パソコンや従来型携帯電話、スマートフォンなどの利用状況を確認してみる(2015年)

2015/05/27 15:00

総務省では2015年5月19日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイト上において、「平成26年 情報メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を公開した。多方面から情報端末の利用実態を推し量れる詳細な調査データが盛り込まれており、興味深い実態をうかがい知ることが出来る内容となっている。今回は今調査で判明した、直近におけるパソコンやスマートフォンなどの利用状況を世代別にチェックする(【発表リリース:「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表】)。

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調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次に示すのは主要情報端末別の世代別行為者率。この行為者率とは該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上使用した人の割合を示している。例えば10代のスマートフォン(スマホ)は62.5%とあるので、10代のうち6割強は平日に1度以上スマートフォンを操作したことになる。10代の値ではやや少ないように思えるかもしれないが、今調査の対象年齢の下限は13歳のため、中学生も入っていると考えれば道理は通る。また今件ではプライベートに限らず、学業や就業時に利用した場合も該当する。

↑ 世代別行為者率(2014年、平日)
↑ 世代別行為者率(2014年、平日)

全体においても世代別は50代に至るまで、パソコンよりもスマートフォンの行為者率の方が高い。平日分の調査であるため、多分に就業者の就業上でのパソコン利用が含まれているはずなのだが、それでも60代に入ってようやくパソコンの方が行為者率が高くなる実態は、スマートフォンの浸透が大いに進んでいることの裏付けといえる。

10代ではパソコン行為者率は13.9%、スマートフォンは62.5%。実に4倍以上の差が開いている。また従来型携帯電話の行為者率が低く、スマートフォンが高い状況は、中堅層までを中心に従来型からスマートフォンへのシフトが進んでいることを裏付ける結果と言える。同時に50代以降の壮齢・シニア層では「これまで使っていた従来型携帯電を継続利用している」「スマートフォンは多機能に過ぎるので従来型で十分」などの理由からか、若年層よりも従来型携帯電話の行為者率が高い実情も確認できる。実に1/4前後の利用状況は同世代の人数を考慮すると、決して無視できない値ではある。

続いて行為者平均時間。これは該当年齢階層全体では無く、行為者における平均的な利用時間。行為者の人数が少なくても、使っていない人との間で平均化されて短くなってしまうことは無い。あくまでも行為者の行為実態。

↑ 行為者平均時間(2014年、平日、分、日あたり)
↑ 行為者平均時間(2014年、平日、分、日あたり)

パソコンの利用時間が長いのはひとえに就業時に仕事用として使うからに他ならない。仕事の機会がほとんど無い10代ではパソコンの利用時間は短く、1時間半程度。一方でスマートフォンは2時間以上使っている。

意外に思えるのはタブレット型端末の利用時間。行為者率そのものは少数だが、行為時間はどの世代でも1時間強で大きな違いは無く、10代はパソコンとほぼ同じ、30代以降はスマートフォンとほぼ同等の行為時間が確認できる。タブレット型端末を利用している人がその多機能性、汎用性にほれ込み、長時間利用していることがうかがえる。

なお20代の従来型携帯電話の行為者平均時間が191分とパソコンに迫る長さを示しているが、これは該当回答者が12人しかいないために生じた多分にイレギュラー値と見た方が無難。従来型携帯電話の利用者数自身は若年層で減少傾向を続けており、次年以降も似たような異常値を示す可能性は否定できない。



今件「主要ネット端末の世代別利用状況…行為者率と行為時間」を確認した理由の一つとして、【若年層のパソコン・キーボード離れその後】などで取り上げている「若年層、特に10代のパソコンからスマートフォンへのシフトとキーボード離れ状況」の確認をする、裏付けとなるデータ取得が挙げられる。実際には10代に限らずパソコンの利用率はそれほど高くは無いが、10代は確実に他世代よりも低い。パソコンを利用している人も、10代では利用時間は比較的少なめ。

平日の世代別行為者率を前年2013年分と比較すると次の通り。

↑ 世代別行為者率(2014年、平日、前年比)
↑ 世代別行為者率(2014年、平日、前年比)

スマートフォンがどの世代においても浸透しているが、特に中堅層で伸びが大きいのが分かる。同時に従来型携帯電話の行為者率も落ちており、中堅層で従来型携帯からスマートフォンへの移行が起きているのが分かる。もっとも若年層の伸びが今一つなのは、すでに伸びしろが小さいのも要因だが。他方、10代でパソコンの行為者率が大きく落ちているのが目に留まる。これもまた、若年層のパソコン離れが進んでいることを示す一つの指標かもしれない。

やや余談になるが、休日の行為者平均時間は次の通りとなる。

↑ 行為者平均時間(2014年、休日、分、日あたり)
↑ 行為者平均時間(2014年、休日、分、日あたり)

10代ではパソコンの利用時間がそこそこ伸びているが、それ以上にモバイル系端末の利用時間の伸びが著しい。スマートフォンでは1時間以上も加算されている。休みの日は思いっきり羽を伸ばしてスマートフォンに夢中になっているようすが想像できよう。


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