回転寿司のサイドメニュー、何皿食べるか何が好きか(2017年)(最新)

2017/04/04 05:13

ここ数年の間に生じた回転寿司界隈で大きな変化の一つとして挙げられるのが、サイドメニューの充実。元々それなりに子供客など向けのスイーツや寿司以外の軽食は用意されていたものの、寿司メインのこだわりから「寿司も食べられるファミレス的な外食店でもいいではないか」との割り切りを持ったのか、大規模な方針転換を各チェーン店とも実施。今ではサイドメニューだけでも立派に食事を完結できるほどの充実ぶりとなっている。今回はマルハニチロが2017年3月28日に発表した回転寿司に関する消費者実態調査から、回転寿司店におけるサイドメニューの利用状況を確認していくことにする(【発表リリース:回転寿司に関する消費者実態調査2017】)。

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サイドメニューの平均利用皿は2皿足らず


今調査に関する調査要項は先行する記事【利用者7割強、そのうち月一以上は1/3割強…回転寿司の利用実態(2017年)(最新)】を参照のこと。

先行記事の通り、今調査対象母集団(月一以上で回転寿司を利用する人)においては、一度の利用で食する寿司の皿数は大よそ10皿。これにはサイドメニューは含まれていない。

↑ 回転寿司店で寿司を何皿食べる事が多いか(2017年)(月一以上で回転寿司を利用する人限定)(平均、皿)(数値入力形式)(再録)
↑ 回転寿司店で寿司を何皿食べる事が多いか(2017年)(月一以上で回転寿司を利用する人限定)(平均、皿)(数値入力形式)(再録)

それではサイドメニュー、例えばみそ汁や茶碗蒸し、各種デザートなどは何皿選択されているのだろうか。平均では1.8皿で、男性よりも女性の方がわずかながら多い結果となった(実際には数値を入力してもらいその平均値を算出し、小数第一位までの計上となっているので、男性と女性で0.1皿の差異が生じているのに全体が男性と同じ値になるのは何ら不思議ではない)。

↑ 回転寿司店で寿司以外のメニューを何皿程度食べることが多いか(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)(数値入力形式)
↑ 回転寿司店で寿司以外のメニューを何皿程度食べることが多いか(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)(数値入力形式)

ボリュームゾーンが1皿から2皿なのは男女共通だが、男性はゼロ皿が14.2%もいるのに対して女性は7.2%。ボリュームゾーンのうち2皿の項目でも女性は男性と比べて9.4%ポイント高い。寿司そのものは男女間で3.0皿の差が生じていることを合わせ考えると、回転寿司の利用では男性より女性の方がサイドメニューのウェイトが高いことが分かる。

サイドメニューの好みは?!


それでは実際に、どのようなサイドメニューが好かれているのか。男女別で大きな差異が生じそうだが、残念ながら男女それぞれの全体値の公開は無い。男女を合わせた全体像としては茶碗蒸しがトップで、次いでうどん、そしてみそ汁・赤だしが続く。

↑ 回転寿司店のサイドメニュー・一品料理の中で好きなメニュー(複数回答、上位陣)(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)
↑ 回転寿司店のサイドメニュー・一品料理の中で好きなメニュー(複数回答、上位陣)(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)

寿司がご飯系の食事であることから、それに良く合うメニューとしてみそ汁などが選択されるのは理解できるが、それよりも上位に茶碗蒸しがついているのは意外と思う人もいるかもしれない。これは【回転寿司と茶碗蒸しの関係、サイドメニュー周りの後日談】で言及の通り、子供連れで足を運んだ時の子供のために(質問設定上はあくまでも回答者自身が食べたいと思うメニューだが)、茶碗蒸しは材料が寿司界隈と共通しているものが多く汁もの扱いされる場合が多いこと、さらにはげん担ぎ的な要素もあり、寿司と相性が良いからなどの理由によるものと考えられる。

