男女とも平均睡眠時間は6時間半・中堅以降は男性がやや長い傾向(2015年)

2015/12/11 05:00

厚生労働省は2015年12月9日、「平成26年国民健康・栄養調査結果の概要」を発表した。それによると成人の平均睡眠時間は男女とも「6時間以上7時間未満」の人がもっとも多く、3割強を占めていることが分かった。また区分中央値を元に平均値を算出すると、男性6.57時間・女性6.41時間となり、わずかに男性が長い傾向が確認できる(【調査一覧ページ】)。

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今調査の調査要件は先行記事【一日の平均歩数は男性7000歩・女性6000歩(2015年)(最新)】を参照のこと。

体質や生活習慣、労働環境など多種多彩な要素により、一人ひとりの適切な睡眠時間は異なる。当然、同じ睡眠時間を確保して寝ても、すべての人が等しい健康状態となるわけではない。疲れている時は通常時よりも長い睡眠時間を取りたくなるのが好例である。よって、睡眠時間が長ければ良いわけではない(【「寝る子は育つ」とは言い切れない? 睡眠時間と体力テストの平均点との関係をグラフ化してみる】も参照のこと)。

それを念頭においた上で。一日の平均睡眠時間を時間区分毎に比率で示したのが次のグラフ。男女とも30-40代あたりまでが赤系統(=睡眠時間が短い)の面積が増え、それ以降は減少していくことから、その年代までは睡眠時間が減少傾向にあり、それ以降は再び増加していくのが分かる。

↑ 1日の平均睡眠時間(20歳以上)(2014年)
↑ 1日の平均睡眠時間(20歳以上)(2014年)

一番短い仕切り分けとなる、もっとも赤さの濃い「5時間未満」の部分をだけを見ても、男性・女性共に40代が最多数値であるのが確認できる。

とはいえ、このグラフからは「どの睡眠時間帯層にどれだけの人がいるのか、またその変移」は把握できても、全体的な睡眠時間の動向は多少把握しにくい。そこで各時間区分の中央値(両端はそれぞれ他の階層と同じ時間の足し引きとなるように。具体的には4.5時間・5.5時間・6.5時間……)を用い、概算的な平均値を算出したのが次のグラフ。

↑ 中央値を元に算出した1日の平均睡眠時間(時間)(2014年)
↑ 中央値を元に算出した1日の平均睡眠時間(時間)(2014年)

縦軸の下限がゼロでは無く5.4時間であることに注意してほしい。この限りにおいては、男性・女性共に40代で睡眠時間が一番短くなり、それ以降は漸増する動きを見せていることが分かる。「お年寄りほど睡眠時間が長い」(朝は早いが)との経験則は間違いではないことが確認できる次第である。

また「国民健康・栄養調査」では3年おきに睡眠時間に関する計測を行っており、前回の値は2011年分となる。そこで今回の2014年分と合わせ、同様の計算方法で算出した平均睡眠時間について、性別・年齢階層別に並べたのが次のグラフ。

↑ 中央値を元に算出した1日の平均睡眠時間(時間)(2011年と2014年)
↑ 中央値を元に算出した1日の平均睡眠時間(時間)(2011年と2014年)

一部の属性で例外が出ているが、男女の総数を合わせ、ほぼすべてで睡眠時間が短縮されている。違いはごくわずかではあるが、減っていることに変わりはない。これが中長期的なものか、今後の計測結果を追う必要はあるが、特定の年齢階層だけならともかく、ほぼすべての階層で起きている点には、大いに留意を払いたいところではある。



やや余談になるが、【男女の睡眠時間の転換年代「40代」について調べてみる】でも触れた「40代の転換点」は今年回のデータでも確認されている。

↑ 男性平均睡眠時間−女性平均睡眠時間(時間)(2014年)
↑ 男性平均睡眠時間−女性平均睡眠時間(時間)(2014年)

男性の睡眠時間から女性の睡眠時間を引いた結果であるので、プラスならばその年齢階層では男性の方が睡眠時間は長いことになる。40代以降は総じて男性の方が長く寝ている。30代から40代に限るのならば、子育ての関係で女性が早起きするケースが多いとの推測はできるが、それ以降も継続しており、その理由だけでは説明がしにくい。

今調査結果だけでは原因を見出すことは難しい。興味深い動きには違いないのだが。


■関連記事:
【男女の睡眠時間の転換年代「40代」について調べてみる】
【自由時間と睡眠時間、意外に気になるその現状(2015年)(最新)】
【男女で寝ている時間はどちらが短い? 睡眠時間の動向をグラフ化してみる(2011年社会生活基本調査)】

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