「たばこ止めたいですか」喫煙者に聞きました(2016年)(最新)

2016/04/24 05:17

喫煙者、つまりたばこを吸っている人には心底たばこを愛飲している人もいれば、できれば止めたい、本数を減らしたいけれどもなかなか意思を果たすことができない、一時的に禁煙してもすぐに断念してしまう人もいる。禁煙のための労苦は多々見受けることができるし、昨今では禁煙外来も設けられ、条件が満たされれば健康保険の保険適用すら受けられる。それほどまでにたばこは魅力的に思える人もいるわけだが、実際にはどれほどの人がたばこを止めたい、減らしたいと考えているのだろうか。今回は厚生労働省が2016年4月20日に発表した「平成26年国民健康・栄養調査」の結果に関する詳細な各種データを基に、その実情を確認していくことにする(【国民健康・栄養調査:調査一覧ページ】)。

スポンサードリンク


今調査に関する調査要項は先行記事【一日の平均歩数は男性7000歩・女性6000歩(2015年)(最新)】を参考のこと。

先行記事【喫煙率は成人男性32%・女性9%、では受動喫煙は…?(2015年)(最新)】にある通り、今調査の直近分においては、男性で32%、女性で9%が習慣的に喫煙をしている(たばこを「毎日吸っている」または「時々吸う日がある」と回答している)ことになる。

↑ 現在習慣的に喫煙している人の割合(20才以上)(2014年)(再録)
↑ 現在習慣的に喫煙している人の割合(20才以上)(2014年)(再録)

そこでこれらの人に、禁煙あるいは減煙の意思があるか否かについて、やめたい・本数を減らしたい・やめたくない・分からないのうち択一で答えてもらった結果が次のグラフ。男性では59%、女性では63%が禁煙あるいは減煙を望んでいる。

↑ 喫煙を止めたいと思うか(2014年、毎日・時々喫煙者限定)(男性)
↑ 喫煙を止めたいと思うか(2014年、毎日・時々喫煙者限定)(男性)

↑ 喫煙を止めたいと思うか(2014年、毎日・時々喫煙者限定)(女性)
↑ 喫煙を止めたいと思うか(2014年、毎日・時々喫煙者限定)(女性)

元々習慣的喫煙者は男性の方が人数・比率共に大きいため、男性全体・女性全体と比較すれば男性の方が禁煙・減煙希望者の人数も多くなるが、少なくとも習慣的喫煙者に限って割合を確認すると、女性の方が禁煙・減煙合わせた希望者も、禁煙希望者に限っても値は高くなる。

興味深いのは、男性は若年層ほど禁煙・減煙希望者は低率で、歳を経るほど高い値となるのに対し、女性は禁煙・減煙希望者を合わせた値は50代までほぼ同率で推移し、60代以降で漸減をする(30代の禁煙希望者率の異様な高さはイレギュラーだろう)。男女で禁煙・減煙に関する歳を経ての姿勢変化はまったく逆の動きということになる。男女の喫煙に対する姿勢の違いが透けて見えてくる。

姿勢の違いといえば男性は喫煙希望者は少なめで、減煙希望者率の方が多い(70歳以上以外)。しかし女性は禁煙希望者の方が多い。これもまた、禁煙に対する男女の意思の違いと見るべきだろう。

今調査では「以前は喫煙していたが1か月以上吸っていない人(禁煙中者)」の割合も確認できる。これは全体に占める値で、現在喫煙者に対する比率では無い。また喫煙を止めた理由も問われていない。次に示すのは各属性に占める禁煙中者の割合と、禁煙中者の人数が常習的喫煙者の人数の何%に当たるかを算出したもの。大よそではあるが、どれぐらいの人が喫煙から禁煙にシフトしたかを知ることができる。

↑ 禁煙中の人の割合と、禁煙中者数と習慣的喫煙者人数の関係(2014年)
↑ 禁煙中の人の割合と、禁煙中者数と習慣的喫煙者人数の関係(2014年)

男性は元々喫煙者率も高いことから、禁煙している人の割合も高い。しかし男性はほぼ歳と共に禁煙者率も、「禁煙中人数÷習慣的喫煙者人数」の値も増加していくのに対し、女性は法則性のようなものを見出しにくい状況となっている。男性は歳に連れて禁煙に走る人が増えるものの、女性は歳とはあまり関係がないようだ。


■関連記事:
【高齢男性の喫煙率が増加、男性50代は1日1箱では不足気味…世代別喫煙動向をグラフ化してみる(2015年)(JT発表)(最新)】
【2015年の全体喫煙率19.9%、男性は前年比で増加(JT発表)(最新)】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー