小中高校生の趣味や娯楽のインターネット利用状況をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/03/30 10:47

先行記事【男性全般・女性中堅層までで大きく増える趣味や娯楽のインターネット利用】【趣味や娯楽のインターネットはいつごろ使われているのだろうか】などで、NHK放送文化研究所が2016年2月17日に発表した2015年国民生活時間調査の報告書を元に、趣味や娯楽、教養目的に限定したインターネットの利用性向を多方面の切り口で確認した。その後同年3月16日に一部ではあるが、さらなる詳細データが公開され、さらに深い状況確認が可能となった。今回はその公開値を用い、小中高校生に限定して趣味や娯楽のインターネットの利用動向をチェックしていくことにする。平日と日曜それぞれにおいて、小中高校生はどれほどインターネットを用いているのだろうか(【発表リリース:2015年 国民生活時間調査】)。

スポンサードリンク


今調査の調査要項は先行記事【大きく減ったテレビを観る人、高齢者は相変わらず高視聴率だが…(2016年)(最新)】で記載済みなのでそちらを確認のこと。

今件で対象とする「趣味・娯楽・教養を目的としたインターネットの利用」とは、具体的には「ホームページ・ブログを見る、作成する」「掲示板やSNSを見る、書き込む」「動画を見る」「ネットオークション・オンラインゲームをする」が該当する。仕事や学業、家事目的のネット利用は該当しない(それぞれそれらの行動として計上される)。また電子メールの読み書き、インターネットを用いた家族・友人・知人とのやり取りは「会話・交際」として仕切り分けされている。

他方行為を行う機器の制限は特にないため、パソコンだけでなく従来型携帯電話やスマートフォン、タブレット型端末、インターネットテレビ、ゲーム機なども該当する。

次に示すのは平日時のインターネット行為者率。上がやや不自然に空いているが、これは日曜のグラフと縦軸の仕切りを合わせ、比較が容易にできるようにするため。

↑ 趣味・娯楽・教養のインターネット行為者率(平日、在学学校種類別、2015年)
↑ 趣味・娯楽・教養のインターネット行為者率(平日、在学学校種類別、2015年)

深夜帯では小学生はほぼ全員が寝ているためゼロ軸からずっと動かないが、中高生は一部値を計上しており、平日から深夜ゼロ時以降でも起きて趣味などにおけるインターネット利用をしているのが分かる。そして早朝から利用し始めるのも高校生が最初。高校生に限れば午前5時過ぎに小規模なピークが起き、朝食前に第2のピークが起きているのが興味深い。部活動などで早く出る人が利用しているのだろうか。

日中はほとんどゼロ界隈にある。就学中だから当然だが、高校生はいくぶん高め。学校に持ち込んだスマートフォンを休み時間に利用している状況を回答しているのかもしれない。夕方を過ぎると次第に利用率は高まるが、夕方以降は夕食時まで小中高で大きな差異は無く、夕食後の行動で差がつく形となっている。小学生は夕食後の時間帯では一番最初に行為者率が減り、中学生は23時近くまで高めの値を示し続け、その後失速。ところが高校生は夕食後も値を落とさず(=利用を継続し)、値が下落し始めるのは23時半過ぎ。平日からネットを使う高校生は、この時間帯まで継続しているケースが多いことが分かる。

とはいえ最高値でも10%強。「会話・交際」が含まれていないとはいえ、やや少なめの感はある。もちろん小学生、そして中学生も一部では、そもそもインターネットを利用できる環境が無い場合も多分に考えられるのだが。

↑ 趣味・娯楽・教養のインターネット行為者率(日曜、在学学校種類別、2015年)
↑ 趣味・娯楽・教養のインターネット行為者率(日曜、在学学校種類別、2015年)

小中学生では深夜帯はゼロ更新だが、高校生は数%の値を維持している。中には早起きをしている人も計上されているだろうが、少なからず人が徹夜、あるいはそれに近い形でインターネットを利用しているのが分かる。これは土曜の夜からの継続の動きで、日曜は寝坊しても遅刻することはないための夜更かしに違いない。

平日に見受けられた朝食時のピークの類は見当たらず、じわりと上昇する一方(高校生が一時下落するのは、徹夜組が床に就くからだろう)。お昼時は利用率がやや減るが、中学生は午後に入ると安定した値動きを示す。他方小学生と高校生は夕食時前後に一時減るが、それ以外では高めの値。もっとも小学生は寝るのが早いため、夕食後のピークはすぐに過ぎ去り、値は急降下。

中学生は翌日平日であることから、夜間の下落は早め。しかし高校生は深夜ゼロ時に至っても10%近い利用率を維持している。平日のグラフの動きは月曜から金曜までの平均値で、月曜がどのような形を示しているかまでは分からないが、恐らくは平日の平均値よりも夜更かしによるネットアクセス組が多いものと思われる。当然、月曜の朝は寝起きが辛いものとなるだろう。



「国民生活時間調査」は生活様式全般の動向を精査するのが目的で、インターネットの利用はその一要素でしかないため、電子メールを使っていても「会話・交際」に区分されてしまうなど、インターネット界隈に限った動向を知るのには、少々惜しい、物足りない部分もある。

しかし今件だけでも十分以上に、累計時間はともかく各時間帯の利用状況が把握しにくい小中高校生のネット事情を掌握することはできる。次の調査となる5年後には、恐らく小学生の間にもスマートフォンなどのネット端末が普及し、各値は大きく伸びていることだろう。ライフスタイルにいかなる変化が生じるのか、興味は尽きるところが無い。


■関連記事:
【「知人との交友」「情報探索」「暇つぶし」がメイン…ソーシャルメディアの利用目的(2015年)(最新)】
【アメリカの子供達もやはりソーシャルメディア上のもめごとを多数が経験している】
【ソーシャルゲームに夢中なのは女性・30代?】
【大きく異なる利用端末…男女別のソーシャルメディア利用時の端末動向(2015年)(最新)】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー