小中高校生の携帯やパソコンでのインターネット利用状況をグラフ化してみる(2015年)

2015/04/08 08:00

ほんの数年前までは大人ですらアクセスすることが一つのステータスだったインターネットも、利用料金の廉価化やインフラの普及、利用機器の汎用化に伴い、多くの人が気軽に扱える、むしろ生活の上では欠かせない存在としての立ち位置を占めるようになりつつある。その浸透ぶりは子供達の間にも、スマートフォンを筆頭に顕著な形で表れている。今回は内閣府が2015年3月30日付で確定報を発表した、【平成26年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】の報告書データから、小中高校生におけるパソコンや携帯電話を用いたインターネットへのアクセス状況を確認していくことにする。

スポンサードリンク


PC利用者はほぼ9割以上、スマホも中学生以上は9割を超えるネット率


今調査に関する調査要項は先行記事の【高校生はスマホ9割、ノーパソ3割…小中高校生のネット機器利用状況をグラフ化してみる(2015年)(最新)】を参考のこと。

次に示すのは小中高校生で主なネットアクセス機器として浸透しているデスクトップパソコン(PC)、ノートパソコン、従来型携帯電話、スマートフォンの4種類における、各媒体を利用している人のうち、どれほどの割合でインターネットを使っているかを示したもの。例えば小学校男子の従来型携帯電話の値は17.1%とあるので、小学生男子で従来型携帯電話を利用している人のうち、その携帯でインターネットを使っている人は2割にも満たないことになる。なお「インターネットを利用」とは該当端末でインターネットを利用してサイトやコンテンツを見たり、文章を書きこんでいる場合。インターネットを利用せずに、機能を使っている場合は該当しない。

↑ パソコン・携帯におけるインターネット利用状況(2014年、学校種類・男女別、各媒体利用者限定)
↑ パソコン・携帯におけるインターネット利用状況(2014年、学校種類・男女別、各媒体利用者限定)

パソコンは学年・性別を問わず大よそ9割がインターネットを利用すると回答している。元々子供が自前のパソコンを所有している状況は想定しにくく、家族との共用、あるいは借受の形で利用していることから、インターネットへのアクセスが前提となる調べもの、動画の視聴などを、保護者監視・目視の前提で利用しているのだろう。

他方従来型携帯電話は学校種類別では高学年、男女別では女子の方がインターネット利用率が高い。防犯用として持たされていることもあり、インターネットの利用を必要としない、ノータッチとさせるパターンが多く、結果として小学生では2割程度の利用率に留まっていることになる。学校種類が上になると利用率も上がるが、それでも性能がハードルとなり、高校生でも6割足らずでしかない。

スマートフォンでは小学生の利用者でも7割強がインターネットを利用している。見方を変えれば2割強はスマートフォンを利用しているが、インターネットへはアクセスしていないことになる。これも保護者がリスクを考慮した上で、利用を差し止めているものと考えられる。大よそ音声による連絡用、よくて内蔵アプリなどインターネットへのアクセスを必要としないアプリのみの利用を許諾しているのだろう。

これを端末利用者ではなく、各属性に対する比率で算出したのが次のグラフ。各端末の普及率が大いに反映される形となる。例えば小学生男子全体で、従来型携帯電話を使ってインターネットにアクセスする人は1.3%でしかない。元々従来型携帯電話を利用している人が少ないため、最初のグラフの結果から値が大いに削られる次第である。

↑ パソコン・携帯におけるインターネット利用状況(2014年、学校種類・男女別、各属性全体)
↑ パソコン・携帯におけるインターネット利用状況(2014年、学校種類・男女別、各属性全体)

パソコンとスマートフォンは利用者の大半がインターネットを利用していることもあり、大よそその端末自身の利用率がトレースされる形となっている。高校生は86.8%、女子に限れば88.0%が、スマートフォンを利用してインターネットにアクセスしていることになる。パソコンは高校生全体で28.1%、女子に限っても30.4%に過ぎない状況と比較すれば、いかに高校生の間でインターネット=スマートフォン的な状況が一般化しているかが分かる。

また、パソコンと携帯電話との立ち位置を見ると、小学生ではパソコンによるアクセスの方が多く、特にノートパソコンでの利用が顕著。ところが中学生となると一気にスマートフォンの躍進で立ち位置が逆転する。とりわけ女子の伸び方が著しい。

ちょっと特殊なスマホや従来型携帯電話では?


今件記事は元々【高校生は実質パソコンより携帯が上…小中高校生のインターネット利用状況をグラフ化してみる(2014年)(最新)】を更新する形で展開の予定だったが、「青少年のインターネット利用環境実態調査」が2014年調査分から大きく仕様を変えてしまったため、多くの項目で経年観察が不可能となってしまった。今項目もそれに該当するため、新規の書き起こしの形での解説となっている。

そこで2014年から新設する形で値が計上された、スマートフォンや携帯電話の細分化された派生機種についても、インターネットの利用状況を確認しておく。

↑ 携帯電話におけるインターネット利用状況(2014年、利用者限定)
↑ 携帯電話におけるインターネット利用状況(2014年、利用者限定)

それぞれのスマートフォン、携帯電話の内情が良くわかる結果となっている。一般のスマートフォンと比べると、格安、機能限定・子供向け、携帯電話の契約が切れたスマートフォンは、インターネットへのアクセスが出来なくても良い、あるいはさせたくないとの保護者の思惑がそれぞれ相応に反映される値となっている。また従来型携帯電話では、防犯目的専用端末とも評することができる機能限定・子供向けの携帯電話では、インターネットを利用している人は1割にも満たない。

来年発表分以降は今回と同じ仕様で調査が実施され、結果が発表されるはず。その際には一年でどのような状況変化が生じたか、確認することができよう。


■関連記事:
【スマホは高一3/4、高三6割…高校生の携帯電話所有状況】
【世界全体のスマートフォンや一般携帯の販売動向をグラフ化してみる】
【小中高校生の携帯電話保有状況をグラフ化してみる】
【スマホ7割、ノーパソ5割、デスクトップは2割強…小中学生を子供に持つ親たちのネット事情を探る(2015年)(最新)】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー