進学? 就職!? それとも…?? 高校生の「将来の進路」を探る(2015年)

2015/02/07 10:00

完全エスカレーター制の高校なら選択は原則大学進学となるが、それ以外の場合は高校2年生にもなると、卒業後の進路について色々と考える必要が生じてくる。本人の意向、家庭の事情、社会環境の変化など、多様な影響によりその選択に違いは生じることになる。今回は少年教育振興機構が2014年6月に発表した「青少年の体験活動等に関する実態調査」報告書の結果をもとに、高校2年生時点の「自分の卒業後の進路希望」を確認していく(【「青少年の体験活動等に関する実態調査」 (平成24年度調査)報告書】)。

スポンサードリンク


男子も女子も進学がトップ


今調査の調査要項については先行記事【果物の皮を包丁でむいたり、ぞうきんを絞ったり……いまどきの子供事情を探る】を参考のこと。

冒頭で触れた通り、高校生も2年に入ると、具体的に自分自身の進路をイメージする必要が生じてくる。ましてや調査期間は1月から3月と、実質的に3年生に進学する直前。それなりの確信を持った上での進路設計をしておかないと、最後の1年でベストを尽くすことも不可能となる。

次に示すのは高校2年生における、自分自身の進路としての希望を答えてもらった結果。択一回答なので、最優先・第一希望的な内容となっている。

↑ 卒業後の進路としてどれを希望するか(択一、高校2年生)(2012年度)
↑ 卒業後の進路としてどれを希望するか(択一、高校2年生)(2012年度)

男女とも最多回答は進学。男子は64.9%、女子は79.2%。次いで就職が男子26.9%、女子14.9%。女子よりも男子の方が就職希望者が多く、10%ポイント強ほどの差が出ている。

アルバイト、家事手伝い、その他はいずれもごく少数で、それぞれ1%未満。女子の家事手伝いの回答率が0.1%なのを意外に思う人もいるかもしれない。また「決めてない」との回答率は男子6.1%、女子4.2%。20人に1人、クラスに1人強は、高校2年の終わりの時点でまだ進路について、思い悩んでいる計算になる。

これを経年別に見たのが次のグラフ。

↑ 卒業後の進路としてどれを希望するか(択一、高校2年生)(経年変化)
↑ 卒業後の進路としてどれを希望するか(択一、高校2年生)(経年変化)

男子は上下にぶれながら大きな変化はないものの、女子はこの6年で確実に進学組が増えているのが分かる。また女子は調査時点で「決めていない」の回答率も漸減しているのが特徴的。進路に関して固い意志を有する女子が増えてきた、ということか。

塾通いと進路の関係


良い機会でもあるので、各回答者の塾通いの現状と希望進路の関係を算出しておく。あくまでも相関関係であり因果関係を示すものではないが、興味深い結果が出ている。

↑ 週に塾がある日数別・卒業後の希望進路
↑ 週に塾がある日数別・卒業後の希望進路

塾通いをしていない人は進学希望率が低く、就職率が高い。進学するつもりが無いので塾通いをしていないと考えれば道理は通る。その分、就職希望率は25.7%と飛び跳ねて高い。

また、塾通いをしている人はその頻度による差異はほとんどなく、進学希望者がほとんどで、就職を選択肢に選ぶ人もごくまれ。進学という進路を確かなものとするため、塾に通っていると考えるのが普通だろう。ただし毎日塾通いをしている人に限り、進学希望率がいくぶん低めで、代わりにアルバイトや家事手伝い、「決めてない」などに分散する、稀有な結果が出ている。単なるイレギュラー値かもしれないが、興味深い話ではある。


■関連記事:
【3/4の親は「大学卒業まで子供を金銭支援」、備えは毎月2万2000円】
【高校中退者、その後の進路で苦労したのは「適切な情報取得手段が分からない」「仕事が無い」「仕事の自信が持てない」】
【「将来の進路」「専門的な勉強」「社会人として…」大学生を子供に持つ母親による「大学時代に力を入れてほしいこと」】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー