固定電話の利用率、10代は平日ゼロ・20代でも1%足らず…コミュニケーション系メディアの利用状況(2015年)

2015/05/25 08:00

インターネットの普及と技術進歩に伴い、コミュニケーションのかたちも通話からデジタルに、そしてデジタル内でも電子メールからソーシャルメディアへと、その利用頻度や注力度合いは確実にシフトしつつある。利用のしやすさ、気兼ねの度合い、融通の利き易さなどでメリットが多い手法の方が多く使われるのは当然の成り行きだからだ。今回は総務省が2015年5月19日に情報通信政策研究所の調査結果として公開した「平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値を基に、個人が意思発信のために用いるメディアの利用状況について、利用しているか否かの観点から確認していくことにする(【発表リリース:「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表】)。

スポンサードリンク


10代の固定電話利用率、平日ではゼロ


調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次に示すのは平日におけるコミュニケーションメディアの平均行為率。要はどの程度利用されているか。例えば10代のソーシャルメディアの値は50.7%とあるので、10代の5割は平日において、ソーシャルメディアを使ってコミュニケーションをしている計算になる。また、これらのツール以外にもコミュニケーション手段は存在する(直接口頭、手紙、貼り紙など)ことにも留意する必要がある。

↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(平日、2014年)
↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(平日、2014年)

全体では約半数が電子メールを用いている。利用ハードルが低く、パソコンだけでなく携帯電話(従来型とスマートフォン双方)も含むため、利用者が多いのも当然の話。それに続きソーシャルメディア、そして携帯電話と続く。固定電話、インターネット通話(Skype、LINEなどの音声通話(ビデオ通話含む))の利用者率が低めなのは、利用ハードルが高いことに加え、導入者自身が少ないことも一因として挙げられる。

世代別に見ると、コミュニケーション系メディアの世代間格差、様態の違いの大きさが改めて認識できる。10代はソーシャルメディアが一番多く、そこから随分と値を落とす形で電子メールが続き、ネット通話と携帯電話がどうにか顔をみせる。固定電話は0.0%。詳細データで確認したが、端数切捨てでは無く人数の上でも一人もいない。

20代になると電子メールの利用率もグンと上がるが、まだソーシャルメディアの方が利用率は上。しかも10代以上に使われている。また、携帯電話による通話も1割強にまで上がる。ビジネス面で使う事例も増えるからだろう。しかし固定電話は今なお1%にも満たない。

30代以降は電子メールとソーシャルメディアの順位が逆転する。そしてソーシャルメディアや電子メールなどのデジタル系メディアの利用が減り、固定電話の利用が増えていく。興味深いのは携帯電話の通話利用が高止まりしていること。シニア層においても、携帯電話を介した通話の手法は十分に普及していることを意味している。また、デジタル系でも電子メールはそれなりに使われており、注目に値する。

休日に活性化する若年層のコミュニケーション


今件は休日の事例も調査が行われている。そこで休日の動向と、さらに平日との差異を算出した結果をグラフ化する。

↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(休日、2014年)
↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(休日、2014年)

↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(休日における平日との差異、2014年)
↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(休日における平日との差異、2014年)

10代は全般的に利用率が増える。平日では学業などで多忙なために知人とのコミュニケーションを行う時間的余裕が無かった分、休日に活性化するところだろう。特に相手の時間を拘束する、ネット電話や携帯電話での通話の利用機会が増えているのが特徴。固定電話もわずかながら増える。

一方20代以降になると電子メールの利用率が大きく下がる。また固定電話の利用率も落ち込みを見せている。これは多分に、平日のこれらのメディア利用が就業によるもの、または就業場の端末を利用していたことを示唆する動きと言える。仕事では電子メールで連絡をするため利用することになるが、プライベートでは使わないために利用率がその分落ちる次第である。プライベートでは使う事例が多いからか、ソーシャルメディアの利用率が上昇している世代も複数で見受けられるのも、公私を使い分けている様子を想像させる。



先行する記事で利用時間の面から「デジタルにおけるコミュニケーションは電子メールからソーシャルメディアに移行しつつある」との解説をしたが、利用率の観点でもその動きはほぼ間違いないことが裏付けられる形となった。また、プライベートではともかくビジネスではソーシャルメディアが使いづらい「らしい」状況も、各値の動きから察することができる。

主にスマートフォンの普及に伴い、ソーシャルメディアの利用性向は上昇のさなかにある。今後も引き続き、デジタルメディアのコミュニケーションツールのシフト化、固定電話の非利用化がさらに進むに違いない。


■関連記事:
【ネット友達の経緯、小中学生はLINE・高校生はツイッター】
【インスタントメッセンジャーからソーシャルメディアへ…イギリスのインターネット利用時間の変化をグラフ化してみる】
【「知人との交友」「情報探索」がメイン…ソーシャルメディアの利用目的(2014年)(最新)】
【ツイッターとソーシャルメディア、それぞれのニュース媒体としての使われ方の違いとは】
【危機管理ツールとしてソーシャルメディアを活用する際の7つの心得】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー