小中高校生のゲーム事情。一日何時間遊んでいるか(2016年)(最新)

2016/05/13 10:48

昨今ではソーシャルメディアやチャットなど他人とのコミュニケーションを楽しむ場面も増えているが、デジタル機器を用いた子供のプライベートな時間の費やし方のメインとなるのがゲーム。機器の種類やゲームの内容は変わりゆくものの、ゲームへの子供の注力は今も昔も変わらない。今回は少年教育振興機構が2016年5月2日に発表した「青少年の体験活動等に関する実態調査」報告書の結果をもとに、小中高校生におけるパソコンやゲーム機などのデジタル系ゲームの利用実態を確認していくことにする(【「青少年の体験活動等に関する実態調査」(平成26年度調査)報告書】)。

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「ゲームは1日1時間」は守られているのか


今調査の調査要項については先行記事【果物の皮を包丁でむいたり、ぞうきんを絞ったり……いまどきの子供事情を探る】を参考のこと。

次に示すのは「テレビゲームやコンピューターゲーム(Wii、PSP、DSなど)をすること」との問いに対する、時間を仕切り分けした上での回答を元に、概算的な平均値を算出したもの。表記上平日や土日を合わせた全体的な平均時間であること、ゲーム機だけでなくパソコンを用いたゲームも含めるがデジタル系のゲームであること(カードやボード系のゲームは含まれない)、該当機種を持っていない・遊べる環境に無い、さらには意図的に遊んでいない人も回答している(当然「全くない」を選択する)ことに留意する必要がある。

↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(2014年度、概算平均時間、時間)
↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(2014年度、概算平均時間、時間)

↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(2014年度、概算平均時間、時間、男女別)
↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(2014年度、概算平均時間、時間、男女別)

小学生のうちは学年の上昇と共に時間も増加、小学6年では1.31時間、1時間17分ほどゲームに費やしている計算になる。これが中学生になると1時間を切り、高校生では40分足らずとなってしまう。学業に割く時間が増えるのはもちろんだが、ゲームと認識しないもの(ソーシャルメディアなど)への利用時間が増えるものと考えられる。

男女別では圧倒的に男子の方が長く、女子は半分強ほどでしかない。どの学年でも女子は1時間を超えることがなく、男子は中学生でも1日1時間を超えてゲームを楽しんでいる。具体的なジャンルまでは問われていないが、恐らくは遊んでいるゲームの種類も大きな違いがあるのだろう。詳しくは別の機会で解説するが、携帯電話(従来型とスマホの双方)の利用時間は女子の方が長いので、メールやチャット、ソーシャルメディアなどのコミュニケーションに、女子は多くの時間を費やしていると考えれば道理は通る。

子供達のゲーム離れ?


今件項目に関して、経年の動向を確認したのが次のグラフ。

↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(経年変化、概算平均時間、時間)
↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(経年変化、概算平均時間、時間)

↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(経年変化)
↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(経年変化)

平均時間を換算した限りでは、大きな変化はない。あえていえば2009年度をピークに少しずつ時間が短縮されている感はある。ただしピークと比べて直近でも0.06時間=3.6分しか違いがないため、誤差の範囲と解釈しても良いレベル。

他方、具体的な回答配分を見てみると、平均時間はほぼ同じでも、その中身には大きな変化が生じていることが分かる。2012年度からその兆しが見えていたが、2014年度でははっきりと、ゲームに費やす時間の二極化が生じている。

具体的には「全く無い」「3時間以上」の回答率の増加。今件では「全く無い」は該当機種を持っていない、あるいは持っていてもゲームにはノータッチと解釈できるが、いずれにせよ小中高校生の3割近くが「自分は普段からデジタル系のゲームをしていない」と認識していることになる。

元々女子の方がゲームをしていない人の割合は高い。直近2014年度の場合、小学4年生では男子9.8%だが女子は21.8%、高校2年生となると男子は43.6%だが女子は75.3%にも及ぶ。

↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(2014年度、「全く無い」回答率、男女別)
↑ テレビゲームやコンピューターゲームなどを1日に平均何時間ぐらいしているか(2014年度、「全く無い」回答率、男女別)

グラフ化は略するが、経年による「全く無い」の増加は男女ともに生じている。特に2014年度においては増加が著しい。デジタル機器、インターネットへの接触機会は増えているので、ネット離れ、デジタル機器離れではなく、ゲームからソーシャルメディアなどのコミュニケーションへのシフトが多分に起きていると見た方が無難だろう。

ともあれ、この10年足らずで子供達の間で1割近い「ゲームをしていない」人の増加が生じているのは、色々と考えさせられる結果に違いない。


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