1年でどれだけ増えたか減ったのか…小中高校生のネット機器利用状況の変化をグラフ化してみる(最新)

2018/04/10 05:05

2018-0408先行記事【小中高校生のネット機器利用状況をグラフ化してみる】において、内閣府が2018年3月30日に確定報を発表した「2017年度青少年のインターネット利用環境実態調査」の調査結果をもとに、小中高校生におけるインターネットへのアクセスが容易に可能な各種デジタル機器の利用の実態を確認した。今回は前年分の同一主旨のデータも用い、この1年間で各条件下における利用状況にどこまで違いが生じたのか、その実態を検証していくことにする(【発表リリース:平成29年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】)。

スポンサードリンク


スマホとタブレット型端末が伸び、パソコンやゲーム機は減少


今調査に関する調査要項などは先行記事「小中高校生のネット機器利用状況をグラフ化してみる」に説明がある。言葉の定義も併せ、そちらを参考のこと。

次に示すのは小中高校生全体における、デジタル機器の利用状況に関する、2016年から2017年の変移。両年で同一対象を調査したわけでは無いが、この1年で各機器の利用率がどのような変化を遂げたのかが分かる結果が出ている。なおpptとは%ポイントのこと。

↑ デジタル機器利用状況(2016年から2017年への変移、ppt、小-高校生)(複数回答)(インターネット利用の有無を問わず)
↑ デジタル機器利用状況(2016年から2017年への変移、ppt、小-高校生)(複数回答)(インターネット利用の有無を問わず)

スマートフォンは通常型が大きく伸び、格安スマホや子供向けスマホも少しだが増加の動き。他方、従来型携帯電話は下げだが、子供向けのが伸びる。パソコンも大きく下げているが、元々普及率が低かったデスクトップパソコンよりもノートパソコンの方が下げ幅は大きい。タブレット型端末は通常型が大きく伸びているが、学習用や娯楽用の普及率は微少な動きに留まっている。特化型よりも汎用型の方が好まれているようだ。

ゲーム機などインターネットの利用が一義的なものでは無いデジタル機器では、インターネットテレビ以外は下げている。携帯音楽プレイヤーの減少も多分にスマートフォンへのシフトが想定される。またゲーム機では据置型ゲーム機が大きく下げているのに対し、携帯ゲーム機が0.8%ポイントの減少に留まっており、ゲーム機業界の実情を再確認させられる。

増減具合も学校種類で大きな違いが


今件を小中高の学校種類別に仕切り直した上で確認したのが次のグラフ。

↑ デジタル機器利用状況(2016年から2017年への変移、ppt、小-高校生)(複数回答)(インターネット利用の有無を問わず)(主要機種・学校種類別)
↑ デジタル機器利用状況(2016年から2017年への変移、ppt、小-高校生)(複数回答)(インターネット利用の有無を問わず)(主要機種・学校種類別)

スマートフォンは特に中学生の間で普及が加速している。従来型携帯電話の減少ぶりも中学生が大きいので、機種転換が進んでいるのだろう。「若者のパソコン離れ」的な動向は、高校生で特に大きな動きが見られるが、小中学生もそれなりに進んでいる。元々パソコンは両タイプとも上の学校種類ほど高い利用率を示しており、高校生の下げ幅が大きいのは納得ができる。

タブレット型端末は小中高ともに大きく飛躍しているが、特に小学生の利用状況の伸びが著しい。前年比で7.4%ポイントもの上昇を示している。他方携帯音楽プレイヤーは中学生が大きな減少ぶり。スマートフォンがあるので不必要との認識だろう。

ゲーム機では据置型の利用率が大きく減少、しかし携帯ゲーム機の減少度合いは小さめ。ここ数年は「据え置き型から携帯型へ」の動きが見られているが、ゲーム機全体の利用率が減少する中で、据置型ゲーム機がより一層距離を置かれているようだ。

購買力が一番大きく、成人にもっとも近い立ち位置の高校生に限り、機種を細分化した上で動向を確認したのが次のグラフ。

↑ デジタル機器利用状況(2016年から2017年への変移、ppt、高校生)(複数回答)(インターネット利用の有無を問わず)
↑ デジタル機器利用状況(2016年から2017年への変移、ppt、高校生)(複数回答)(インターネット利用の有無を問わず)

スマートフォンなどの利用率は元々高いためわずかな伸びに留まっている。子供向けスマホでは減少すらしている。

パソコンはデスクトップパソコンよりもノートパソコンの利用をする人の減少ぶりが大きい。すでに利用率そのものはノートがデスクトップを上回っていることから、同じような割合で落ちた感じではある。タイプに関わらずパソコン離れが生じている、そう読める動き。

タブレット型端末は通常型が増加、それ以外は変わらずか減少。携帯音楽プレイヤーも減少。スマートフォンやタブレット型端末に特化した形でインターネットを利用する高校生の増加が想起される。インターネットテレビの増加は高校生本人では無く世帯単位での普及が進んでいるからだろう。



今件は1年間における変化を算出したものだが、わずか1年でここまで大きな変化が生じていることから、子供達の間でデジタル機器の利用状況がダイナミックな動きの中にあることが理解できる。ほんの数年前までは思いもつかなかったような状況に違いない。スマートフォンの伸張、タブレット型端末の静かな普及、ゲーム機やパソコンからの距離の拡大は、今後も続くだろう。

なおタブレット型端末だが、その詳細の変化を見たのが次のグラフ。

↑ デジタル機器利用状況(2016年から2017年への変移、ppt、小-高校生)(複数回答)(インターネット利用の有無を問わず)(タブレット系・学校種類別)
↑ デジタル機器利用状況(2016年から2017年への変移、ppt、小-高校生)(複数回答)(インターネット利用の有無を問わず)(タブレット系・学校種類別)

中学生は大きく飛躍したが、学習用タブレットではマイナスの値。中学生を中心に、汎用性の高い一般のタブレット型端末をメインとして、普及は進んでいるようではある。


■関連記事:
【小学生高学年でも1割近くはタブレット型端末を保有している】
【タブレット型端末の保有率22%、非保有者も1/3は「今後欲しい」】
【パソコンと携帯電話の利用状況は1年間でどれだけ変化したのだろう(2014年)】
【若年層のパソコン・キーボード離れその後】

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー