子供の娯楽の主役、テレビやビデオ、DVDの視聴時間動向をグラフ化してみる(2015年)

2015/02/05 15:00

昨今ではソーシャルメディアや家庭用ゲーム機にその座を奪われつつあるが、今でも生放送のテレビ番組や録画した番組、そしてレンタルなどで取得したDVDソフトを視聴することは、子供にとって欠かせない娯楽に違いない。単純に番組そのものの面白さ、注目内容に加え、ソーシャルメディアでのやり取りや、翌日以降の友人・知人との会話におけるネタの取得元としても重宝されている。また利用ハードルが極めて低いのも子供にとってはありがたい話に違いない。今回は少年教育振興機構が2014年6月に発表した「青少年の体験活動等に関する実態調査」報告書の結果をもとに、子供達のテレビなどの視聴動向の実態を確認していく(【「青少年の体験活動等に関する実態調査」 (平成24年度調査)報告書】)。

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小学生は平均2時間程度、高校生になると……


今調査の調査要項については先行記事【果物の皮を包丁でむいたり、ぞうきんを絞ったり……いまどきの子供事情を探る】を参考のこと。

次に示すのは平日における該当学年平均のテレビ、ビデオ、DVDソフトなどの視聴時間。「見ること」なのでインターネットテレビにおける操作やテレビゲームのプレイ時間などは含まれない。携帯電話などのワンセグに関しては特に言及は無いものの、他の設問で視聴と絡めてテレビ本体自身の問いが用意されていることから、あくまでもテレビメインの本体でテレビ番組を、あるいはビデオやDVDを再生して視聴した場合に限られると考えられる。

↑ テレビやビデオ、DVDなどを見ること(2012年度、概算平均時間、時間)
↑ テレビやビデオ、DVDなどを見ること(2012年度、概算平均時間、時間)

調査対象となる学年内では小学6年生がもっとも視聴時間が長く、2.11時間。約2時間7分。そして中学2年生と小学5年生が横並び。高校2年生は趣味趣向が多様化するからなのか、あるいは部活動などで帰宅が遅くなり時間が取れなくなるからなのか、視聴時間は一番短く1.72時間。約1時間43分。さすがに見ない人はどの学年でも数%でしかないが、それでも高校2年生では5.6%の値が確認できる。

これを調査対象母集団全体における経年変化で見たのが次のグラフ。

↑ テレビやビデオ、DVDなどを見ること(経年変化、概算平均時間、時間)
↑ テレビやビデオ、DVDなどを見ること(経年変化、概算平均時間、時間)

2009年度まではほぼ横ばいだが、2010年度以降はいくぶん下げ基調、直近の2012年度では有意な下げが確認できる(2011年度は震災の関係からか調査そのものが行われていない)。詳細データを見るに、特定の学年ではなく、対象学年すべてで時間の短縮化が生じている。このことからイレギュラーな動きでは無く、子供達の間でテレビ離れ的な動きが起きた可能性がある。次年度、つまり2013年度分でも似たような動きが継続されれば、より確かな傾向として裏付けられよう。

男女別ではやはり……


直近の2012年度分に付き、各学年の視聴時間を男女別に仕切り直した結果が次のグラフ。

↑ テレビやビデオ、DVDなどを見ること(2012年度、概算平均時間、時間、男女別)
↑ テレビやビデオ、DVDなどを見ること(2012年度、概算平均時間、時間、男女別)

小学4年生では男子の方が長く、小学5年生では横並びとなるが、それより年上では押し並べて女子の方が視聴時間が長い。具体的に何を観ているかまでは今件調査からは判断できないが、他の各種調査でもテレビへの執着は中堅層までは女性、高齢層になると男性の方が強いことが知られており、男女間の差異の逆転は小学4年生から6年生の間に起きているのではないかと思わせる結果となっている。

また上記にある通り中学2年、高校2年と年上になるに従い視聴時間が減るが、その減退傾向は男女ともに生じていることも確認できる。時間が減る理由は男女ともに存在していそうだ。



今件調査は2013年初頭に行われたもので、次回、つまり2013年度分は2014年初頭に行われるはず。この数年で中高生を中心にスマートフォンの普及が一気に進み、それに伴い生活様式も大きく変化したことを振り返ると、来年度以降は今調査でも小さからぬ動きが生じる可能性は高い。

スマートフォンの普及に伴い、テレビなどの視聴時間がどのような変化をとげることになるのか。結果が楽しみではある。


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