茶碗蒸しに次いで多くの支持を集めているのはうどん。主食としては一番人気。次いでみそ汁・赤だし、さらにはラーメンが続く。飲み会などにおける「しめ」的な意味合いでラーメンが食されることは多いが、うどんやラーメンはそれに近いポジションなのだろうか。他方、おかずとしてのサイドメニューでは、茶碗蒸しを除けば天ぷらが最上位で、次いで鶏から、海鮮系丼ものが続く。

話題に登ることが多いスイーツ群では、ケーキが第5位でトップ。回転寿司では古くからゼリーやプリン、アイスクリームなどが導入されていたが、アイスクリーム等がケーキに続いて第6位に入っている。

回転寿司のサイドメニューとしては最近話題に登ることが多いスイーツと相性が良いと思われる10代女性の需要に関し、その属性での回答値と全体との間に5%ポイント以上もの差が出ている、つまり10代女性が回転寿司でとりわけ好んでいるサイドメニューを列挙したのが次のグラフ。

↑ 回転寿司店のサイドメニュー・一品料理の中で好きなメニュー(複数回答、上位陣)(10代女性が全体より5ppt以上高い項目)(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)
↑ 回転寿司店のサイドメニュー・一品料理の中で好きなメニュー(複数回答、上位陣)(10代女性が全体より5ppt以上高い項目)(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)

茶碗蒸しが大いに支持されているのは意外といえば意外だが、その他ではアイスクリーム等やケーキ、パフェ、フルーツなどが大いに全体値を引き離している。また和菓子も全体値との差異を大きなものとして多数の人が求めており、予想外の需要が見えた感はある。

一方で茶碗蒸しや軟骨のから揚げ、ポテトフライなど一部を除けば、多分に甘味処やファミリーレストランで提供されているメニューと被るように見えるのも事実ではある。

「このサイドメニューがあるのなら行きたい」と思えるのは?


それては特定のサイドメニューがあれば、その回転寿司に足を運ぶ動機づけとなる、魅力を覚えるものはどのような料理だろうか。こちらは男女別の値が公開されている。

↑ 「このサイドメニューを食べに回転寿司店に行きたい」と思えるメニュー(複数回答、上位陣)(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)
↑ 「このサイドメニューを食べに回転寿司店に行きたい」と思えるメニュー(複数回答、上位陣)(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)

ラーメンが最上位についているのは、回転寿司店側としては色々と複雑な心境となるに違いない。他方サイドメニューとしても一番人気の茶碗蒸しが、来店動機付けの第2位に収まっており、手身近な茶碗蒸しへのさらなる注力が求められる結果となっている。あれば行きたいは同時に、よりおいしいものがあればもっと行きたいとなるからだ。

男女別に見ると大よそ主食系のものは男性が、スイーツ系のは女性が高い値を示している。ただし茶碗蒸しは男女差が大きく開く形で女性が高い値を示しており、回転寿司店における茶碗蒸しの位置づけが、あるいはスイーツ的なところもあるのかもしれないと思わせる(または上記の通り、子供連れを想定している可能性はあるが)。

ちなみにこれら充実度を増している回転寿司でのサイドメニューについて、寿司には手を付けずにサイドメニューだけを食べた経験がある人は、全体では13.9%。

↑ 回転寿司でサイドメニューしか食べなかったことがあるか(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)
↑ 回転寿司でサイドメニューしか食べなかったことがあるか(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)

男性だと2割近いが女性では1割を切る。年齢階層別では20代が2割を超えるがそれ以外は1割台。チェーン店の中にはサイドメニューだけの注文も大歓迎とアピールしているところもあるが、そのスタイルを実行に移している人はまだ少数のようだ。

サイドメニューであっても自分が口にする食品に変わりは無い。回転寿司とサイドメニューも合わせて食べられるから、では無くサイドメニューのみならば、それぞれの他の専門店でも食することができる。専門店に負けないほどの味、あるいはレア性などの優れた点が無いと、回転寿司店においてサイドメニューだけの食事は成されにくいのだろう。


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