中学生は平均1時間、しかし高校生は…小中高校生のパソコンやタブレット型端末の利用時間をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/05/15 05:19

スマートフォンの普及浸透と共に、インターネットへの窓口としての認識がパソコンからスマートフォンにシフトし、パソコンの必要性を感じない子供が増えている。最初に手に取り、使い慣れた端末がパソコンでは無くスマートフォンであれば、それも止む無しではあるのだが、成長してから選択肢の狭さに難儀を覚えることが多いのもまた事実。今回は少年教育振興機構が2016年5月2日に発表した「青少年の体験活動等に関する実態調査」報告書の結果をもとに、小中高校生におけるパソコンやタブレット型端末の利用実態を確認していくことにする(【「青少年の体験活動等に関する実態調査」(平成26年度調査)報告書】)。

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今調査の調査要項については先行記事【果物の皮を包丁でむいたり、ぞうきんを絞ったり……いまどきの子供事情を探る】を参考のこと。

次に示すのはパソコンやタブレット型端末に関して、普段の生活で1日何時間ぐらい利用しているかを尋ねた結果と、その結果をもとに算出した概算平均時間。所有権を有しているか否かは問われておらず、インターネット接続の是非も問われていない。また自宅内だけでなく学校内での利用も合わせ、単に利用しているか否かのみを聞かれている。

ただし学校教育でパソコンの授業が行われているにも関わらず「全く無い」の回答が少なからず存在することから、回答者の認識としては授業内での利用は「普段の生活で利用している」には該当しないものと考えて良い。他方、パソコンとタブレット型端末を同一視した設問にはいくぶんの疑問を覚えるところがあるが、これは仕方がない(認識的にはタブレット型端末はスマートフォンとパソコンの中間的な立ち位置であり、OSや操作方法などの観点ではむしろスマートフォン側に組みするべきなのだが)。

↑ パソコンやタブレット型端末を1日何時間ぐらい利用しているか(2014年度)
↑ パソコンやタブレット型端末を1日何時間ぐらい利用しているか(2014年度)

↑ パソコンやタブレット型端末を1日何時間ぐらい利用しているか(2014年度、概算平均時間、時間)
↑ パソコンやタブレット型端末を1日何時間ぐらい利用しているか(2014年度、概算平均時間、時間)

機会を改めて解説する「自分用の所有端末」動向と合わせ、パソコンの利用実態の詳細は2014年度から調査項目に取り入れられており、経年変化を見ることはできない。直近となる2014年度分においては、中学2年生がもっともよくパソコンなどを利用しており、利用者として仕切り分けできる人は大よそ6割。平均利用時間も1日1時間強。3時間以上利用している人も1割を超えている。スマートフォンと異なり自宅外でのながら利用はほぼ不可能なため、実質的に自宅での利用となるが、学業に従事している中学生で1日3時間以上のパソコンの利用は、かなり長いと認識できる。具体的に何をしているかまでは不明だが、ゲームやソーシャルメディアに勤しんでいるのだろうか。あるいは勉強などでの利用も計上されているのかもしれない。

しかし高校生になると利用時間はグンと減る。利用していない人も5割を超え、小学4年生と同程度になる。これは多分に、スマートフォンに時間を奪われるからに他ならない。

男女別に見ると、明らかに男子の方が利用時間は長い。これは長時間利用する割合が男子の方が多いだけでなく、「全く無い」、つまり事実上パソコンにノータッチの人が女子の方が多いのが原因。

↑ パソコンやタブレット型端末を1日何時間ぐらい利用しているか(2014年度、概算平均時間、時間、男女別)
↑ パソコンやタブレット型端末を1日何時間ぐらい利用しているか(2014年度、概算平均時間、時間、男女別)

高校2年生になると男女差は0.24時間=14.4分にも及ぶ。女子の方がインターネット、デジタル機器に疎いからでは無く、その分女子の方がスマートフォン、恐らくはソーシャルメディアへの注力が大きいのが原因の一つではある。また、男子の方が「テレビやコンピューターゲームなどをしている時間」が長いため、その分パソコンに触れる時間も長くなるのだろう。

↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(2014年度、概算平均時間、時間、男女別)(再録)
↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(2014年度、概算平均時間、時間、男女別)(再録)

次回調査は2016年度分になると考えられる。その時に各学年のパソコン利用時間はどのような変化を示しているのだろうか。「パソコン離れ」は進むのか。注目したいところではある。


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