音声通話、写真撮影、そして高校生は何よりも情報交換…中高生は従来型携帯やスマートフォンをどのような時に使っているのか(2016年)(最新)

2016/08/18 04:49

大人たちの間ではもちろん、子供の界隈にも急速に普及しつつある携帯電話(従来型携帯電話とスマートフォンの双方。以下同)。多種多様な機能を実装し、ウェブ経由・アプリの利用でさらに多彩な用途への活用を可能とする、魔法の小箱に違いない。子供達はその魔法の小箱をどのような場面で用いているのだろうか。今回は金融広報中央委員会「知るぽると」が5年おきに実施している、小学生から高校生を対象にした金銭に係わるさまざまな問題を対象にした調査「子どものくらしとお金に関する調査」の調査公開結果をもとに、中高生の携帯電話の利用の中身を確認していく(【知るぽると:子どものくらしとお金に関する調査】)。

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今調査の調査要項は先行記事【中学生・高校生のおこづかい額をグラフ化してみる(2016年)(最新)】を参考のこと。

まずは小中高校生の携帯電話の所有状況。回答時に無回答だったものは除いて再計算をしている。

↑ 従来型携帯やスマートフォンを自分専用で持っているか(2015年、複数回答、無回答除いて再計算)
↑ 従来型携帯やスマートフォンを自分専用で持っているか(2015年、複数回答、無回答除いて再計算)

小学生では従来型携帯電話の所有率が高い。これは防犯用として保護者が持たせているケースが多いから。実際、インターネットを使える端末としての所有率は低いことが先行記事で確認されている。それでもなお、小学校低学年で1割、高学年では1/4近くがスマートフォンを持っているのは驚き。

中学生になると従来型携帯は2割にまで減り、スマートフォンは5割に達する。そして高校生では従来型携帯は1割程度、スマートフォンは94.7%と、20人に19人までの高率となる。クラスでスマートフォンを持っていないのは1人か2人程度との計算になる。

それでは従来型携帯電話やスマートフォンを、どのような時に利用しているだろうか。これは見方を変えると、携帯電話で何をしている、何を目的に所有しているかを意味する。今件項目は小学生では設問自身が無かったため、中高生のみでの精査となる。

↑ 従来型携帯やスマートフォンをどのような時に利用しているか(2015年、利用者限定、複数回答、無回答除いて再計算)
↑ 従来型携帯やスマートフォンをどのような時に利用しているか(2015年、利用者限定、複数回答、無回答除いて再計算)

中学生の最多利用は「電話をかける(通話)」で93.6%、そこから少々下がって「写真撮影」が86.6%。デジカメ的な使い方以外に、気軽なメモとしての利用スタイルが一般化しているのだろう。そして「メールする」「時計・アラーム機能の利用」が続き、「友達との情報交換(LINEなど)」が入る。ワンセグを用いた「テレビ閲覧」は18.2%、おサイフケータイ機能による「財布」は2.5%でしかない。

高校生になると上位陣のラインアップは変わらないものの、順位は大きく変動する。トップは「友達との情報交換(LINEなど)」で94.1%。次いで「写真撮影」「電話をかける」が続く。スマートフォンも携帯電話には違いないのだが、通話による電話よりもLINEなどを使った情報交換の方が利用性向が高いのは、ある意味現在の携帯電話(特にスマートフォン)の実情を表す動きに違いない。

また50%以上の回答率を示す上位陣では、そのほとんどが中学生よりも高い値を示しており、高校生が中学生以上に携帯電話…多分にスマートフォン…を使いこなしている実情がつかみ取れる。ただし「メールする」は減少しており、LINEやソーシャルメディアなどで連絡が取れることから、電子メールの必要性が減退していることがうかがえる。



やや余談になるが、携帯電話利用者限定ではなく、各学年全体比を算出したのが次のグラフ。たとえば「友達との情報交換」で高校生は91.2%とあるので、全高校生の91.2%はスマートフォンなどを用いてLINEなどを使って情報交換をしていることになる。

↑ 従来型携帯やスマートフォンをどのような時に利用しているか(2015年、各学校種類全体比、複数回答、無回答除いて再計算)
↑ 従来型携帯やスマートフォンをどのような時に利用しているか(2015年、各学校種類全体比、複数回答、無回答除いて再計算)

中高生の実情を知る上ではこちらの方が分かりやすいかもしれない。

高校生の3割は自分の携帯電話でスケジュール管理をしている。また8割近くはゲームをし、9割は写真撮影をしている。とりわけ高校生にとって、携帯電話は日常生活の多様な面で活躍する魔法の箱に違いない。


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