2012年度は年間70万4600円…回復に転じた大学生の生活費(2014年)

2014/03/11 11:00

大学生ともなれば日常生活の行動も多様に及び、生活の上で必要となる費用も高校生までとは比べ物にならないほど増加する。一人暮らしを始めるとなれば、一般社会人と同程度の出費が必要となる人も多いだろう。実体としてはどの程度の額を大学生諸氏は生活費として費やしているのか。独立行政法人日本学生支援機構が2014年2月26日に発表した【「平成24年度学生生活調査」】から必要となる数字を抽出し、その実態を精査していくことにする。

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今調査結果によれば直近データとなる2012年度における、大学学部昼間部での平均的な(年間)学生生活費(学費と生活費の合計。学費+生活費=学生生活費)は188万0100円、うち授業料などの学費は117万5500円、食費や住居・光熱費、娯楽費などの生活費は70万4600円となった。学生生活費に占める学費の割合は62.5%に及ぶ。

↑ 大学学部・昼間部における平均学費・生活費(年間、円)
↑ 大学学部・昼間部における平均学費・生活費(年間、円)

↑ 大学学部・昼間部における平均学費・生活費(学生生活費に占める比率)
↑ 大学学部・昼間部における平均学費・生活費(学生生活費に占める比率)

抽出できる過去のデータも合わせ、1994年度以降の金額、そして学生生活費全体に占める学費・生活費の割合についてグラフ化してみたわけだが、

・学生の生活費は2000年度以降逓減傾向にある。具体的には学生生活費全体の減少に加え、学費の上昇が加わり、生活費がますます圧迫されている。

・2012年度では学費はやや上昇したが、生活費は2002年度以降久方ぶりに増加。これを受けて学生生活費も2002年度以降減少が続いていた中で、ようやく増加に転じている。

・学生生活費全体に占める学費の割合は、2000年度まではほぼ横ばい、それ以降は増加を続けていた。生活費の圧迫感が見て取れた。2012年度では生活費の大幅増加に伴い、比率も上昇し、ややゆとりが生じている。

などの傾向が確認できる。学生生活費そのものが減少しているのに加え、学費が上昇・横ばいのため、生活費が二重のプレッシャーに追い詰められている状況が見て取れる。2012年度はようやく一息つけた、余裕が生じるようになったというところか。

もちろんこれは平均値による動向確認によるもの。大学の種類(国公立・私立)や居住形態で大きく異なる。私立よりも国公立の方が、そして下宿やアパートよりも学生寮、自宅の方が学生生活費、生活費共に安くつく。

可処分所得の低迷を考えると金銭面においては、都市圏(近郊)に引っ越して下宿しながらの就学より、自宅から通える範囲での大学へ通う方が保護者にも、そして子供自身にも負担が軽そうではある。詳しくは別途解説するが、自宅からの通学者比率が増加を続けているのは、そのあたりも一因かもしれない。


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