主要ソーシャルメディアなどの利用状況をグラフ化してみる(2015年)

2015/05/26 08:00

総務省では2015年5月19日に情報通信政策研究所の調査結果として、公式サイトで「平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を発表した。その報告書などでは主要ソーシャルメディアの利用状況に関する報告も行われている。ウェブサービスの中では今一番利用され注目を集めているソーシャルメディアの、日本における浸透状況を推し量れる貴重なデータに違いなく、大いに注目すべき内容となっている。今回は今件の各値について確認していくことにする(【発表リリース:「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表】)。

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LINEが1番、そしてFacebookが続く


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

利用率を確認するのは主要ソーシャルメディア、具体的にはLINE、Google+、Facebook、Twitter、mixi、Mobage、GREEの計7サービス。加えて動画系のソーシャルメディアであるYouTube、ニコニコ動画、Vineが2014年分調査から加わり、合計で10サービスとなっている。LINEは厳密にはソーシャルメディアでは無くコミュニケーションサービスだが、今件ではソーシャルメディアとして取り扱われている。

具体的サービス毎の利用状況は次の通り。若年層の利用率が圧倒的に高く、これが後押しする形でLINEが一般的なソーシャルメディアでは最上位につくこととなった。

↑ ソーシャルメディアの利用率(2014年、全体比)
↑ ソーシャルメディアの利用率(2014年、全体比)

次いで多いのはFacebook、Google+、Twitterと海外発のソーシャルメディアが続く。かつて日本で一世を風靡したmixiだが、今調査の限りでは8.1%のみの利用率に収まっている。LINEが厳密にはソーシャルメディアと似て非なるものなので、実質的には「国内利用率ナンバーワンのソーシャルメディアはFacebook」となる。

他方、動画系のソーシャルメディアまで精査に含めれば、LINEすら凌駕しているのがYouTube。全体の2/3近くが利用している。LINEが比較的若年層で利用が集中しているのに対し、YouTubeは幅広い年齢階層で使われているのが、全体の利用率を押し上げた原因である。

これを世代別に見たのが次のグラフ。世代間の特性が表れており、興味深い結果が出ている。

↑ ソーシャルメディアの利用率(2014年、世代別、全体比)
↑ ソーシャルメディアの利用率(2014年、世代別、全体比)

↑ ソーシャルメディアの利用率(2014年、世代別、全体比)(動画系)
↑ ソーシャルメディアの利用率(2014年、世代別、全体比)(動画系)

LINEが40代にまで浸透し、特に20代の利用率(9割)の圧倒感が確認できる。40代ですら6割がLINEを活用中。これらの値はインターネット利用者、携帯電話利用者限定では無く、該当する世代全体比であり、例えば全30代の7割近くはLINEを利用している計算になる。

10代では意外にもTwitterがLINEに続き、20代・30代ではFacebookが続いている。実名・実肖像主義のFacebookは日本では浸透しないのではないかとの話もあったが、この値を見る限りそれは単なる杞憂だったようだ。特に20代では6割の人がFacebookを利用していると答えている。

40代以降になると全般的にソーシャルメディアそのものの利用率が低下する。50代ではそれでもLINEやFacebookなどが2割から3割程度の利用率をキープしているものの、60代ではよくて1割程度の状況となる。利用端末そのものの普及率の低さも一因だが、先行する記事にある通りシニア層ではデジタルにおけるコミュニケーションは電子メールが主流であり、ソーシャルメディアにはまだ手が及ばない。

他方、動画系ソーシャルメディアになると、YouTubeの幅広い年齢階層における利用状況が見て取れる。30代までは8割台、40代でも2/3、50代でも過半数が利用している。60代ですらほぼ1/4。豊富なコンテンツの実装に加え利用ハードルが低く、ブロードバンドでインターネットにアクセス可能な環境であれば、会員登録の必要すら無くほぼ利用できるのが強みではある。

短時間の一発芸的な動画がメインのVineは10代の利用がメインで、20代以降は誤差範囲内。ニコニコ動画は10代から20代の利用が圧倒的だが、30代以降でも1割強、60代でも5%近くの利用状況が確認できる。

1年で伸びるソーシャルメディア、減退するソーシャルメディア


今調査項目は1年前の分、つまり2013年分の値も公開されており、1年間でどの程度利用率に変化が生じたのかを知ることができる。なお前年では動画系サービス3つは回答項目に無く、比較が出来ないので省略している。

↑ ソーシャルメディアの利用率(2014年、世代別、全体比、前年比)
↑ ソーシャルメディアの利用率(2014年、世代別、全体比、前年比)

40代から50代にかけてのLINEの成長ぶりが著しい。30代まではすでに高い利用率を示していたため、そこからさらに大きく伸びるのは難しく(伸びしろが少ないため)、成長の主力が中堅層にシフトした形。

Google+が若年層で大きく減退しているが、これは2013年分の調査において調査様式に一部不具合的なものがあり、過大な値が出たことの反動。Google+離れが起きたか否かは、次年以降の調査結果を待つ必要がある。

Twitterは30代までの利用が急増。利用スタイルがLINEに似ていることから、それが若年層から好かれたのかもしれない。他方同じ若年層をターゲットにしているMobageやGREEは若年層の利用が減っているのが目に留まる。

mixiは40代までで減少を示しており、特に20代の下げ方が著しい。同じ利用者がそのまま経年によるシフトを起こす場合は10年単位で起きるので(今件年齢階層の仕切りは10年)、この動きは純粋に既存利用者が脱会する・利用しなくなる事例が20代を中心とした若年層で多数発生しているものと考えられる。50代以降ではほとんど起きていないマイナス基調が10代から30代で頻発している状況を見ると、mixiの利用者がLINEやTwitter、Facebookに移行したと考えられよう。



LINEの中堅層への浸透やFacebookの健闘、Twitterの若年層への普及、若者のmixi離れなど、興味深い動きを多々見受けることができるが、これらの動きは前年2013年分からのものであり、単年のイレギュラー的なものでは無い。来年はさらにこれらの動きが進み、日本国内におけるソーシャルメディアの勢力図も随分と変化した状況となるだろう。


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