結婚したいがアレが邪魔…未婚男女が頭を抱える、結婚のハードルとは?

2011/12/09 06:00

先の【独身者の結婚意思の変化をグラフ化してみる(2010年分反映版)】から連なる形で、【厚生労働省の出生動向基本調査】における独身者(未婚者)を対象とした各種調査項目を基に、結婚に関する考え方や、さらにはそれに連なる少子化との関連性についてグラフ化を行い、世情動向の確認をしている。今回は調査レポート中から、「結婚をしたい未婚男女に立ちはだかる、結婚の障害となるもの」についてチェックを入れることにした(元資料:【第14回出生動向基本調査:結婚と出産に関する全国調査 独身者調査の結果概要】)。

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今調査は2010年6月1日時点で18歳以上50歳未満の独身者を対象に、層化無作為抽出した5510か所から840地区を選定。その上で配票自計・密封回収方式で行ったもので、有効回答数は2010年調査では1万4248票。そのうち有効回答数は1万0581票。男女比は5040対4276。

年齢によって多少の差異はあるが、最新データでは8-9割の人が(タイミング・意思の強さの度合いを別にすれば)結婚をしたいと考えている。

↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2010年)
↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2010年)(再録)

↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2010年)
↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2010年)(再録)

それではこれら結婚意志のある未婚者にとって、「決めた相手が居て、一年以内に結婚したいと思っている」と仮定した場合(実際に居る・居ないは別として)、何かハードルとして認識されているものはあるのだろうか。ハードルを認識している人は男女ともに約7割に達しており、今世紀に入ってからは微増する雰囲気を見せている。また男性よりも女性の方が(数ポイントながらも)「ハードルがある」との認識率が高いのは興味深い。

↑ 結婚上何らかの障害がある(結婚の意志がある未婚者対象、2005年は未調査)
↑ 結婚上何らかの障害がある(結婚の意志がある未婚者対象、2005年は未調査)

その差異の事由が分かるのが次のグラフ。男女それぞれにハードルとなりうる要素を挙げ、事由のうち上位二つを挙げてもらった結果をグラフ化したものだが、「結婚資金」「結婚のための住居」という直接的な経済上の問題以外の全項目で、女性が男性を上回る値を示している。

↑ 結婚の主要な障害(結婚の意志ある未婚者対象、上位二つまで選択、2010年)
↑ 結婚の主要な障害(結婚の意志ある未婚者対象、上位二つまで選択、2010年)

もっとも男女とも、結婚の最大のハードルが「結婚資金」であることに違いは無い。4割強の回答率を示しており、他の項目からずば抜けて高いことも合わせ、最重要課題であるのが分かる。また男性では第二位の「結婚のための住居」も半ば以上は経済的な問題で、「結婚を邪魔する最大要因はお金の問題」という現状が再認識できる。

他方、話を戻すが女性の場合は「親の承認」「職業・仕事上の問題」「親との同居や扶養」の項目で男性より値が高く、周辺との付き合い・しがらみが結婚を留まらせている強い要因といえる。

なお過去調査分の具体的な数字が公開されておらず、独自グラフの生成は断念したが、女性の「親の承認」「親との同居や扶養」の項目は明らかに経年で減少する動きを見せている。

↑ 元資料の女性・該当部分(拡大)
↑ 元資料の女性・該当部分(拡大)

女性の結婚時における親への隷属意識は、少しずつ減退している、表現を変えれば自分自身の意志を尊重するようになりつつあるといえよう。

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