夫婦の「出会いのきっかけ」をグラフ化してみる(2010年分反映版)

2011/10/27 12:00

2011年10月21日に国立社会保障・人口問題研究所が発表した「第14回出生動向基本調査」のうち「夫婦票」は、以前【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移をグラフ化してみる】をはじめとした、夫婦・独身者の結婚、出産に関する記事で利用した資料の最新版にあたる。そこで今回はその最新値をベースとして、夫婦間の「出会い」に焦点を合わせた記事の内容について最新の値を反映させ、更新を行うことにする(元資料:【第14回出生動向基本調査:結婚と出産に関する全国調査 夫婦調査の結果概要】)。

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今調査に関する調査対象母集団や集計様式に関しては2011年10月24日付の【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移をグラフ化してみる(2010年分反映版)】を参照してほしい。

現在夫婦生活を営んでいる男女において、知り合った・出会ったきっかけはさまざま。資料では調査年毎のデータが記録されているが直近の2010年では「友人・兄弟姉妹を通じて」がもっとも多く29.7%、次いで「職場や仕事」でが29.3%だった。もちろんいずれも恋愛結婚。

↑ 夫婦が出会ったきっかけ(黒枠は恋愛結婚)
↑ 夫婦が出会ったきっかけ(黒枠は恋愛結婚)

グラフでは恋愛結婚について黒枠で囲っている。以前の記事【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移をグラフ化してみる(2010年分反映版)】の通り経年と共に、恋愛結婚率が高まり、見合い結婚率が低下しているのが分かる。

また恋愛結婚の主要因である「職場や仕事で」「友人・兄弟姉妹を通じて」だが、「職場や仕事で」は経年と共に1992年までは増加していたものの、その後減少。一方で「友人・兄弟姉妹を通じて」はずっと増加を続けていたが、これも直近の2010年ではやや減少してしまっている。今世紀に入ってから「職場結婚」より「周囲からの紹介で」のパターンが目立つようになったことに違いは無いが(【正規雇用者・契約社員や派遣社員・パートやアルバイトなどの割合の推移をグラフ化してみる】でなどでも触れているように、正社員比率が減少しているのが一因だろう)、「学校で」「サークル・クラブ・習いごとで」なども(この数回の調査に限れば)増えており、同時に「その他・不詳」の回答率も増加していることから、知り合う機会の多様化が起きているのかもしれない。

項目別の変移をもう少し分かりやすく
上記グラフでは経年推移が少々見難いかもしれない。そこで、恋愛結婚に限定して項目ごとに変移を棒グラフ化する。

↑ 夫婦が出会ったきっかけ(恋愛結婚の詳細、結婚全体に占める比率)
↑ 夫婦が出会ったきっかけ(恋愛結婚の詳細、結婚全体に占める比率)

「友人・兄弟姉妹を通じて」が一貫して比率を増加させていたが、2010年には初めてはっきりした形で減少。一方で「職場や仕事で」は1992年をピークに、確実に減退方向に走っているのが分かる。また絶対比率は小さめだが、「学校で」は漸増、「街中や旅先で」は漸減の動きを見せている。「サークル・クラブ・習いごとで」は直近数回分ではやや増加しているが、全体の流れとしては横ばいでの推移なことが確認できる。



「職場や仕事で」「友人・兄弟姉妹を通じて」の上位傾向は、データが残っている最古の1982年以降変わらない。そして「見合い結婚」が年々減少する中で、その2項目に加えて「学校で」が台頭し始め、今世紀に入ってからは「職場や仕事で」「友人・兄弟姉妹を通じて」「学校で」が、現在夫婦生活を過ごしている男女における、出会ったきっかけの上位3項目として君臨している。いずれもが非日常的な場での出会いでは無く、日常的な生活の場が「恋愛結婚における」出会いの場であるのが分かる。

要は恋愛結婚におけるキューピッドは、日常生活の中にこっそりと潜んでいる「かもしれない」というわけだ。

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