小中高校生によるスマートフォンを使った動画視聴動向をグラフ化してみる(2015年)

2015/04/09 14:00

スマートフォンやタブレット型端末の急速な普及に伴い、大きく変化したインターネットの利用様式の一つが動画関連。数年前までは動画によるやり取りが未来の話、あるいはごく一部の人に限られた技術のように語られていたが、今やスマートフォンなどを利用してインターネットに接続することで、個人が記録した動画を公開し、不特定多数に視聴してもらうことが極めて容易となった。まるで文章をネットでやりとりする感覚で、動画の投稿や閲覧が出来る時代が到来している。そのスタイルは小中高校生の間にも急速に広まり、テレビを観たり漫画を読むのと同じように、配信された動画を楽しんでいる。今回は内閣府が2015年3月30日付で確定報を発表した、【平成26年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】の報告書データから、小中高校生におけるスマートフォンを介した動画視聴の現状を確認していくことにする。

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今調査に関する調査要項は先行記事の【高校生はスマホ9割、ノーパソ3割…小中高校生のネット機器利用状況をグラフ化してみる(2015年)(最新)】を参考のこと。

冒頭で触れた通り、スマートフォンなどの端末の普及を受け、それを用いて動画を視聴する生活スタイルは、それこそテレビを視聴するかのような状態にある。そこで実際に、どれほどの小中高校生がスマートフォンで動画を視聴しているのかを確認する。スマートフォンを持ち、それを使ってインターネットを利用している人に、動画視聴をしているかを尋ねた結果が次のグラフ。動画視聴のスタイルとしてはインターネット経由で閲覧する以外に、ファイルをダウンロードしてオフラインで観るパターンも想定されるが、今回はそのパターンによる視聴は算定外としておく。

↑ スマートフォンで動画視聴をしている人の割合(2014年、スマートフォンでインターネットを利用している人限定)
↑ スマートフォンで動画視聴をしている人の割合(2014年、スマートフォンでインターネットを利用している人限定)

小学生女子でいくぶんイレギュラー的な低さが出ているが、それをのぞけば大よそ7割が動画視聴をしている。具体的な視聴先は調査対象とされていないので今件では不明だが、スマートフォンで視聴可能な動画サービスは山ほどあるため、視聴先には困らない。

「スマホでネットを使っている人の約7割が動画を観ている」。これは一つの指標ではあるが、全体像がやや分かりにくい。そこで各属性毎のスマートフォンでインターネット利用をしている人の割合を抽出し、それと合算することで、各属性の全体のうち、何%がスマートフォンで動画視聴をしているかを算出した結果が次のグラフ。例えば小学生女子は4.6%と出ているが、これは女子小学生全体の4.6%が、スマートフォンで動画を視聴していることになる。

↑ スマートフォンで動画視聴をしている人の割合(2014年、各属性全体比)
↑ スマートフォンで動画視聴をしている人の割合(2014年、各属性全体比)

スマートフォンを利用していなければ当然スマホで動画は視聴できず、さらにスマホを利用していてもインターネットへのアクセスが許可されていなければ(今件定義における)動画視聴は不可能。よってスマートフォンの利用状況そのものが多分に反映される形となっている。

小学生は元々スマートフォンの利用率が低いため、女子の低さも大した違いではなくなっている。大体5%。中学生は1/4程度、そして高校生は大よそ2/3。高校生全体の2/3程度はスマートフォンを使って動画を視聴している計算になる。



今件「動画視聴」はその頻度や視聴先は問われておらず、具体的な視聴スタイルは不明。しかし少なくとも「スマホで動画」という新しい娯楽様式に関して、小中高校生の実情が把握できたのは興味深い。今後スマートフォンの普及が進むに連れて、中学生にもこの「スマホで動画」はさらに浸透していくに違いない。


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