20代は70.2%が携帯電話から閲覧…ツイッターの利用状況詳細(最新)

2023/11/09 02:48

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2023-1101ミニブログ形式の書込みをアカウント単位で逐次発信し、RSS方式に似たスタイルで利用者各自が読み込んでいく、チャットスタイル感覚のコミュニケーションツール、X(Twitter)。日本国内にはほぼ同時期に浸透をはじめたソーシャルメディア、Facebookと比較されることも多いが、財務状態ではそのFacebookと比べるとお世辞にもよい状態ではなく、決算発表のたびにその成り行きが不安視される。他方、短文によるやりとりが日本人の性質とマッチしたこともあり、諸外国よりも日本国内での評判の高さは日本国内外で知られるところで、X(Twitter)の本社でも日本へのリソース配分を増加させつつある。今回はそのX(Twitter)の利用状況に関して日本国内の動向のみではあるが、総務省が2023年6月23日に情報通信政策研究所の調査結果として発表した「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、いくつかの切り口から確認していくことにする(【情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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X(Twitter)の最新利用状況


今調査結果に係わる調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間(最新)】を参考のこと。

まずは直近年となる2022年における、X(Twitter)の利用状況の確認。利用スタイルをパソコンからか、携帯電話(従来型携帯電話、スマートフォンの双方合わせて)からなのか、そして閲覧をしているか、書き込み(投稿)をしているか、それぞれの組み合せで計4つの選択肢を用意し、該当するものを答えてもらった結果が次のグラフ。例えばパソコンのみを利用しているが、閲覧も書き込みも行う場合もあれば、パソコンでは閲覧のみで、携帯電話では閲覧と書き込みの双方を行う場合もある。それぞれの利用スタイルに応じて複数回答で答えてもらっているので、最大で4選択肢(パソコン経由で閲覧・投稿、携帯電話経由で閲覧・投稿)に回答するケースがありうる。

↑ X(Twitter)利用率(複数回答、年齢階層別・利用スタイル別)(2022年)
↑ X(Twitter)利用率(複数回答、年齢階層別・利用スタイル別)(2022年)

パソコンは青系統色、携帯電話は赤系統色で統一しているが、パソコン経由の利用者は少数で、多分に携帯電話による利用者であることが分かる。特に若年層は携帯電話経由での投稿に積極的で、10代では2割強、20代では1/3強となっている。同じ20代でパソコン経由は読むのみが1割台半ば、書き込みは1割程度でしかない。

30代以降になると携帯電話利用者、特に投稿をする人の値が減り、読むだけの人が多数となる。40代に入ると携帯電話経由での閲覧者が4割台となる以外は1割以下となり、書き込みをする人はごく少数。実質的に今の日本におけるX(Twitter)は、若年層が多数派の、携帯電話中心によるサービスであることが分かる。

男女別に区分したのが次のグラフ。

↑ Twitter利用率(複数回答、男女別・利用スタイル別)(2022年)
↑ Twitter利用率(複数回答、男女別・利用スタイル別)(2022年)

就業時間、あるいはその合間に利用するケースが多いのか、それも含め元々パソコン経由でインターネットを利用する機会が多いからか、男性は女性と比べてパソコン経由での利用が多い。他方、携帯電話経由での閲覧は女性の方が多い結果となっている。

続いて回答者の就業形態別。

↑ Twitter利用率(複数回答、就業形態別・利用スタイル別)(2022年)
↑ Twitter利用率(複数回答、就業形態別・利用スタイル別)(2022年)

年齢階層別の若年層と多分に被るのが原因だが、学生・生徒の利用率が極めて高い。携帯電話経由なら読むだけで5割強、投稿も1/4近くが行っている。パソコン経由の投稿も他の属性と比べて積極的なのは意外といえば意外。パート、アルバイトによる利用も多い。

学生・生徒以外では、パソコンでの書き込みはほとんどしないのも特徴的。

経年変化で利用状況を確認


「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では今回年だけでなく過去におけるX(Twitter)の利用率を確認することができる。その値を年齢階層別に区分したのが次のグラフ。この利用は経由端末種類を問わず、読むだけの人も投稿をする人もすべて該当する。

↑ X(Twitter)利用率(年齢階層別)
↑ X(Twitter)利用率(年齢階層別)

10代の利用率は2015年まで急激に伸びた後はゆっくりとした形での伸び方で、2017年以降はほぼ横ばい、そして直近年で大きく落ちている。20代は毎年増加を示していたが2019年で大きな減少を示したものの2020年で再び伸びる。30代以降もゆるやかでぶれも生じているが、少しずつ増加の傾向にある。直近2022年では60代で大きな伸びが生じている。



よい機会でもあるので、多様な属性におけるX(Twitter)の「利用率」を示しておく。この値の人たちが何らかの形でX(Twitter)を利用していることになる。

↑ X(Twitter)利用率(属性別)(2022年)
↑ X(Twitter)利用率(属性別)(2022年)

学生・生徒の利用率が高いのは上記の通りで、それと連動する形で10-20代が高め。男女ではわずかに女性の利用率が高い。全体では45.3%の利用率を示している。

日本におけるX(Twitter)の利用率の現状を把握する上で、この値を覚えておくのが一番無難かもしれない。


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