欧米は歴史と文化、韓国は生活、タイは観光…大きく異なる日本への興味分野、情報の入手先

2015/04/01 11:00

自国と異なる生活様式や文化を持つ他国へ、興味関心を抱くことは誰にでもある好奇心の発芽に違いない。そしてそれは同時に、他国からもまた、自国がそのような興味を抱かれる事を意味する。自国が他国からどのように思われ、どの部分に興味を持たれているかは、知る機会が少ない一方で、気になる話ではある。今回は新聞通信調査会が2015年3月30日に発表した、アメリカやイギリス、フランス、中国、韓国、タイへのメディアに関する世論調査「諸外国における対日メディア世論調査」の内容から、日本のどの点に興味を持たれているか、そしてどのようなルートから日本の情報を入手しているかについて確認していくことにする(【発表リリース:諸外国における対日メディア世論調査】)。

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フランスの関心度、きわめて高し


今調査における調査要項は先行記事【諸外国から見た新聞の信頼度、そして今後も役割を維持できるか否か】を参照のこと。

次に示すのは日本の特徴や個性、様相を主要な分野に仕切り分けした上で、それぞれの分野について興味関心を抱いているか、諸国の人たちに尋ねた結果。複数回答形式なので、いずれにも興味関心が無ければ答える必要は無く、逆にすべての項目で興味があれば全部の選択肢を選んでも良い。つまり個々の国で回答率が高いほど、多方面で日本への関心が高いことをも意味する。

↑ 日本に対して興味を持つ分野(複数回答)
↑ 日本に対して興味を持つ分野(複数回答)

アメリカとイギリス、フランスでは項目別興味関心の順位には大きな変化が無い。歴史や文化がもっとも高い関心を集めており、次いで科学技術が続いている。フランスでは観光の値がやや高めに出ているが、米英と同じく生活様式・食文化への関心の高さも変わらず。一方で関心の全体的な度合いは欧米3か国ではフランスが一番高く、次いでイギリス、アメリカの順となっている。アメリカの関心度の低さは意外といえば意外。

他方東南アジアでは韓国が意外に醒めている。その分、タイの高さが余計に際立つ形。また欧米諸国と比べると歴史と文化や科学技術より、生活様式・食文化や観光に対する関心度が高く、欧米と東南アジアとでは、日本に対する注目先が異なっている傾向が示唆されている。

日本の情報はどこから入手しているのか、日本のメディアに何を期待するか


かの人たちはどのようなルートで日本の情報を入手しているのだろうか。

↑ 日本に関する情報の入手先(複数回答)
↑ 日本に関する情報の入手先(複数回答)

どの国でも最大の入手先はインターネット……では無く自国のテレビや新聞、雑誌といった従来型大手メディア。インターネットがそれに続くが格差は大きく、さらにアメリカでは意外にもインターネットより自分の家族や親戚、知人経由によるところが大きい。欧米では学校教育に寄るところも相当数に登っているが、韓国やタイではほとんど皆無に等しく、従来型大手メディアとインターネットに頼っていることが分かる(タイでは家族や親戚経由も少なからずあるが)。

今件が対面・電話調査によるものでインターネット経由の調査のようなメディアギャップを考慮しなくてよい結果であることを合わせて考えると、他国への日本の情報周知にはインターネット経由はもちろんだが、それぞれの国に対する大手従来型メディアへの情報公開、日本に来日している人たちへの積極的なアプローチ、欧米ではそれに加え学校教育に対する考慮が求められると考察できよう。

それではインターネットや各種実媒体などで国外にも情報発信をしている日本の各メディアに対し、諸外国の人たちはどのような期待をしている、日本のどの部分の情報発信を望んでいるだろうか。見方を変えれば日本のメディアに対し、対外情報発信の際には重点を置いてほしい分野である。

↑ 日本のメディアに期待する報道内容(複数回答)
↑ 日本のメディアに期待する報道内容(複数回答)

米英は大よそ同じ優先順位だが、やはりアメリカの期待度は低い。またフランスの期待度合いは興味関心同様で、しかも多分野に渡っているのが特徴。他国よりは高いものの、自国内ではファッション・アニメ・音楽に対する期待度が低いのが意外と言えば意外か。

アジアではタイが高めで期待分野も多方面に渡る。一方韓国は歴史と文化に関する期待がずば抜けて高く、政治・経済・外交政策、国際協力・平和維持活動が続いている。また韓国における値は今回統計を取れた5か国では最低値を示していることから、日本のメディアに対する報道そのものにあまり期待をしていないのかもしれない。


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