小中高校生のパソコンやタブレット型端末の所有実態をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/05/18 14:09

最近ではスマートフォンに主役の座を奪われつつあるが、今でもなおパソコンがインターネットを介した多様なサービスの利用のための主要な、そして便宜性の高い窓口であり、色々なデジタル系ツールを用いることができる基幹ツールであることに変わりはない。子供達はどれほどまでにパソコン、そしてスマートフォンとパソコンの中間的な立場にあるとも表現できるタブレット型端末を所有しているのだろうか。今回は少年教育振興機構が2016年5月2日に発表した「青少年の体験活動等に関する実態調査」報告書の結果をもとに、小中高校生におけるパソコン(デスクトップ、ノートを問わず)やタブレット型端末の所有実態を確認していくことにする(【「青少年の体験活動等に関する実態調査」(平成26年度調査)報告書】)。

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中学生は1割強、高校生は2割近くがパソコン持ち


今調査の調査要項については先行記事【果物の皮を包丁でむいたり、ぞうきんを絞ったり……いまどきの子供事情を探る】を参考のこと。

次に示すのは自分用(自分一人が使うもの。家族との共用、保護者所有で子供が利用させてもらうこともあるケースは除外する)として、パソコンを持っているか否かを尋ねた結果。高校2年の時点では18.2%の人が自分のパソコンを有している。

↑ 自分用としてパソコンを持っているか(2014年度)
↑ 自分用としてパソコンを持っているか(2014年度)

小学生は学年が上がるに連れて値も積み増しされるが、それでも数%でしかない。小学6年生でようやく2.5%。しかし中学2年になると急に所有率は上昇し、13.1%となる。そして高校2年では18.2%。見方を変えると、高校2年ですら8割以上は自分のパソコンを持っていないことになる。

これを男女別に見たのが次のグラフ。

↑ 自分用としてパソコンを持っているか(2014年度)(男女別)
↑ 自分用としてパソコンを持っているか(2014年度)(男女別)

元々値が少数であるため小学4年でイレギュラーが生じているが、大よそ男子の方が所有率は高い。小学6年で差異は大きくなり、高校2年では8%ポイント近い差が生じる。別の機会で確認するが、従来型携帯電話・スマートフォンは女子の方が概して所有率が高いことから、保護者も子供自身も、パソコンなどより従来型携帯電話・スマートフォンの方を好むようだ。

高校2年では男子で22.2%の人がパソコンを持っている。使いこなせているか否かはまた別だが、男子でも8割近くはパソコンを所有していないことになる。

中学2年がピーク・意外に高いタブレット型端末所有率


続いてタブレット型端末。設問では単に「タブレット端末(iPadなど)」とのみ説明されており、回答者がタブレット型端末と認識したものすべてが該当する。子供向けの教育用タブレット型端末、さらにはキンドルなども一部回答には含まれている可能性はある(ウェブブラウジングが可能なものは多分に回答に含まれているだろう)。

↑ 自分用としてタブレット型端末を持っているか(2014年度)
↑ 自分用としてタブレット型端末を持っているか(2014年度)

小学1年の時点ですでに5%近い所有率。学年が上がるに連れて値も上昇し、小学6年では13.4%と1割を超える。パソコンよりも高い所有率で、スマートフォンや従来型携帯電話をのぞけば、小学生界隈ではパソコンではなくタブレット型端末こそが、デジタル機器、インターネットの窓口として主流であることが分かる。

ピークは中学2年生。実に3割超えが所有している。高校2年になると値は急激に落ちて小学6年生レベルの1割強にまで落ち込むが、これは多分にスマートフォンに利用がシフトしているのが原因。

男女別に見た結果が次のグラフ。

↑ 自分用としてタブレット型端末を持っているか(2014年度)(男女別)
↑ 自分用としてタブレット型端末を持っているか(2014年度)(男女別)

小学生では女子の方が所有率は高いがさほど違いは無い。ただし小学6年で男女の上下が入れ替わり、それより上になると男子の方が高い所有率を有するようになる。これも多分にスマホシフトの影響。また、パソコンのように多様な機能を使えることから、デジタル系への好奇心の強弱が影響しているのかもしれない。



今件調査項目は直近の2014年度分から導入されたもので、残念ながら経年変化的なデータは存在しない。デジタル機器の普及浸透、機能の進化拡大、流行り廃りは加速度的に進んでいるため、ここ数年の動向を今調査で知ることができないのは残念でならない。

次回調査(恐らくは2016年度分)では経年データが取得可能になると思われるが、その時にはいかなる変化を示しているだろうか。パソコン、タブレット型端末の子供達の間における所有状況の変化を目の当たりにできるに違いない。


■関連記事:
【タブレット型端末の普及率現状をグラフ化してみる(2015年)(最新)】
【テレビやパソコンなどの普及率をグラフ化してみる(上)…テレビ・パソコン・ファックスなど(2015年)(最新)】

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