男女で大きな違いあり・長期的な「肥満者」「やせの者」の割合変化をグラフ化してみる(2015年)

2016/01/04 13:00

先行記事【男は中堅・女は高齢ほど肥満者が多い法則】で厚生労働省が2015年12月9日に発表した「平成26年国民健康・栄養調査結果の概要」の結果を元に、男女・年齢階層別の肥満者ややせの者に関する状況の確認を行った。今回は精査期間をさらに拡大し、長期的な動向を見ていくことにする。数十年単位では肥満状況に変化は生じているのだろうか(【国民健康・栄養調査:調査一覧ページ】)。

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BMIの定義や「肥満者」「やせの者」の仕切り分けは先行記事「男は中堅・女は高齢ほど肥満者が多い法則」を参照のこと。「国民健康・栄養調査」では現時点で1980年から2013年分までの年次詳細データが公開されているため(2014年分は概要のみ)、この値を元に「肥満者」「やせの者」の比率動向を年齢階層別に確認していく。まずは男性。

↑ 肥満者(BMI>=25.0)の割合(男性、年齢階層別)
↑ 肥満者(BMI>=25.0)の割合(男性、年齢階層別)

↑ やせの者(BMI<18.5)の割合(男性、年齢階層別)
↑ やせの者(BMI<18.5)の割合(男性、年齢階層別)

中長期的には男性はどの世代でも肥満者の比率が増えている。つまりふとましい傾向が強くなっていることが分かる。詳しく見ると30代から60代まではほぼ同じペースで、20代はやや緩やかに、そして70代以上は今世紀に入ってから上昇率が大きくなっている。ただし70代以上は寿命が延びるに連れて、より高齢層の比率が高まっているため、それも一因と考えられる。

他方やせの者の比率では大きな変化は無し。60代から70代以上で減少の動きがあるが、70代以上に関しては肥満者同様に「より高齢の者」の比率の増加が一因だろう。しかし60代も減少している以上、高齢者におけるやせの者の割合が多少だが減っていると見て問題はなさそうだ。

続いて女性。

↑ 肥満者(BMI>=25.0)の割合(女性、年齢階層別)
↑ 肥満者(BMI>=25.0)の割合(女性、年齢階層別)

↑ やせの者(BMI<18.5)の割合(女性、年齢階層別)
↑ やせの者(BMI<18.5)の割合(女性、年齢階層別)

30代以下は大きな動きなし。20代で最近上昇する気配も見せているが、この動きが確定的なものかはもう少し様子を見る必要がある。他方40代から60代では20代の上昇とほぼ同じタイミングで減少の動きを示している。

他方やせの者の比率は20代では前世紀に一段上昇する形で増加した後は横ばい、30代から60代までは今世紀に入った前後辺りから増加の動きが生じている。女性のスリム化が進んでいる、一部で話題に登る過度なダイエット周りの話を想起させる流れではある。



健康的な状態、やせ型か肥満型かは単にBMIの大小だけで決まるわけではないので、今件動向はあくまでも指標の一つの変化でしかない。他方、長期的な流れとして、男性は肥満傾向、女性はやせ型にシフトしているのもまた事実。エネルギー摂取量は食生活・摂取栄養素の多様化と共に男女とも漸減していることと合わせて考えると、興味深い話ではある。

ちなみに運動性向の指標となる「歩数平均値」の動向は次の通り(公開値は2003年以降)。

↑ 歩数の平均値(男性、年齢階層別、歩)
↑ 歩数の平均値(男性、年齢階層別、歩)

↑ 歩数の平均値(女性、年齢階層別、歩)
↑ 歩数の平均値(女性、年齢階層別、歩)

男女とも70代以上はほぼ変わらず、最近になって上昇機運、50代以降は漸減の動きを示しつつある。就業形態の変化、交通機関の利便性向上などが影響しているのだろうか。


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