全体平均で6.5%、しかし男性60代は2倍以上の13.6%…世代別・ラジオを聴く人の割合をグラフ化してみる(2016年8月度版)

2016/10/07 05:00

ビデオリサーチが定期的にプレスリリースとして公開しているラジオ聴取動向の最新データ(【発表リリース:ビデオリサーチ2016年8月度首都圏ラジオ調査結果まとまる】)によれば、首都圏の平均ラジオ聴取率は6.5%とのこと。しかし男女別、世代別には大きな違いが生じていることが確認できる。そこで今回は公開データを基に、男女別、そして10歳区切りでの世代別における聴取率を精査していく。他の大手従来型メディア同様に、シニア層ほど聴取率は高いのだろうか。

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今調査の調査様式などは先行記事【首都圏のラジオ平均聴取率6.5%、高齢者は平日でも1割強(2016年8月度版)(最新)】を参照のこと。

その先行記事で記したが、調査対象となった期間で1度でもラジオを聴いたことがある人は60.9%。聴いた人における平均聴取時間は15.0時間/週(累積)となっている。そして平日・休日を合わせた全体的なラジオの平均聴取率は6.5%/日。「1週間に1度でも」なら60.9%と約6割に至るものの、1日単位で「聴いているか否か」を聞き、その平均を算出すると1割にも満たない。毎日必ずではなく、多分に「時々気分に合わせて」「必要な時」「特定番組限定」など、条件に従い聴いていることが分かる。

なお「週平均」「平日平均」とは少々誤解を生みうる表現だが、それぞれ「週全体における、1日単位での平均聴取率」「平日に限った上における、1日単位の平均聴取率」を意味する。例えば「1週間全体で1度でもラジオを聴いた人の割合」ではないことに注意。

↑ 2016年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(年齢階層別)(再録)
↑ 2016年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(年齢階層別)(再録)

そして今回グラフ化で状況の精査を行うのは、男女に区分し、さらに世代の切り分けを10歳単位と細かくした上での聴取率。性別・世代別の違いが非常によくわかる値が出ている。

↑ 2016年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(男性)
↑ 2016年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(男性)

↑ 2016年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(女性)
↑ 2016年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(女性)

まず最初に気が付くのは、男女とも若年層(赤系統色)ほど聴取率は低く、高齢層(青系統色)ほど高い点。これは平日・休日変わるところがない。一方、世代間格差では、男性は20代までは伸び率が低めて30代から40代で大きく伸び、50代にかけて大人しくなり、60代で一段高となる。女性は40代までは伸び率が低めで、50代以降(日曜日は40代から)は伸び率を急に大きなものとしていく。

カーラジオこれは先の記事「首都圏のラジオ平均聴取率6.5%、高齢者は平日でも1割強(2016年8月度版)(最新)」でも解説した通り、ラジオ聴取の一形態として「自動車の運転時による自動車搭載のラジオの聴取」があること、そして高齢層では定年退職を経てプライベートの時間が増えたための上昇であることが推測できる。

つまり30代以降、特に男性では自動車保有率が上昇するために、必然的にカーラジオを聴く機会が増え、聴取率も上がる。そして60代になると定年退職を迎える人が増え、就業時間に充てられていた平日の日中時間もプライベートに使えるため、ラジオを聴く人が急激に増えていく。

男性と比較した場合、女性では60代では無く50代から急激な伸びが見えるのは、子育てやそれに伴うパート・アルバイトなどへの従事で多忙だったのが、その年齢階層で解放される人が増えるのが要因と考えれば納得はできる。またこの推測ならば日曜日は40代から上昇率が大きくなるのも道理は通る。

聴取率そのものは、女性よりも男性、そして若年層より高齢層の方が高い。各世代の構成人数は中堅層以上の方が多いことを考えれば、世代間の「リスナー」数の差異は、さらに大きなものとなる。現在のラジオ番組の多くが、中堅層以降を対象としている、中堅層以降に聴き心地の良い話が多い状況も、合点がいく次第ではある。


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