携帯ゲーム機はほとんど需要層に普及済み? …携帯ゲーム機、据え置き型ゲーム機の所有・利用状況をグラフ化してみる(2015年)

2015/06/02 11:00

従来ならゲームセンターでしか遊べなかったようなデジタル系ゲームを、家庭用テレビを表示画面に用いることで自宅でもプレイ可能とし、しかもソフトの入れ替えで多種多様なタイトルが楽しめる、据え置き型・家庭用テレビゲーム機。そして表示画面を液晶などで小型化し、本体と合わせて持ち運びが出来るようにした携帯ゲーム機。子供達だけでなく大人にとっても、エンターテインメント分野に大きな影響を及ぼす存在となった。昨今ではインターネット接続機能が半ば当たり前となりオンラインゲームも多数発売され、一方で同様のゲームが遊べるスマートフォンとのし烈な市場の覇権争いを繰り広げている。それではそれらゲーム機は、現在どのような所有状況となっているのだろうか。今回は総務省が2015年5月19日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表した「平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、テレビゲーム機(据え置き型家庭用ゲーム機)、そして携帯ゲーム機の世帯普及状況や利用実態を確認していくことにする(【発表リリース:「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表】)。

スポンサードリンク


普及率は6割強だが遊んでいる人は1/4強に過ぎない


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次に示すのはテレビゲーム機(据え置き型)の所有及び利用状況。自宅にある・無しを回答者に答えてもらい、ある場合には回答者自身が利用しているか、それとも利用していないか(置いてあるだけなのか、家族の別の人が使っているかは問わない)、ない場合には自宅に欲しいか、いらないかを答えてもらっている。単純にある無しの回答だけでなく、ある場合には利用状況を、無い場合には所有希望の有無まで尋ねることで、細かいテレビゲーム機の需要を確認出来る。なお今件は回答用紙には「テレビゲーム機(Wii、PlayStation シリーズなど)」と記載されている。

↑ テレビゲーム機所有状況(2014年、自宅)
↑ テレビゲーム機所有状況(2014年、自宅)

↑ テレビゲーム機所有状況(2014年、自宅、「無い」)
↑ テレビゲーム機所有状況(2014年、自宅、「無い」)

全体では自宅所有率は61.6%。しかし利用率は26.3%に留まっている。かつて使っていたが今はほこりをかぶっている……というよりは、子供が使っているが保護者である回答者は遊んでいない事例が多いのだろう。実際世代別では低年齢ほど所有率・利用率共に高い値を示している。10代では所有率77.9%、利用率55.0%。

就業形態別では時間の余裕が無さそうな人ほど、逆に所有率・利用率は高い(学生除く)。所有時の金銭的ハードルの高さが問題なのだろうか。それをうかがわせるのが世帯年収別で、600万円まではほぼ低年収ほど低所有・利用率を示している。一方で居住都市規模別では違いはほとんど無い。

非保有者の状況だが、属性に限らずほとんどの人がテレビゲーム機は必要ないと回答している。現在自宅にテレビゲーム機がある人がもう一台、あるいは買い替えで購入する可能性までは推し量れないが、少なくとも現在一台も無い世帯で、新たに購入される可能性はほとんど無いと見て良い。一言で表現すれば世帯ベースでは飽和状態にある。

携帯ゲーム機も飽和状態!?


続いて携帯ゲーム機。こちらは回答用紙には「携帯型ゲーム機(ニンテンドーDS、PSP など)」と表記されている。

↑ 携帯ゲーム機所有状況(2014年、自宅)
↑ 携帯ゲーム機所有状況(2014年、自宅)

↑ 携帯ゲーム機所有状況(2014年、自宅、「無い」)
↑ 携帯ゲーム機所有状況(2014年、自宅、「無い」)

自宅所有率・利用率共にわずかながらテレビゲーム機よりも上。男女差はあまりなく、やはり10代の値が圧倒的に高い。40代の所有率の飛び跳ねはイレギュラーだろうか。それをのぞけば所有率・利用率共に低年齢ほど高く、高年齢ほど低い値を示す。そしてやはり学生・生徒はずば抜けて高い。

さらに世帯年収別では家庭用テレビゲーム機同様、600万円を上限とし、それまでは低年収ほど低所有率を示している。ただし利用率に限れば年収による差はほとんど生じていないのが興味深いところ。

他方非所有者の思惑は、意外にもテレビゲーム機と同じで、ほぼ飽和状態にあることが分かる。自宅に携帯ゲーム機が無い人の大多数は、将来に渡っても欲しいとは思わないと考えている。代替わり、買い増しなどの理由で現在の所有者がさらに購入する可能性は否定できないが、現在非保有者が新たに購入する機会はあまり無いことになる。



今件はあくまでも回答時の状況で、しかも13歳以上の回答者に限られている。大学生や社会人になり一人暮らしを始める=新世帯で暮らすようになる、13歳未満の子供の所有願望は反映されていないため、現在テレビゲーム機や携帯ゲーム機を持たない人で、新規に欲しがる人も少なからずいるだろう。

しかし少なくとも現状では多分に、テレビゲーム機・携帯ゲーム機共に、飽和に近い状態であることは否定できまい。さらに今後の動向を見守る必要があるが、タブレット型端末やスマートフォンの浸透で、稼働率が低下する、つまり自宅にあるが使っていない人の割合がこれまで以上に低下する可能性は大いに考えられる。

来年以降の動向に、大いに注目したいところだ。


■関連記事:
【Wiiは「家族で遊ぶハード」ではあるが……DSとの年齢階層の違い】
【任天堂ゲーム機の販売動向をグラフ化してみる(主要ハード編)(2015年)(最新)】
【任天堂ゲーム機の販売動向をグラフ化してみる(ソフト編)(2015年)(最新)】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー