日本は12.7%、それでは他国は?…主要国の子供比率を比較してみる(世界編)(2015年版)

2015/05/05 09:00

総務省統計局では毎年5月5日の「こどもの日」に合わせ、国内外の子供の人数などをデータの点から確認していく特集記事を公開している。今年も5月4日付で【我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで-(2015年5月4日)】を発表しており、それを基に日本国内の子供数に関する状況を、先行する記事【34年連続の減少で子供の数は1617万人…「こどもの日」にちなんだデータをグラフ化してみる(国内編)(2015年版)】で確認した。今回はその資料に添付されていた参考データを用い、諸外国の子供比率についてチェックしていくことにする。

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今回確認するのは「各国における子供(0歳-14歳)の割合」。各国とはいえ世界のすべての国を網羅するのではなく、国連人口統計(2013年版)を基に、人口4000万人以上の国に限定している。ちなみに先行する記事の通り、日本では次のような経年変化が生じている。

↑ 国勢調査・人口推計を基にした年齢3区分別人口推移(全体比率)(-2015年)(再録)
↑ 国勢調査・人口推計を基にした年齢3区分別人口推移(全体比率)(-2015年)(再録)

このうち子供の部分のみを抽出し、上記条件に合致する国々の値を並べたのが次のグラフ。完全な同一タイミングで調査した結果ではなく、諸国の公知データにおける最新値を抽出したために厳密な比較は出来ないが(最も新しいのは日本の2015年4月1日、もっとも古いのはナイジェリアの2006年3月21日)、日本の子供比率の低さを改めて実感できる。

↑ 各国の子供比率(国連人口統計年鑑・2013版)(2000年以降で人口4000万人以上の国)
↑ 各国の子供比率(国連人口統計年鑑・2013年版)(2000年以降で人口4000万人以上の国)

日本の子供比率の低さには多種多様な理由があるが、【各国の合計特殊出生率推移をグラフ化してみる】などで解説している通り、医療体制・技術の充実や、社会保険環境の整備安定化による平均寿命の伸び、【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移をグラフ化してみる(2010年分反映版)】で説明しているように結婚関連における社会習慣の変化、そして社会環境の整備や生活の安定化に伴う子供生育のコスト急騰などを理由とする、「先進国病」ともいえる出生率の低下が大きな要因。

若年層数・率の低下はその世代の社会的・政治的発言力の低下をもたらし、国の施策が彼らを軽視する傾向につながる。その施策傾向により、ますます出生率が低下する悪循環が生じ、中長期的な観点では、国全体の人数、経済、活力の縮小を導き得ることになる。端的な表現では国そのものの老化といえる。

子供比率が高い国では、平均寿命が短く、結果論として子供比率が高くなってしまう国も多い。一概に子供比率が高ければよいわけではない。しかしながら社会保障制度は子供の層がシニア層を支えるのが原則であることを考えると、日本の値は余りにも低く、バランスに難がある。人口に関わる政策においては、中長期視野からの戦略的な手立てが求められるに違いない。

なお今件データは毎年更新される元値をベースに算出されていることから、その経年変化を知ることができる。今回は前年、つまり国連人口統計年鑑の2012年版の値との比較を算出しておく。ただし例えばナイジェリアのように、前年と同じタイミングの値しか無かった国も確認されるため、「0.0%」がそのまま「1年経過しても値が変わらず」を意味する以外に「単にデータの更新が無かった」場合もあるので注意を要する。単純に増減のあった国のみ、その動向を確認するのが無難。

↑ 各国の子供比率(国連人口統計年鑑・2012年版から2013年版への差異)(2000年以降で人口4000万人以上の国)
↑ 各国の子供比率(国連人口統計年鑑・2012年版から2013年版への差異)(2000年以降で人口4000万人以上の国)

バングラデシュの急激な上昇が目に留まるが、他にも南アフリカやタンザニアで上昇、つまり子供の比率の増加が確認できる。ロシアも意外な伸びを見せる。他方、日本のマイナス0.1%は以前の記事などでもお伝えした通りだが、それ以上にコロンビアのマイナス0.4%やトルコのマイナス0.3%、そして韓国のマイナス0.8%という大きな下げ率、つまり子供比率の縮小が起きているのが分かる。

とりわけ韓国では現時点で14.3%と先進諸国でも低めの値を示している。仮にこのペースで進めば、あと数年で日本すら追い越してしまうことになりかねないが、来年以降はどのような動向を示すのだろうか。


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