続くは無料動画閲覧…タブレット型端末で用いられている機能の実態(2016年)(最新)

2016/12/31 08:52

スマートフォンほどではないが、この数年で確実に普及浸透の動きを示している情報端末がタブレット型端末。その利用性向の特異性(持ち運びは可能だが重量がそこそこにあるので、室内での限定移動に限られることが多い。表示面積はスマートフォンよりはるかに大きいのでパソコンのような画像操作が可能。タッチパネル方式での利用がメイン)から、個人所有では無く世帯単位で保有されていることも多々ある。そのタブレット型端末ではいかなる機能が用いられているのか。今回は2016年7月26日付で博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所が発表した、同所が定点観測を行っている「メディア定点調査」に関わる公開資料をもとに、タブレット型端末がどのような使われ方をしているのかを見ていくことにする(【発表リリース:メディア生活フォーラム2016 「Changing Media Values モバイルシフトで変わるメディア価値」プレゼンテーションレポート公開】)。

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最多利用機能は「検索」、次いで「無料動画配信」


今調査の調査要項や注意事項は先行記事【メディア接触時間推移(2016年)】で説明済み。詳しくはそちらを参考のこと。

次に示すのは全体に占める、タブレット型端末でいかなる機能を用いているか、その実情を確認したもの。対タブレット型端末利用者ではなく、回答者全体比であることに注意。また、頻度や利用場所は問われていない。項目は男性10代の回答率上位陣に合わせ抽出している。

↑ タブレット型端末利用機能ランキング(全体比、2016年、自宅内外を問わず、東京、一部)
↑ タブレット型端末機能ランキング(全体比、2016年、自宅内外を問わず、東京、一部)

タブレット型端末の普及利用率はスマートフォンと比べて低く、利用する立場に無ければ当然該当利用機能への回答もできない。今件では多分に端末そのものを利用している・いないの影響を受け、低めの値が出てしまう。それでも全体の3割強は、タブレット型端末を用いて検索機能を利用していると答えている。

続いて「無料動画閲覧」が2割強。スマートフォンと比べて画面が大きく、無線LANでアクセスする機会が多いことから回線速度や通信料、そして処理速度の懸念も無く、思う存分閲覧できることを受け、大いに活用されているのだろう。

また「ニュース」に続き「ショッピング」が上位に入っているのも注目に値する。パソコンは持っていないが大きな画面でネットショッピングをしたい時には、タブレット型端末は最適解な存在に違いない。

男女ともに30代が一番多用しているが


これを性別・年齢階層別に仕切り分けしたのが次のグラフ。項目序列はやはり男性10代の上位に合わせてある。

↑ タブレット型端末利用機能ランキング(各属性全体比、2016年、自宅内外を問わず、東京、一部)(男性)
↑ タブレット型端末利用機能ランキング(各属性全体比、2016年、自宅内外を問わず、東京、一部)(男性)

↑ タブレット型端末利用機能ランキング(各属性全体比、2016年、自宅内外を問わず、東京、一部)(女性)
↑ タブレット型端末利用機能ランキング(各属性全体比、2016年、自宅内外を問わず、東京、一部)(女性)

グラフ軸は男女で統一してあるが、ぱっと見で女性の棒による面積が少なめなのが分かる。実際、全回答率を加算して比較すると、女性は男性の9割強。パソコンの8割強と比べると差は小さいが、男女差でタブレット型端末を利用しているか否かの段階で差異が生じている以外に、多数の機能を利用しているか、限定しているかの違いもある。

具体的な傾向としては「検索」が一番使われている。これは男女・年齢階層を超えて共通の動き。ただし男性では30代をピークとするものの、女性は30代からさらに利用率が底上げされ、50代でもっとも使われているのが興味深い。

続いて良く使われているのは「無料動画閲覧」。男女ともに30代がピークで、「検索」に近づくほどの動き。もっとも男女間では30代でも15%ポイントもの差があり、男性は60代でも1割ほどの人が利用し続けるなど、無料動画へのタブレット型端末経由の関心は男性の方が強いようだ。

「ショッピング」の回答率が高めなのも特徴の一つ。男性は20代から40代で多く使われ、ピークは40代。女性は30代がピークだが50代でも2割(タブレット型端末利用者の2割では無く、50代女性の2割であることに注意)の人が、タブレット型端末でショッピングを楽しんでいる。



パソコンとスマートフォンの中間的な立ち位置、自宅内利用が多いがパソコンのような固定的使われ方をしない、世帯共有のケースが多いなど、特異性が多いタブレット型端末だが、利用性向もパソコンやスマートフォンとはまた異なる動きを見せているのは興味深い。特性を活かしたショッピングや動画閲覧の多用性は、今後タブレット型端末そのものの利用率が高まるに連れ、各方面に大きな影響を与えるに違いない。

余談ではあるが、タブレット型端末の利用機能で要注目な2項目「ショッピング」「無料動画閲覧」に関して、性別・年齢階層別の実動向を抽出、グラフとして再構築したのが次の図。

↑ タブレット型端末利用機能ランキング(各属性全体比、2016年、自宅内外を問わず、東京、一部)(ショッピング)
↑ タブレット型端末利用機能ランキング(各属性全体比、2016年、自宅内外を問わず、東京、一部)(ショッピング)

↑ タブレット型端末利用機能ランキング(各属性全体比、2016年、自宅内外を問わず、東京、一部)(無料動画閲覧)
↑ タブレット型端末利用機能ランキング(各属性全体比、2016年、自宅内外を問わず、東京、一部)(無料動画閲覧)

タブレット型端末を用いたネットショッピングは男性では40代、女性では30代が一番。ただし女性は30代以降で1割をすべて超えている。無料動画閲覧では男性は40代までは2割超え、女性は20代でややへこむがそれ以外は2割から3割と高め。端末そのもののポテンシャルの高さ、普及率の上昇に伴う可能性を想起させる動きではある。


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