サラリーマンの昼食時間の変化をグラフ化してみる(2015年)

2015/07/18 14:00

一日のほとんどを職場で過ごすことになるサラリーマンにとって、数少ない憩いのひとときが、お昼休みの間に取る食事の時間こと昼食時間。それでは昼食時間は、昔も今もその長さに変化は無いのだろうか。それとも昼食スタイルの変化や食事そのものの移り変わりと共に、変わり映えを見せているのだろうか。今回はおこづかい動向を中心にサラリーマンのライフスタイルを長年に渡って定点観測している、新生銀行の「サラリーマンのお小遣い調査」、及び2012年に発表したその調査の中長期的な集約レポート「サラリーマンのお小遣い調査30年白書」を基に、公開されている範囲での動向を探ることにする(【新生銀行・おこづかい調査一覧】)。

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お昼ご飯を食べる時間は短くなりつつある、でも最近は……


今調査において昼食時間の具体的値を調査・公開した年は都合5回、1983年・1993年・2012年・2014年・2015年。加えて2013年は全体値のみが明らかにされている。また1983年は10分以下の選択肢、1993年は「食べない」の選択肢が無いなど多少条件が異なるものの、大勢を推し量ることはできる(見方を変えれば前世紀当時は「昼食無し」「10分以下で食べ終える」との状況は想定しにくかったものと考えられる)。

まずは世代別の平均昼食時間変遷。20代を除けば2012年ではすべて20分以下となっている事実に、あらためて驚かされる。30年近く前の1983年と比べ、実に約40%も時間が短縮されている計算。また全体値のみでの動向だが、その2012年がもっとも短い値となり、以降は少しずつだが、再び昼食時間は長くなる傾向を示している。

↑ サラリーマンの昼食時間変遷(分、世代別)(空欄は未調査・未公開)(-2015年)
↑ サラリーマンの昼食時間変遷(分、世代別)(空欄は未調査・未公開)(-2015年)

昼食時間の世代別差異はあまりなく、強いて言えば若年層が多少なりとも長い程度。ただし2014年ではその関係が逆転し、むしろ年上の方が長い傾向を示した。そして直近の2015年では再び若年層の方が長い結果が出ている。

時代による変遷度合いも同様で、どの世代も大よそ2012年までは減少、それ以降は増加している。2015年では40代・50代でいくぶんの減少がみられるが、その分若年層では大きく伸び、これが全体値を押し上げる形となっている(未公開部分が多く、途中経過を推測に頼らねばならないのが残念)。

2012年に発表された白書では「近年、サラリーマンは昼食も惜しんで働いているのでしょうか」との推測コメントがあるが、それを裏付ける資料は無いものの、あながち間違っていないものと思われる。あるいは実態調査精査記事【意外に気になるお昼のお食事時間事情】にある通り、昼休みの時間を、昼食以外、男性ならばネット閲覧や休息、女性ならば同僚とのおしゃべりに費やす場面が増えているのかもしれない。

10分以内に食べ終える人、結構います


2012年までにおける「早食い」への動きをさらに顕著に確認できるのが、回答項目の具体的区分による動向。回答項目のうち「食べない」「10分以下」の仕切り分けに計算をし直したもの。今項目は現時点では1993年・2012年・2015年の3年分の動向を精査可能だが、それらを比べると2012年は1993年と比べて10ポイント強「10分以下」の層が増えている、見方を変えると「それ以上(=11分以上かけて昼食を取る)」人が減ったのが分かる。そして2015年はわずかだが「10分以下」が減っている。

↑ サラリーマンの昼食時間短時間派動向(出勤日)
↑ サラリーマンの昼食時間短時間派動向(出勤日)

1993年回答時には「食べない」項目が無いのも一因だが、それを差し引いても明らかに「早食い」派が増加していた。2012年当時の白書では「ランチのお店の選び方も味やお店のきれいさよりも、安くて近いところを好む傾向がある」「ランチタイムはせわしくなっている」などとコメントしている。

他方2015年では「10分以下」、つまり早食いの割合は50代以外のすべての層で減っており、時間にある程度余裕ができてきたことがうかがえる。ただし「食べない」の回答率は増加しており、10分を超えた食事時間を取っている人の割合は逆に減る現象が起きている。先行記事でも触れている通り、この「食べない」が健康的な理由によるものか、多忙ゆえの問題か、それとも金銭面での事情かまでは判断できないものの、昼食時間の長短以外の点でも気になる話ではある。

2015年分はこづかい額、昼食代共に大きく動いている。この影響が昼食時間にいかなる影響をもたらすのか。来年以降も昼食時間帯の公開を望みたいところだ。


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