平日だけでなく休日もテレビがお友達なシニア層…世代・時間帯別テレビの利用状況をグラフ化してみる(2015年)

2015/05/28 11:00

4大従来型メディアの中でも一番市場規模が大きく利用者も多数に及び、メディア力も多大なのがテレビ。そのテレビの利用状況は時間帯、利用する人の年齢により大きな違いがある。今回は情報通信政策研究所が2015年5月19日に発表した「平成26年 情報メディアの利用時間と情報行動に関する調査」から、平日と休日それぞれにおけるテレビ(リアルタイム視聴=生)の利用状況を、世代別に仕切り分けした上で確認していくことにする(【発表リリース:「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表】)。

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調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。また今件の「行為者」とは10分以上連続して利用した人のことを指す。そしてテレビ(生)に該当する行為とは、テレビ番組のリアルタイムによる視聴を意味する。パソコンのチューナー利用による視聴やモバイル端末によるワンセグ視聴も含まれる(この点が昨年の調査とは異なることに注意)。

まずは平日。就業中や授業中にテレビを観る機会はあまり想定できないため、日中は押し並べて値は低い。

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2014年、平日、世代別)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2014年、平日、世代別)

それでもやや20代から50代で高めの値が出るのは、無職の人や専業主婦の人がいるから。報告書の詳細データには男女別の値も掲載されているが、それを見ると日中における就業世代の値は押し並べて女性の方が高い。10代は学校の授業で観る機会はほとんどないものの、大学生で授業が休みの場合もあるため、ゼロでは無い。一方20代以降は12時台でやや高めの値を示しているが、これは昼食の休憩時間に外食先でテレビを視聴する、あるいはワンセグなどを利用する機会があるからだと考えられる。

10代は学校が終わる16時ぐらいから、20代から50代は仕事が終わる18時ぐらいから急上昇の動きを示す。学校の方が終わる時間は早いため、成人よりも上昇タイミングが早いのは興味深い。そして夕方から夕食にかけて上昇は続き、夕食とその後の家族団らん的なリラックスタイムまで視聴は続く。21時から22時がピークで、それ以降は24時にかけて急激に行為者率は下がる。10代は早めの就寝時間の人もいるため、ピークが19時台となっている。

そして60代だが、朝食以降値が低下するのは他の世代と変わらないものの、低下しても一定率はテレビを観続ける。回答時点で就業している人もいるが、多分に定年退職を迎えて自宅でテレビを観ている人がいるからに他ならない。昼食時の上昇、夕方以上の上昇も他世代と同じ傾向だが、日中も仕事などに従事をする必要も無く、視聴続けている人が居るために、底値が高い。ただしテレビから離れて就寝をする時間は他の世代より早く、ピークは20時。23時以降の動向も10代とあまり変わらず、「行為者率そのものの差は大きいが、視聴動向は10代と60代で似通っている」と表現することもでき、納得のいく動きをしている。

これが休日になると少々趣を変える。

↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2014年、休日、世代別)
↑ テレビ(生)の時間帯別行為者率推移(2014年、休日、世代別)

就業・授業の枠が取り払われるために世代別視聴傾向は同じになるように思える。実際、世代別の差異はあるものの、ピークなどは大きな違いが無い。大よそ歳を経るほど行為者率は高く、若年層ほど低い。休日でもテレビよりも他に、することがあるということなのだろう。ただし夜の番組時間枠では10代と20代の行為者率は逆転しており、この時間帯の子供向け番組にくぎ付けとなっている動向がつかみ取れる。

その10代も午後に入ると夕方ぐらいまで行為者率が下がる一方で、20代から40代は日中ではほぼ横ばいを維持している。休みの日は一日テレビを観ながらのんびりと過ごしているのかもしれない。

60代はといえば視聴傾向そのものは他世代とさほど変わらないものの、行為者率そのものは他世代より高く、さらに平日の60代よりも高い。休日はより多くの人がテレビ番組にくぎ付けとなっているようだ。



冒頭で触れている通り今件項目は昨年と設問スタイルが一部異なるため、テレビ視聴に関する単純比較としての経年変化を確認することはできない(報告書では図版の形で解説しているが具体的値の公開が無いため精査は不可能)。すき間時間の使い方として、王者的存在のテレビへの注力度合いがどのように変化しているのか、時間帯別の推移は来年以降改めて確認していくことにしよう。


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