小中高校生のゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末の利用状況などをグラフ化してみる(2015年)

2015/04/06 11:00

インターネットの普及浸透が進むに連れて、その世界へのアクセスの窓口も多様化してくる。ほんの数年前まではごく一部の機種にしか対応していない、使えるソフトも一握りでしかなかった家庭用ゲーム機のインターネット対応も、今では当り前の話となっている。今回は内閣府が2015年3月30日付で確定報を発表した、【平成26年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】の報告書データから、小中高校生のインターネットの普及に連れて注目を集めつつある家庭用ゲーム機や携帯音楽プレイヤー、タブレット型端末における、利用状況を確認していくことにする。

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小学生男子の6割は携帯ゲーム機持ち


今調査に関する調査要項は先行記事の【高校生はスマホ9割、ノーパソ3割…小中高校生のネット機器利用状況をグラフ化してみる(2015年)(最新)】を参考のこと。

次に示すのは据置型ゲーム機や携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤー、タブレット型端末、さらには学習用タブレットの利用動向。この項目では該当端末でインターネットのアクセスをしているか否かは問われていない。

↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末の利用状況(2014年、全体比、インターネット機能の利用の是非を問わず)
↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末の利用状況(2014年、全体比、インターネット機能の利用の是非を問わず)

今件は子供達におけるゲーム機や携帯音楽プレイヤーの利用率はあまり調査されることが無いことから、貴重なデータといえる。小中高校生全体では据置型ゲーム機が1/4、携帯ゲーム機が4割強となり、すでに携帯ゲーム機がゲーム機としては主流の立場にあることが分かる。また男女別では男子の方が、学校種類別では低年齢の方が利用率が高く、歳を経るに連れてゲーム機からスマートフォンなどにシフトしていく状況がうかがえる。

一方携帯音楽プレイヤーだが、中学生になるとグンと利用率が伸び3割に届く。高校生ではさらに上昇し、1/3に達する。こちらは男女別では女子の方が利用率が高く、中学生の時点でゲーム機の利用率を上回るなど、「男子はゲーム機」「女子は携帯音楽プレイヤー」の構図が見えてくる。

また学習用タブレットはタブレット型端末同様、中学生の利用率が一番高い。これは対応する教材が主に小学生から中学生向けであることが主要因。また高校生はすでにスマートフォンを所有している場合が多いことから、多分に利用目的がかぶるタブレットの所有が認められない事例もあるのだろう。


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ゲーム機や携帯音楽プレイヤーでインターネットを使ってる?


これらの機器はインターネットにアクセスも可能で、それを売りとしている面もある。また、パソコンやスマートフォンを利用できる機会を持たない子供にとっては、救世主のような存在だろう。そこで各端末利用者における、該当端末でのインターネット利用率を調べた結果が次のグラフ。例えば携帯音楽プレイヤーは総数で37.4%とあるので、携帯音楽プレイヤーを使っている小中高校生の4割近くは、その端末でインターネットにアクセスしていることになる。

↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末によるインターネット利用状況(2014年、対該当機種保有者比率)
↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末によるインターネット利用状況(2014年、対該当機種保有者比率)

中学生までは携帯ゲーム機の方が据置型ゲーム機よりもネットアクセス率が高いが、高校生になるとほぼ横並びになる。遊ぶゲームのタイプが変わるからだろうか。具体的に遊んでいるゲームの種類は調査対象ではないので、そこまでは判断が出来ないのが残念。ゲーム機によるネットアクセス率は男子が中学生でピーク、女子も中学生がピークだが据置型ゲーム機では高校生の方が利用率が上がっているのが興味深い。

タブレット型端末は学校種類・性別の差異はほとんど無い。他方、学習用タブレットでは男女差は無く、学校種類が年上になるに連れて利用率が上がる傾向がある。学習用タブレットを導入している世帯で、子供の成長に連れて保護者が利用を許可する可能性が高くなるのだろう。高校生では通常のタブレット型端末と変わらない利用率を示しており、実質的に同じような使われ方をしていることが想起できる。

最後に、各端末の利用率そのものを考慮した、各属性の全体比。例えば総数の学習用タブレットの値は4.0%とあるので、小中高校生全体で4.0%は学習用タブレットを使ってインターネットにアクセスしている計算になる。各端末の利用実態、インターネットのアクセスに与える影響を知る上では、良い参考値といえる。

↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末によるインターネット利用状況(2014年、対各属性全体比率)
↑ ゲーム機・携帯音楽プレイヤー・タブレット型端末によるインターネット利用状況(2014年、対各属性全体比率)

パソコンやスマートフォン以外では小学生から中学生にかけては携帯ゲーム機がインターネットアクセスへの主な窓口で、タブレット型端末がそれに続く形となる。中学に入ると音楽への興味関心が高まり、携帯音楽プレイヤーの利用率がグンと上がり、高校生では携帯ゲーム機と肩を並べる形となる。またタブレット型端末のインターネット利用率は中学生が最大値を示しているが、その理由は上記にある通り(高校生ではスマートフォンが先に普及しており、さらに調達することが認められない、あるいは必要性を感じない)。

ゲーム機、音楽プレイヤー、タブレット型端末のインターネット利用状況率の変化を小中高の流れで見ると、それぞれの年齢属性における趣味趣向の違いや、各端末の普及状況の事情が浮かび、大変興味深い結果と言える。例えば女子高生では携帯ゲーム機ですらインターネット接続の上で利用されているのは7.0%でしかなく、携帯音楽プレイヤーやタブレット型端末の方が上となっている。ただしそれでも精々1割。多くはスマートフォンに活躍の場を奪われていることは容易に想像できる(実際その通りで、女子高生の場合、全体の88.0%がスマートフォンでインターネットを利用している)。

携帯ゲーム機そのものも、スマートフォンやタブレット型端末に市場を侵食されているとの分析もある。今後全体比における単純利用率やインターネット利用率がどのような変化を見せていくのか、来年以降の動向に大いに注目したい。


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