30代前半でも男性未婚率は約半数・世代別未婚率の推移をグラフ化してみる(2015年)

2015/12/21 11:00

内閣府は2015年12月20日までに、2015年版となる「少子化社会対策白書(旧「子ども・子育て白書」「少子化社会白書」)」のHTML版を発表した。主に結婚関係や子供の要因の観点から各種統計を収録し、対応する政策などをまとめた白書で、昨今の子育て問題などを網羅、あるいは検証できる指標が数多く盛り込まれている。そこでその中から重要な値や過去に記事として取り上げた内容を確認した上で、最新の値を反映させ、あるいは別途さらなるデータを一次資料から補完し、現状の把握や、今後の検証に役立てる資料を構築していく。今回は世代別の未婚率の推移のグラフの再構築と精査を行うことにする(【少子化社会対策白書】)。

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最新の白書では今件「世代別未婚率の推移」について2010年までの値しか反映されていない。先日実施された2015年分の国勢調査の結果の反映は来年以降となる。また、白書では25歳から39歳までの階層のみの掲載となっているが、今回はさらにもう5年分若い層となる20歳から24歳の動向も確認するため、「国勢調査」の一次データを元に独自に値を算出(共通項目において白書の値と同一であり、計算方法に間違いが無いことも確認済み)、グラフに反映させる。

収録場所は【国勢調査2010年版】から順に「人口等基本集計(男女・年齢・配偶関係,世帯の構成,住居の状態など)」「全国結果」「男女・年齢・配偶関係」「5-2 配偶関係(4区分),年齢(5歳階級),男女別15歳以上人口及び平均年齢(総数及び日本人)-全国※,全国市部,全国郡部,都道府県,20大都市」。この通りにたどることで、目的のデータが含まれたファイルを取得できる。収録されている値は実数値だが、これを元に該当属性の未婚率を計算する。

なお今件「未婚率」に該当する者「未婚者」には、有配偶者はもちろんだが、死別者(結婚相手が亡くなって一人身の人)・離別者(結婚相手と離婚して一人身の人)も含まれていないことには注意する必要がある。要は「まだ一度も結婚していない人の割合」である。

↑ 男性未婚率
↑ 男性未婚率

↑ 女性未婚率
↑ 女性未婚率

【日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移をグラフ化してみる】でも触れているように晩婚化が問題視されているが、それと共に未婚率の増加もまた同軸の問題である。男性若年層の未婚率は元々高かったが、中堅層以降、そして女性は全般的に1970年代あたりから上昇を見せ、現在に至っているのが確認できる。そして直近の2010年では、男女とも30代前半までは上昇率がゆるやかになる一方で、30代後半の上昇率が大きくなったのが目に留まる。

今グラフからは戦後の直後はともかく、1970年あたりと比較しても、いかに未婚率が増加しているかがあらためて確認できよう。また詳しくは過去の記事【1950年の20代後半男性未婚率は3割強・世代別未婚率の推移をグラフ化してみる】の後半部分で検証しているが、社会的変化が起きたと思われる1970年代以降、上昇傾向を続けている状態に変わりは無い。

また前回調査の2005年分との比較では、特に年上ほど未婚化が加速している。

↑ 男女未婚率変移(2005年→2010年、%ポイント)
↑ 男女未婚率変移(2005年→2010年、%ポイント)

元々中堅層以降は未婚率が低かった、見方を変えれば伸びしろが大きかったのが主要因だが、未婚を選ぶ・選ばざるを得ない人が中堅層にも増えてきた動きは、注目に値する。あるいは年齢階層ではなく、世代ベースで未婚状態の人がそのままシフトし、結果として上の年齢でも未婚者率を押し上げているのかもしれない。

世代区分や男女比と合わせ、別調査の結果【「お金が無い」「異性とうまく付き合えない」上昇傾向 気になる独身…独身者が独身で留まっている理由とは? (詳細版)(2010年分反映版)】【結婚したいがアレが邪魔…未婚男女が頭を抱える、結婚のハードルとは?】などと見比べると、結婚のハードルの高まりや結婚意識の変化が、未婚率を高める一因であることが類推出来よう。


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