テレビ番組を生放送で観ている人の割合やその時間に変化はあるのだろうか(最新)

2018/09/27 04:51

2018-0917インターネットの普及とその窓口となるデジタル系端末、特にスマートフォンの利用率上昇に伴い、人の娯楽、中でも映像を観るタイプの娯楽の選択肢は大きな増加を示す形となった。「ながら利用」はあるものの、リアルタイムで放映されるテレビ番組にとって、テレビ受像機を直接占有される据置型家庭用ゲーム機と比べればダイレクトにではないが、インターネットを用いた多用な行動は、確実に人の娯楽教養の時間消費においてライバル視される存在となっている。それではテレビ番組を観る人は減少をしているのだろうか。観ている人における観賞時間に変化はあるのだろうか。総務省情報通信政策研究所が2018年7月27日に発表した「平成29年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」などの調査結果をもとに、その実情を確認していく(【情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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機種を問わずテレビを生放送で観ている人の割合の推移


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次に示すのは直近の2017年分も含めた、「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」において公開され取得が可能な、都合6年分における、テレビ番組をリアルタイムで観た人の行為者率(該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上その行為を成した人の割合)。用いた機種はテレビ受像機がメインだが、他にスマートフォンやパソコンによるワンセグなども該当する。また録画した番組の再生や、ダウンロードしたもの、さらには他媒体で購入調達したものの再生はカウントしていない。あくまでも放送時にリアルタイムで視聴した人のみ。

なお休日分のデータは2013年から取得が開始されているため、現時点では都合5年分の動向となる。

↑ テレビ(生)行為者率(平日、属性別)
↑ テレビ(生)行為者率(平日、属性別)

↑ テレビ(生)行為者率(休日、属性別)
↑ テレビ(生)行為者率(休日、属性別)

冒頭でも触れたように、また、これまでの「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」に関する記事でも言及している通り、ここ数年でインターネットに関わる機器の技術進歩や普及の度合いは爆発的と表現してもよいほどに歩みを速めており、動画観賞の面では若年層を中心に、映像文化の認識、価値観を大きく変えつつすらある。今調査の経年変化の限りでは、まだ6年(休日は5年)分でしかないが、テレビの生放送の観賞について、時間、注力が奪われ、減少している様子は、若年層から中年層に限り、男女を問わずに平日・休日を問わずに多少ながらも確認できる。

他方50代から60代に関しては、平日で減るような気配も見られたが、直近年では大きく増加に転じており、若年層から中年層までと比べると別の動きをしているように見える。あくまでもこれまで通り、テレビの生放送を観続けるようである。

観ている人の観賞時間は?!


テレビの生放送を観ている人の割合は若年層から中年層で減少している。しかし観ている人における観賞時間は増加をしているかもしれない。そこで、行為者限定の行為平均時間の変化を確認したのが次のグラフ。非行為者も合わせた単純平均ではなく、行為者のみの平均時間であり、純粋に「テレビを観ている人のみの、平均観賞時間」を確認できる。

↑ テレビ(生)行為者行為平均時間(平日、属性別、分)
↑ テレビ(生)行為者行為平均時間(平日、属性別、分)

↑ テレビ(生)行為者行為平均時間(休日、属性別、分)
↑ テレビ(生)行為者行為平均時間(休日、属性別、分)

こちらも平日6年分、休日は5年分のみのデータ。男女別での明らかな差異や経年変動は特に見られず、年齢階層別では平日で10代から30代と60代、休日で10代から30代において、減少傾向が確認できる。平日の60代は説明がし難いが、それ以外では若年層から中年層において、生放送でテレビを観る人の間でも利用時間が減っていると解釈することができよう。

全般的には若年層から中年層において、生放送でテレビを観る人は減り、観ている人も観賞時間は減っている。充てていた時間・減った時間がどこにシフトしたかは今調査の結果からは確認ができないが、(グラフ化は略するものの)テレビによる録画番組の再生観賞の行為者率・行為者行為平均時間に大きな経年での変化が無いことから、インターネットによる動画観賞に移ったと見た方が自然ではあろう。


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