相手の国の好き嫌い、諸外国の他国への好感度をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/05/12 04:50

先行記事【答えは二極化、日本を信頼できるか好感を持てるか】において、新聞通信調査会が2016年4月18日に発表した、アメリカやイギリス、フランス、中国、韓国、タイへのメディアに関する世論調査「諸外国における対日メディア世論調査(2016年調査)」の内容を元に、諸外国における日本への好感度の実情を確認した。実は今調査項目では調査対象国における日本への好感度だけでなく、他の調査国に対する好感度も問われており、その値が公開されている。今回はその動向を見ていくことにする。各国の一般市民における他国への認識をうかがい知ることができよう(【発表リリース:諸外国における対日メディア世論調査(2016年調査)】)。

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今調査における調査要項は先行記事【諸外国から見た新聞の信頼度、そして今後も役割を維持できるか否か】を参照のこと。そして先行記事「答えは二極化、日本を信頼できるか好感を持てるか」の通り、2016年の調査結果においては、日本は欧米諸国からは約7割、タイからは9割、中韓からは3割前後の好感度を得ている。

↑ 日本に好感を持てるか(とても+ややの合計)(再録)
↑ 日本に好感を持てるか(とても+ややの合計)(再録)

次に示すのは、その対日本も含めた調査対象国各国における、自国以外の国への好感度の指標。好感が持てる(強弱)、好感を持てない(強弱)、加えて実質的にもう一つの選択肢である無回答(あるいは分からない)も合わせ5択のうち、強弱を合わせた好感が持てる派の回答率を合計した値となっている。日本は調査実施国では無いので掲載されておらず、また各国において自国の部分は空欄となっている。

↑ 対象国に好感が持てる人の割合(2016年)
↑ 対象国に好感が持てる人の割合(2016年)

各国の市民感情としての他国への敬愛度、好感度が如実に現れているのが興味深い。アメリカ合衆国は日本以外では英仏への値が高く、タイは6割近くと高め。中韓へは4割程度に留まっている。イギリスやフランスも似たようなものではあるが、イギリスではアメリカ合衆国よりもフランスへの値が高めなこと、中国の値が高く出ていること、フランスでは日米英でほぼ同率の高い値が出ていることなど、それぞれの国の特性が出ている。

タイは押し並べてどの国へも好感度が高いが、唯一中国は5割程度。韓国では日本に対する値が一段と低いが、タイへの値も低め。アメリカ合衆国への好感度が一番高く、中国への値は同国内では低めとなっているが、これでも今回調査対象となった諸国では一番高い値でもある。

中国はといえば、英仏への好感度が一段と高く8割超え、次いで韓国が3/4。タイへの好感度は6割とそれなりで、アメリカ合衆国に対する値は6割足らず。そして日本は一段と低く1/4程度でしかない。

これらの値はあくまでも一般市民の思惑であり、各国の政府や行政などの姿勢とは別物。とはいえ民主主義国家では多分に市民感情なるものが国策に影響を与えうることを考えると、無視できない結果には違いない。


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