中学生・高校生のおこづかい額をグラフ化してみる(2013年)

2013/10/07 07:00

金融広報中央委員会「知るぽると」では毎年の「家計の金融行動に関する世論調査」以外に、5年おきに「子どものくらしとお金に関する調査」を実施し、子供の視線からのお金に関する意識の実態を調査・確認している。今回はその中から中学生や高校生のおこづかい額の状況をチェックし、精査してみることにした(【知るぽると:子どものくらしとお金に関する調査】)。

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今調査は2010年12月から2011年3月にかけて、小中高生に対して学校を通して調査票に無記名自記式の記述方式によって行われたもので、有効回答数は小中高それぞれ2万件以上。地域分散もなされており、地域による偏りは無い。

まずはこづかいをもらっているか否か。この「こづかい」には月次、週次以外に何か欲しいものがある時にその都度もらうタイプのも含まれる。つまり今件の「こづかい」をもらっている人に該当しない人は、「自由裁量のあるお金はもらっていない」ことを意味する。

↑ こづかいを貰ってる人(定期的、必要の都度合わせて)
↑ こづかいを貰ってる人(定期的、必要の都度合わせて)

小学校高学年がやや低めだが、小学生全体では大体8割近く。それが中高生になると8割強に増える。自我が明確になり、また金銭感覚もある程度身に付くこと、逆にこづかいを与えることで金銭感覚を習得させようとする保護者側の配慮もあるのかもしれない。もっとも高校生になると中学生と比べて多少値は減るが、これは高校生自身がアルバイトをすることで自ら稼ぐ場合があることの影響を受けている可能性がある。「自分で稼ぐなら定期的なこづかいは要らないね」ということだ。

次に示すのは具体的なこづかい額(月次)。これは実際にこづかいを貰っている人に限って聞いた結果であり、こづかいを貰っていない人の分は反映されないことに注意。

↑ 子供のこづかい(円)
↑ 子供のこづかい(円)

小学生はおおよそ900-1000円。中学生は2500円、高校生は5000円が相場というところか。小学校低学年で平均値と中央値の差が大きく開いているが、これは多分に一部で高額のこづかいを貰っている人がいることを示している。中央値は300円、最頻値は100円であることから、多くは月100円程度だか2000円や3000円といった高額を受け取っている子供も幾分いるのだろう。

中学生でも額面の差異は結構大きく出ており、平均値が約2500円なのに対し、中央値は2000円、最頻値は1000円。世帯毎の教育方針やお財布事情の違いが結構大きく反映されているようだ。

一方高校生になると平均・中央・最頻値共にほぼ5000円で固定される。例えば高校三年生なら受験を間近にひかえるため、塾通いなどで何かと散在することから保護者側の配慮による上乗せもあるかもしれないが、概して相場としてはキリの良い5000円に収まっていることになる。

「金銭感覚」といえば、大人の家計簿にあたる「こづかい帳」への記載が重要視される。記録を残しておくことでお金の出し入れを金額面まで明確化させると共に、後に振り返り反省したり、さらには計画的な利用ができるようになるからだ。ところがこづかい帳をつけている割合は案外少ない。

↑ こづかい帳をつけてる人(頻度は問わず)
↑ こづかい帳をつけてる人(頻度は問わず)

これはこづかいをもらっている・いないを問わず、全員に聞いた結果。こづかいをもらっていない人はこづかい帳をつけようがないので、「こづかいをもらっている人における、こづかい帳をつけている人の割合」は、小学生と中高生との間ではもう少し差が開くことになる。いずれにせよ、中高生、特に高校生のこづかい記帳率は極めて低い。

しかもこれは「頻度を問わず」の回答率。詳細データを見ると例えば高校生の場合「必ず使ったその日のうちにつける」人は3.1%のみで、「一週間ごとなど定期的につける」は2.0%。残りの9.1%は「たまにつける」で、あまりこづかい帳の役目を果たしていない使い方となっている。

月に1000円単位の総額は、お金そのものとしては小さな値かもしれないが、お金の出し入れを記録する習慣をつけるのは非常に大切なことに違いは無い。保護者サイドとしては子供にこづかいを与える条件として、こづかい帳を必ずつけ、内容のチェックを保護者に行わせることを義務付ける位のことをしても良いだろう。子供にとってはプライベートをのぞかれているような気がして、あまり気分の良い話ではないかもしれないが。


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【小中学生への定額こづかいは平均で月額2160円】

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