主要ソーシャルメディアなどの利用状況の変化をグラフ化してみる(動画・画像編)(2016年)(最新)

2016/09/26 12:48

先行記事【主要ソーシャルメディアなどの利用状況の変化をグラフ化してみる】において、総務省情報通信政策研究所が2016年8月31日に発表した「平成27年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」などの調査結果をもとに、数年間に渡る主要ソーシャルメディアなどの利用状況を確認した。そこではFacebookやTwitterなどのテキストメインのサービスを対象としたが、同調査では画像や動画を中心にしたソーシャルメディアに関しても、同様に経年による調査が実施されている。そこで今回は動画中心のソーシャルメディアとしてYouTubeとニコニコ動画、そしてVineに関して、取得可能な限りの経年による利用動向を精査していくことにする(【発表リリース掲載ページ:研究成果-調査研究報告書】)。

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調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次以降に示すのは、日本で現在主流の動画や画像の共有サイト(ソーシャルメディア)として今調査にて調査対象として採用されているサービスの、取得可能な調査結果をもとにした利用率。この利用率だが、調査の上で「携帯電話及びパソコンのいずれからも利用していない」の回答値から100%を引いて逆算している。厳密にはゲーム機などからのみ利用している人も存在しえるが、各年の報告書でもその計算方法で利用率を計算していることから、今記事でもそれに従う。

なお「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では現時点で今回年も合わせ4年分の調査が行われているが、動画共有サイトに関わる利用率の調査は2014年分から実施されているため、都合2年分の推移を見ることになる。

まずはYouTube。

↑ ソーシャルメディア利用状況(YouTube)
↑ ソーシャルメディア利用状況(YouTube)

60代と男性でわずかに減退の動きがあるが、それ以外は微少ながらも増加の動きを示している。男性で減少しているのは、60代の減少が多分に影響しているのだろう。もっとも増加は全体でも1.6%ポイント。特に10代から30代はほぼ上限に達しているため、伸び率が鈍くなっているものと考えられる。40代までは今や8割以上がYouTubeを利用しているとの認識にあると表現すると、驚くべき普及率である。

他方40代でやや大き目な上昇傾向があるが、これは今調査の先行記事でも言及の通り、40代におけるスマートフォンの急速な普及率上昇に伴う動きである。

続いてニコニコ動画。

↑ ソーシャルメディア利用状況(ニコニコ動画)
↑ ソーシャルメディア利用状況(ニコニコ動画)

10代と30代、60代では比較的大きな上昇、20代と学生では大きな減退。特に20代と学生・生徒の減少は大きなもので、先行する単年状況の精査記事でも指摘している通り、単なるイレギュラーなものなのか、あるいはスマートフォン向けアプリの操作性の問題や画質の観点から、利用者が距離を置いたのではないかとの懸念もある。まだ2年分の経年データしかないので、確証度は低く(単なるイレギュラー的な動きの可能性も否定できない)、今後の継続調査の結果が待たれるところだ。

最後にVine。

↑ ソーシャルメディア利用状況(Vine)
↑ ソーシャルメディア利用状況(Vine)

FacebookやTwitterとの連動性が高いこともあり、それらのソーシャルメディアの伸長と共に大きな躍進をしている。特に10代や学生・生徒の利用率の伸びが著しく、1年で2倍前後に達している。実質的な利用者が20代までとの点もまた、同サービスの特異性が表れており興味深い。



「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」における動画系共有サイトに関わる利用率動向は以上だが、現時点で最新版に当たる2015年調査・2016年発表分から、画像の共有サイトで日本国内では浸透しつつあるInstagramも対象項目に加わった。当然直近の単年分しか結果は出ていないが、参考値として掲載しておく。

↑ ソーシャルメディア利用状況(Instagram)
↑ ソーシャルメディア利用状況(Instagram)

若年層の利用率が高めなのはVineに似ているが、ピークが10代では無く20代なのと、40代までは比較的高い値を示していること、そして男女の差が2倍にまで広まっているのが特徴的。次年度以降、どのような変化を示していくのか、その動向が楽しみではある。


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