世界各国の子供・成人・老人比率をグラフ化してみる(2010年国勢調査反映版)

2011/07/14 06:00

2011年7月11日に公開した記事【30代後半男性の1/3強は未婚・世代別未婚率の推移をグラフ化してみる(2010年国勢調査反映版)】でも解説しているが、2010年の国勢調査の速報が発表され、総務省統計局のデータベースページにおいて【一部のデータが開示されていた】。そこで主に人口絡みの過去の記事で、国勢調査の結果を基に作成されていたものに、最新値を入力してグラフなどの更新と再精査を逐次行っている。今回は以前、世界各国の子供・成人・老人比率をグラフ化して精査した記事で示した、年齢三区分における諸外国の人口割合をグラフ化する。

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年齢階層を「0歳から4歳(子供)」「15歳から64歳(成人)」「65歳以上(お年寄り)」に区分し、各階層ごとの人口比率・人数などを示したグラフは、さらにもう少し詳しい区分にした上で、先日【全国勢調査「95年分」の子供・成人・老人比率推移をグラフ化してみる(2010年国勢調査反映版)】にて作成と精査を行った。今回のデータはそれをワールドワイドで展開したもの。子供、大人、老人の比率は単にそれぞれの割合を示すだけでなく、医療福祉や少子化、経済動向などさまざまな問題を暗示する指数にもなりうる。

↑ 諸外国の年齢・3区分別人口割合(2010年)
↑ 諸外国の年齢・3区分別人口割合(2010年)

3区分それぞれについて、元資料を頼りに箇条書きに留意点を書き記すと次のようになる。

●65歳以上人口
・日本の23.1%は調査開始(1920年)以来最高値。
・日本の値はイタリアやドイツの20.4%を超えて主要国最高水準。
・ヨーロッパ先進諸国では概して高め。北アメリカでは他の先進諸国と新興国の中間位。

●15歳未満人口
・日本の13.2%は調査開始以来最低値。
・日本の値はブルガリア13.7%やドイツ13.5%より小さく、主要国最低水準。

●15-64歳人口
・日本の63.7%は主要先進国の中ではフランス64.8%に以上に低い水準。
・新興国には日本以上に低い値の国が山ほどあるが、それらの国では0-14歳区分も多く、今後15-64歳人口になって国を支える人は増加する予定。

主に生産創造活動を行うのは「15-64歳」層。今後「0-14歳」層がそれに加わる。日本では【日本の人口は2055年に8993万人へ減少、国立社会保障・人口問題研究所発表】でも説明したように人口ピラミッドがつぼ型を形成しており、1年ごとの階層以降人口では「65歳以上に移動」する成人が多く、「15-64歳に移動」する子供が少ないため、ますます老人比率が高まることは容易に想像できる。また、5年前のデータを基にした前回記事と比べると、日本の高齢化がさらに進んでいることが確認できる。

↑ 国勢調査直近データ2010年における日本の人口ピラミッド(資料から抜粋)
↑ 国勢調査直近データ2010年における日本の人口ピラミッド(資料から抜粋)

少子化問題への対策は一年単位で結果が出るものでは無く、10年単位で先を見通す必要があるもの。だからこそ諸外国で先行し、成功している事例を積極的に、そして歪曲することなく情報取得を行い、参考にした上で国内政策として取り入れるべきだろう。このあたりは以前「出生動向基本調査」などからまとめた記事、さらには【日本の出生率と出生数をグラフ化してみる】なども参考になるはずだ。

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