運動部と文化部、どちらが多いか!? 中高生の部活事情(2015年)

2015/02/02 08:00

小学生はともかく中学生や高校生においてはほとんどの学校で部活動が行われる。多種多様な分野で生徒達が可能性を見出し、伸ばし、さらには人生の方向性を決定づける経験を得ることすらある。その一方であえて部活動に参加しない子供も多数存在する。今回は少年教育振興機構が2014年6月に発表した「青少年の体験活動等に関する実態調査」報告書の各種公開データをもとに、子供の部活動の所属実情を確認していく(【「青少年の体験活動等に関する実態調査」 (平成24年度調査)報告書】)。

スポンサードリンク


中学2年生は2/3、高校2年生は5割近くが運動部所属


今調査の調査要項については先行記事【果物の皮を包丁でむいたり、ぞうきんを絞ったり……いまどきの子供事情を探る】を参考のこと。

冒頭でも触れた通り学校の方針によるところも大きいが、中高学校では生徒活動の一環として部活動が行われる。授業とは別に趣味趣向、芸術方面の特定ジャンルに関する活動に取り組むもので、全国規模の競技に参加するため、日々練習に励む部も多い。

次に示すのは直近2012年度における、所属部活動の状況。小学校で部活動を実施するところは原則無いため、調査対象からは外れている。

↑ 現在所属の部活動(複数回答、2012年度)
↑ 現在所属の部活動(複数回答、2012年度)

中学2年生は66.8%が運動部、20.5%が文化部に所属している。そして未所属、いわゆる帰宅部は10.0%でしかない。「その他」が気になるが、運動・文化の双方の区分がしにくいものに加え、部活動への参加が義務付けられているものの、生徒会活動など部活動に類するものに参加していれば免除される事例が該当するのだろう(つまり「生徒会執行部」的なもの)。

高校2年になると運動部の所属比率は大きく減り、その分文化部が増える……が未所属者も増える。勉学に励むため、あるいはアルバイトに時間を充てるため、部活動に参加しない選択をする人も増えるものと考えられる。

加入部活に変化は起きているのか? 経年による動向


運動部と文化部の入部動向は以上の通りだが、この傾向に時代の流れによる変化は生じているのだろうか。2007年度以降の動きを示したのが、次以降のグラフ。まず中学2年生について。

↑ 現在所属の部活動(複数回答、中学2年生)
↑ 現在所属の部活動(複数回答、中学2年生)

大きな変化は無いが、ほんの少しずつ運動部が減り、文化部が増えているように見える。直近の2012年度分がイレギュラーな可能性もあるので、もう数年動向を見定めないと、その傾向が確かなものかの判断は難しい。

変化の観点では高校生の方がよりはっきりとした動きを示している。

↑ 現在所属の部活動(複数回答、高校2年生)
↑ 現在所属の部活動(複数回答、高校2年生)

運動部、文化部共に回答率はじわりと上昇中。特に文化部ははっきりと増加傾向が表れている。運動部・文化部双方とも増えているのなら、差し引きでどこかが減らねばならないわけだが(掛け持ちの可能性もゼロではないものの、統計値上には表れていない)、未所属が減っているのが確認できる。つまり帰宅部が減り、運動部や文化部に流れているという次第。単純に部活動への関心が高まりつつあるのか、それとも部活動への参加を義務付ける学校が増えたのかまでは分からないが、興味深い動きではある。



学生の部活動に関しては昨今教師側、学校全体の負担の観点で、見直しを求める声を見聞きする。また生徒の視点でも負担になるとの意見もある。今後そのような機運がさらに高まりを見せるようであれば、学校の方針、そして所属率の動向にも変化が生じてくるかもしれない。


■関連記事:
【野球の成瀬選手、柔道の鈴木選手など有名スポーツ選手が部活生を応援…ロッテから「クランキー<部活パック>」発売】
【アルバイト 高校生は約1割 女子は男子の大体2倍で】
【クラブ活動は中学7割・高校6割、では塾は?…小中高校生のクラブ活動・塾通い動向をグラフ化してみる】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー