小中高校生のインターネット利用実情をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/07/14 04:52

今世紀、特にこの5年ほどの間に技術、インフラ、情報通信方面で大きな変化が生じ、加速度的な進歩がもたらされたのは、インターネットによるところが大きい。またそのインターネット自身や周辺技術も日々進歩し、普及浸透が続いている。今回は金融広報中央委員会「知るぽると」が5年おきに実施している、小学生から高校生を対象にした金銭に係わる様々な問題を対象にした調査「子どものくらしとお金に関する調査」の調査公開結果をもとに、小中高校生におけるインターネットの利用実態を確認していく(【知るぽると:子どものくらしとお金に関する調査】)。

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今調査の調査要項は先行記事【中学生・高校生のおこづかい額をグラフ化してみる(2016年)(最新)】を参考のこと。

まずはパソコン、携帯電話(スマートフォン、従来型携帯電話合わせて。以下同)を問わず、インターネットを利用している人の割合。設問は小学校中学年以降となっているので、グラフもそれを反映している。なお頻度は問われていない。回答時に「利用している」と認識できる程度の利用度合い。

↑ インターネットを利用しているか(2015年、媒体問わず、無回答除いて再計算)
↑ インターネットを利用しているか(2015年、媒体問わず、無回答除いて再計算)

小学校中学年ですでに2/3を超えている。高学年になると8割超え。中学生で9割近く、高校生では94.3%にまで上昇する。

では具体的にどのような機種でアクセスしているのか。こちらは複数回答。また、パソコンはノート・デスクトップを問わず、場所・所属も問わず。自宅の端末であろうと、学校内のものであろうと構わない。

↑ インターネット利用時の利用機器(2015年、複数回答、インターネット利用者限定)
↑ インターネット利用時の利用機器(2015年、複数回答、インターネット利用者限定)

パソコンの利用率は7割前後でほぼ変わらず。他方、従来型携帯は年上になるに連れて少しずつ減り、スマートフォンは急激に上昇する。ゲーム機は小学生ではほぼ6割だが、中高生になると急激に減少していく。もっとも多く使われている機種は、小学生ではパソコン、次いでゲーム機。中高生になるにつれてゲーム機が少なくなり、スマートフォンが伸びていく。この辺りの動向は他調査とほぼ同じだが、従来型携帯電話の利用率が異様に低いのにはやや驚かされる。

ただしこれはあくまでも「インターネットを利用している」端末であり、所有率とは別。通話などは該当しないため、通話のみ、防犯用として従来型携帯電話を持っている人も多いのだろう。

従来型携帯電話やスマートフォン、ゲーム機(多分に携帯ゲーム機)は移動が可能だが、パソコンはそれも難しい。ノートパソコンは持ち運び前提の機種ではあるものの、子供には少々難儀する重量ではあるし、破損リスクを考えたら保護者が許諾するとは考えにくい。そこでインターネットをパソコンでアクセスする人に、どこの場所にあるパソコンを使っているのかを尋ねたところ、多くは自宅でとの結果が出た。

↑ パソコンの利用場所(2015年、複数回答、パソコンでインターネットを利用している人限定)
↑ パソコンの利用場所(2015年、複数回答、パソコンでインターネットを利用している人限定)

子供のパソコン利用実態に関する検証の際に、学校での利用が多分にあるのではとの話はよく持ち上がる。今件ではインターネットへのアクセスが前提だが、自宅が最上位で、学校はそれに続き、ネットカフェなどはごく少数にとどまる実態が分かった。

ただし学校のパソコンはゲームに使われたりリスクのある場所へのアクセスを禁じるため、インターネットに接続していない、あるいは生徒にはネットアクセスをさせない可能性は多分にあるため、学校でパソコンを使うことは多々あるものの、インターネットへの利用は不可能との事例も十分考えられる。特に高校生では中学生より学校からの利用率は低く、「学校内端末のネット利用禁止」を容易に想像させる結果ではある。



本文ではインターネット利用者における比率を算出した。多分に余談となるが、次のグラフは各属性の全体に占める割合を算出したもの。例えばスマートフォンの小学校中学年は18.1%なので、小学校中学年全体の18.1%はスマートフォンでインターネットを利用していることになる。

↑ インターネット利用時の利用機器(2015年、複数回答、各学校種類全体)
↑ インターネット利用時の利用機器(2015年、複数回答、各学校種類全体)

↑ パソコンの利用場所(2015年、複数回答、各学校種類全体)
↑ パソコンの利用場所(2015年、複数回答、各学校種類全体)

本文中にある通り学校内でのパソコン利用は教育目的のため、インターネットを(生徒の自由に)利用できないようにしていることも多々考えられるが、それでもパソコンによるインターネットの利用は多分に自宅内で行われていることが分かる。高校生全体では約6割がパソコンで自宅からインターネットにアクセスをしている。

また、どの端末から一番多くの人がネットに接続しているかを見ると、中学生まではパソコン、高校生ではスマートフォンとなる。中学生におけるスマホとパソコンの差異はあまりないので、あと数年もすれば両者の逆転もありえよう。


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