だれもが気になる「もらったお年玉はどうしたか」、その実情をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/07/11 05:11

子供にとって数少ない臨時収入の機会の一つが、正月におけるお年玉。世帯の方針に寄るところが大きいが、保護者だけでなく祖父母や親戚、さらには親族の知り合いなどからももらえることもある。しかし手にしたお年玉をどのように取り扱うかもまた、世帯によりけり。いわゆる「将来貯金」として回収され、いつの間にか行方不明となる話はよく聞くケースである。今回は金融広報中央委員会「知るぽると」が5年おきに実施している、小学生から高校生を対象にした金銭に係わる様々な問題を対象にした調査「子どものくらしとお金に関する調査」の調査公開結果をもとに、その実情を確認していく(【知るぽると:子どものくらしとお金に関する調査】)。

スポンサードリンク


年と共に減る「家の人に渡す」、増える「自己管理」


今調査の調査要項は先行記事【中学生・高校生のおこづかい額をグラフ化してみる(2016年)(最新)】を参考のこと。

次に示すのはお年玉をもらった人に限定し、そのお年玉をどのように取り扱ったかを複数回答で尋ねた結果。小学校小学年は設問自身が無く、小学校中学年と高学年では「おこづかいとして自己管理」の項目が「おこづかいで足りないものを買う」と「自分で持っている」に二分されているため、後者のみを適用して同項目内にカウントしている。

↑ もらったお年玉はどうしているか(複数回答、もらった人限定)(2015年、無回答除く)
↑ もらったお年玉はどうしているか(複数回答、もらった人限定)(2015年、無回答除く)

小学生のうちは「家の人に渡す」「銀行や郵便局に貯蓄する」が多く、何か特別なものを買ったり支払いに充てる、おこづかいとして自己管理する割合はさほど多くない。なお「家の人に渡す」は設問原文でもそのままで、好きな時に引き出しの形で受け取れるのか、家の人に丸投げして自分の管理下から離れるか(保護者から見れば、お年玉の「回収」となる)までは特定されていない。他の選択肢と比較すると、多分に家の人のものになると認識して良いだろう。

中学生から高校生になると、自分の手元に残しておいておこづかいとして自己管理する割合が増加する。「銀行や郵便局に貯蓄する」も、自分が把握できる口座か否かまでは明記されていないこともあり、漸減していく。

大雑把に表現すると、お年玉の取扱は「小さい時は保護者に渡したり預貯金がメイン」「大きくなるに連れて自分のこづかいとしてプールしたり、特別な買い物に充当する」となる。

これを男女別に仕切り分けしたのが次のグラフ。男女別でお金の取り扱いの違いがよくわかる結果が出ている。



↑ もらったお年玉はどうしているか(複数回答、もらった人限定)(2015年、無回答除く)
↑ もらったお年玉はどうしているか(複数回答、もらった人限定)(2015年、無回答除く)

小学生では男女の差はさほどないが、それでも「家の人に渡す」「銀行や郵便局に貯蓄する」の割合は女子の方がいくぶん大きめとなる。中高生となると「家の人に渡す」の値で男女差が無くなる一方、「銀行や郵便局に貯蓄する」、さらには「おこづかいとして自己管理」の割合で男女の差が大きくなる。特別な買い物や支払いに充てる項目の差異もあまり無いことから、男子よりも女子の方がお金には堅実で、年上になるほどその傾向が顕著になるように見える。

自分の預貯金口座があるか否か


それではお年玉の取り扱い先の一つである、子供自身の銀行・郵便局への預貯金口座について。有るか否かを尋ねた結果は次の通り。

↑ 銀行や郵便局に自分の預貯金があるか(2015年)
↑ 銀行や郵便局に自分の預貯金があるか(2015年)

明確に口座を持っていて自己管理もできるとの人は小中学生で約4割、高校生では約5割。一方で、口座はあるが保護者が管理しているので詳しいことは分からないケースは小中学生で3割前後、高校生で3割足らず。歳と共に「ある+あるが保護者管理」が増え、「無い」「分からない」が減っていく。

保護者管理の口座は「本当に子供のお金を預かっているだけで子供の要望に合わせて出し入れする」以外に、「あるが実質的に家計と同一視されてしまっている」「あることになっているが実は無い」、さらには「あるが入れる一方で子供の要望で引き出すことはなく、独り立ちをする際に手渡す」などのケースがあるため、一概に子供が手を出せる金額か否かまでの判断は不可能。少なくとも年上になると、自分の口座が無い、口座のあるなしが分からない人が減ることだけは確かである。

↑ 銀行や郵便局に自分の預貯金があるか(2015年)(男女別)
↑ 銀行や郵便局に自分の預貯金があるか(2015年)(男女別)

お年玉の取り扱い同様、大よそ男子よりも女子の方が口座所有率は高い。ただしその高さは多分に、保護者の管理下にある口座で底上げされている。子供の意思ではなく、保護者が子供の将来に向けてプールする資金の一環として、幼い時から子供自身のお金の一部を預け留めしているのかもしれない。

具体的に保護者にその正否について尋ねたいところだが、今件調査は子供自身に対して行われたため、その実態までは分からないのが残念ではある。


■関連記事:
【世代間の「お金の現状」の違いをグラフ化してみる(2016年)(最新)】
【積極貯蓄は入園まで!? 子供の成長と家計予算の変化を探る】
【子供手当、「貯蓄して子供自身に使ってもらう」が二人に一人・教育費充当は4割足らず】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー