ますます伸びる交際期間と縮む夫婦間年齢差…日本の夫婦事情の推移(2010年分反映版)

2011/10/26 12:00

国立社会保障・人口問題研究所が2011年10月21日に発表した「第14回出生動向基本調査」のうち「夫婦票」は、以前の記事【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移をグラフ化してみる】など、夫婦・独身者の結婚や出産に関する記事群で利用した資料の最新版に相当である。そこで今回はそれをベースに、夫婦間の結婚までの交際期間や初婚年齢、夫婦間年齢差などにスポットをあてた過去の記事について、最新の値を反映させて更新を行うことにする(元資料:【第14回出生動向基本調査:結婚と出産に関する全国調査 夫婦調査の結果概要】)。

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今調査に関する調査対象母集団や集計様式については2011年10月24日付で公開した【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移をグラフ化してみる(2010年分反映版)】を参照のこと。

【日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移をグラフ化してみる(2011年1月版)】にもある通り、日本の初婚年数は年々上昇し、晩婚化の様相を見せている。

↑ 平均初婚年齢(歳)
↑ 平均初婚年齢(歳)(再録)

「晩婚化」は直接「結婚時の年齢が上がる」のはもちろんとして、副次的要因として「夫婦となる二人が付き合い始める機会(ゴールインに至る出会い)が遅くなる」「出会ってから結婚するまでの期間が長くなる(未結婚同棲時期の長期化)」の二つが考えられる。今回も前回記事同様に、これらを確認できるデータを見て行くことにする。

まずは平均的な出会い年齢・初婚年齢をグラフ化する。調査母体が夫婦で、問い合わせているのは「現時点における」配偶者である相手との出会い・結婚年齢なことに注意。

↑ 調査別平均出会い年齢・初婚年齢(歳)
↑ 調査別平均出会い年齢・初婚年齢(歳)

夫の平均出会い年齢にややばらつきはあるが(それでも直近3回分の調査では上昇中)、それ以外は一貫して上昇傾向にあることが確認できる。出会い年齢が上昇しているのだから、初婚年齢も上昇して当然のように見えるが、それにしても前者に比べて後者の上昇カーブが急なように見える。

この疑問を解消するカギとなるのは、「出会い」から「結婚」までの期間を意味する「交際期間」の推移。

↑ 調査別平均交際期間、夫婦の平均年齢差推移(年)
↑ 調査別平均交際期間、夫婦の平均年齢差推移(年)

見てお分かりの通り、経年と共に平均交際期間は大きく伸びる傾向にある。出会いの年齢が上昇するだけでなく、それに加算される交際期間も伸びているのだから、晩婚化が加速度的な動きを見せるのも当然といえる。また、平均初婚年齢の上昇カーブが、夫よりも妻の方が急なため、結果として夫婦間の平均年齢差は縮まる傾向にある。

つまり「晩婚化」は単純に「結婚年齢が上昇している」と見るよりは、「出会い年齢の上昇」と「交際期間の長期化」の双方が影響していると考えて良い。そして初婚年齢が上がれば、体力や身体的変化の事情から、当然出産機会は短くなる。よって晩婚化の起因となる「出会い年齢の上昇」と「交際期間の長期化」は、間接的に少子化の要因の一つであることもまた事実といえる。



ちなみに夫婦全体としての「出会い年齢の上昇」と「交際期間の長期化」は、いわゆる「お見合い結婚」の比率低下が一因と考えられる。元データには母体総数以外に恋愛結婚による夫婦に限定した値も掲載されている。

↑ 調査別平均交際期間推移(年)(総数と恋愛結婚限定)
↑ 調査別平均交際期間推移(年)(総数と恋愛結婚限定)

↑ 結婚年次別にみた、恋愛結婚・見合い結婚の構成比
↑ 結婚年次別にみた、恋愛結婚・見合い結婚の構成比(再録)

差は縮まる動きを見せているが、「総数」が「恋愛結婚限定」を下回っているため、「お見合い結婚夫婦」がこれらより交際期間が短いのは一目瞭然。経年による全般的な交際期間の延長化と共に、お見合い結婚率の低下が、「全体として」の交際期間の延長化を後押ししたと考えて良いだろう。

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