相手の国の好き嫌い、諸外国の他国への好感度をグラフ化してみる(最新)

2019/03/24 05:12

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2019-0314先行記事【答えは二極化、日本を信頼できるか好感を持てるか】において、新聞通信調査会が2019年3月11日までに発表した、アメリカ合衆国やイギリス、フランス、中国、韓国、タイへのメディアに関する世論調査「諸外国における対日メディア世論調査」の内容を基に、諸外国における日本への好感度の実情を確認した。実は今調査項目では調査対象国における日本への好感度だけで無く、他の調査国に対する好感度も問われており、その値が公開されている。今回はその動向を見ていくことにする。各国の一般市民における他国への認識をうかがい知ることができよう(【発表リリース:諸外国における対日メディア世論調査】)。

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今調査における調査要項は先行記事【諸外国における新聞の信頼度、そして今後も役割を維持できるか否か】を参照のこと。そして先行記事「答えは二極化、日本を信頼できるか好感を持てるか」の通り、2019年の調査結果においては、日本は欧米諸国からは6割台から8割台、タイからは9割強、中韓からは3割強の好感度を得ている。

↑ 日本に好感を持てるか(とても+ややの合計)(再録)
↑ 日本に好感を持てるか(とても+ややの合計)(再録)

次に示すのは、その対日本も含めた調査対象国各国における、自国以外の国への好感度の指標。好感が持てる(強弱)、好感を持てない(強弱)、加えて実質的にもう一つの選択肢である無回答(あるいは分からない)も合わせ5択のうち、強弱を合わせた好感が持てる派の回答率を合計した値となっている。日本は調査実施国では無いので掲載されておらず、また各国において自国の部分は空欄となっている。

↑ 対象国に好感が持てる人の割合(2019年)
↑ 対象国に好感が持てる人の割合(2019年)

各国の市民感情としての他国への敬愛度、好感度が如実に現れているのが興味深い。アメリカ合衆国は日本以外では英仏への値が高く、タイは7割近くと高め。中韓へは5割台に留まっている。イギリスやフランスも似たようなものではあるが、イギリスではアメリカ合衆国よりもフランスへの値が高めなこと、韓国への値が低いのが目に留まる。フランスでは対日、対英の値が特段高いが、一方で対米の値が低めで、対韓の方がむしろ高い値を示しているのが特徴的。なおイギリスにおける好感度の値が押しなべて低めとなっているのは、他の回答事例から察するに「無回答」の値がそれなりに高めとなった結果だと思われる。

タイはおおよそどの国へも好感度が高いが、唯一対中国は5割程度。韓国では日本に対する値が一段と低いが、中国への値も低め。

中国はといえば、英仏への好感度が一段と高く8割強、次いで対タイ・対米が6割前後。そして対日は一段と低く1/3程度でしか無い。これは諸国で一番低い値。

これらの値はあくまでも一般市民の思惑であり、各国の政府や行政などの姿勢とは別物。とはいえ民主主義国家では多分に市民感情なるものが国策に影響を与えうることを考えると、無視できない結果には違いない。

なお2018年分の報告書では特記事項として、中韓関係の動向が取り上げられていた。そこで中韓関係の動向を確認したのが次のグラフ。

↑ 中韓の互いの国への好感度
↑ 中韓の互いの国への好感度

今調査項目は直近分も含め4年分しか無いが、その3年の間に中韓双方の好感度が大きく減少している様子が分かる。特に中国から韓国への好感度の減り方が急落している(直近年ではやや持ち直したが、その分韓国から中国への好感度がさらに下がっている)。各種外電から両国の関係が悪化している実情は推測できるが、それがそれぞれの国民一般にも浸透しているのが推し量れる結果ではある。


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