「出来れば今すぐしてみたい」が1/4…中学生のアルバイト感などをグラフ化してみる(2013年)

2013/10/07 09:00

金融広報中央委員会「知るぽると」が5年おきに実施している、小学生から高校生を対象にした金銭周りに関する調査「子どものくらしとお金に関する調査」によれば、原則アルバイトが禁止されている中学生で、可能ならばアルバイトをして自分でお金を稼ぎたいと思っている人は1/4強居ることが分かった。高校生になったらしてみたい人は4割近く、大学生になってからしてみたい人は3割近くに達している(【知るぽると:子どものくらしとお金に関する調査】)。

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中学生にとっては「あこがれのアルバイト」


今調査は2010年12月から2011年3月に渡って、小中高生に対して学校を通して調査票に無記名自記式の記述方式で行われたもので、有効回答数は小中高それぞれ2万件以上。地域分散も行われている。

まずは中学生。義務教育課程のため、アルバイトは原則禁止だが、アルバイトそのものについてはどのような考えを持っているだろうか。「可能ならばすぐにでもしてみたい」というアクティブな考えを持つ人が1/4強、「高校生になってから」が4割近く、「大学生などになってから」が3割近くなど、始める・始めたい時期はさまざまだが、アルバイトに対しては多くの人が好意的・積極的である。

↑ アルバイトなどをして自分でお金を稼いでみたいか(中学生対象)
↑ アルバイトなどをして自分でお金を稼いでみたいか(中学生対象)

それでは仮に高校生に進学してアルバイトができる身になったとして、どれくらいのお金を一か月で稼げると考えているのか。具体的な相場をまだよく知らないせいもあり、比較的低額の意見が多かった。

↑ 高校生がアルバイトで1か月に稼ぐことができると思う金額(中学生対象)
↑ 高校生がアルバイトで1か月に稼ぐことができると思う金額(中学生対象)

「一か月1万円未満」という回答は実に44.4%。週一回くらいの低頻度のアルバイトを想定しているのか、あるいは大きな額面を自分が手に入れるイメージしにくく、唯一巨額を実際に手に取れる機会となる「お年玉」程度と考えているのかもしれない。

アルバイト経験のある高校生は1/4


それでは当事者の高校生ではどのようなアルバイト事情なのだろうか。こちらは「高校生を対象にした設問で、アルバイトなどでお金を稼いだ”ことはあるか”」というもの。つまり現在進行形だけではなく、過去の経験も含めたものとなっている。

↑ アルバイトなどで自分でお金を稼いだことはあるか(高校生対象)
↑ アルバイトなどで自分でお金を稼いだことはあるか(高校生対象)

「家計を助けるためのアルバイト」をしている人も4.7%確認できるが、ほとんどは自分のこづかいのためにアルバイトをしている。また、経験は無いものの「してみたい」という意欲的な人も4割近くいる。

なお元々のデータには記載されていないが、「アルバイトが禁止されている場合は回答せずに次の設問に飛ぶ」という指示が質問書にはあり、事実上ここで回答しなかった人の多数は学校でアルバイトが禁止されているものと判断し、項目を追加している。間接的にではあるが「3割近くの高校ではアルバイトが禁止されている」というデータも得られたことになる。

経年別で見ると、前回調査と比べて、「経験者」「未経験だがしてみたい人」の合計、つまりアルバイトに肯定的な人の割合はほぼ同じだが、アルバイトの経験者率が低下しているのが気になる。アルバイトの雇用市場にも変化が生じているのだろうか。

「高校生がアルバイトで一か月にかせぐことができると思う金額」については、中学生と比べてアルバイトの相場をよく知っている、さらには体験した・している人も多いことから、現実に近い値が出ている。

↑ 高校生がアルバイトで1か月に稼ぐことができると思う金額(高校生対象)
↑ 高校生がアルバイトで1か月に稼ぐことができると思う金額(高校生対象)

「1万円-10万円」の価格帯でほぼ8割。アルバイトの性質(内容・就業時間)によりけりだが、高校生のアルバイトとしては大体このくらいの相場なのだろう。



今回の「子どものくらしとお金に関する調査」のデータは2010年から2011年にかけて取得されたもののため、現時点とは多少なりともずれを生じている可能性がある。特に震災を経て人の価値観が小さからぬ変化を起こしており、それが子供の金銭感覚、アルバイトに対する想いにも影響を与えた可能性は否定できない。しかしそれを差し引いても、子供のアルバイト感を知るという意味で、非常に価値のあるデータといえよう。

子供は学業が第一の仕事だが、社会で生活していく上で欠かせない常識・倫理・協調感などを学ぶことも必須とされている。その中に「金銭感覚」「お金を得ることの大変さと大切さ」も含まれることは言うまでもない。学業がおろそかになっては身もふたもないが、可能ならば積極的にアルバイトをしてほしいものである。


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【小中学生への定額こづかいは平均で月額2160円】

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