ラジオはいつ聴かれているのか、性別・年齢別でグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/03/28 05:16

先行記事【深夜にラジオはどこまで聴かれているのが…ラジオの聴取動向をグラフ化してみる(2016年)(最新)】でNHK放送文化研究所が2016年2月17日に発表した2015年国民生活時間調査の報告書などを用い、深夜時間帯におけるラジオの聴取状況を確認した。同報告書では第一報【発表リリース:2015年 国民生活時間調査】の公開の後に同年3月16日付で、一部ではあるがさらなる詳細値の開示が行われた。そこで今回はその値をもとに、男女・年齢階層別のラジオ聴取動向の詳細を確認していくことにする。性別、年齢別でラジオへの傾注に違いはどこまで生じているのだろうか。

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今調査の調査要項は先行記事【大きく減ったテレビを観る人、高齢者は相変わらず高視聴率だが…(2016年)(最新)】で記載済みなのでそちらを確認のこと。

第二報として公開された詳細値では、性別、年齢階層別の平日・土曜・日曜における15分単位(調査票における仕切り通りの時間区分)での行為者率が開示されている。これをもとにラジオの聴取動向を確認する。なお今件のラジオ聴取では、据え置き型のラジオ機器による聴取に限らず、カーラジオ、さらにはらじる★らじる、radiko(ラジコ)経由からの聴取も該当する。

まずは男性の平日。ちなみに今回のグラフはすべて縦軸の区切りを揃えてあるので、属性別の違いも把握しやすいものとなっている。また年齢階層では大よそ青系統色が高齢、赤系統色が若年層に色分けしている。

↑ ラジオの15分毎の平均行為者率(平日・男性・年齢階層別)(記載は終了時刻)(2015年)
↑ ラジオの15分毎の平均行為者率(平日・男性・年齢階層別)(記載は終了時刻)(2015年)

平日のラジオの聴取は高齢層ほど多く行われており、若年層、特に20代まではほとんどなされていない実態が確認できる。30代に入るとやや増えるが、それでも2%前後。60代以降は朝食時と夕食時に多めの人が聴取している。また高齢層においては同年齢層で多くの人が就寝している時間帯でもそれなりの人が聴取しており、ラジオ好きが高齢層に一定率いることが分かる。とはいえ、多くてもせいぜい5%程度で、テレビなどの他メディアと比べれば、利用している人が少ないことに変わりはない。

これが日曜になると、(調査票の時間仕切りは同じだが)いくぶん動向が粗めになるものの、年齢別の傾向がさらに際立つ形となる。

↑ ラジオの15分毎の平均行為者率(日曜・男性・年齢階層別)(記載は終了時刻)(2015年)
↑ ラジオの15分毎の平均行為者率(日曜・男性・年齢階層別)(記載は終了時刻)(2015年)

60代までは平日より聴取率が下がる。30代までの赤系統はほとんどゼロ付近の低空飛行。40代以降はようやく離陸する形だが、それでも朝食後から夕方位までがメインで、60代にて何とか一定の値を維持するようになる。平日と比べて行為者率が高いのは70歳以上の朝食から午前中ぐらいまで。ラジオ聴取の多分が、少なくとも男性においてはカーラジオによるものであることが、改めて認識できる動き。

女性は中堅層以降の年齢層において、聴取率が男性よりも高めで、かつ日中で一定した値を維持している。

↑ ラジオの15分毎の平均行為者率(平日・女性・年齢階層別)(記載は終了時刻)(2015年)
↑ ラジオの15分毎の平均行為者率(平日・女性・年齢階層別)(記載は終了時刻)(2015年)

昼食時間に大きく減退、夕食時にかけて失速している動きを見ると、日中の家事の時間帯にながら聴取をしているようすがうかがえる。また、男性同様、むしろ男性以上に高齢層における深夜聴取率が高い動きをしめしているのには注目したい。絶対としては1%内外で低めには違いないが、高齢層でもそれなりの割合の人が、夜更かしをしながらラジオを平日から聴いていることになる。

↑ ラジオの15分毎の平均行為者率(日曜・女性・年齢階層別)(記載は終了時刻)(2015年)
↑ ラジオの15分毎の平均行為者率(日曜・女性・年齢階層別)(記載は終了時刻)(2015年)

日曜は家族が自宅にいるケースも多々あることからか、中堅層までの聴取率は平日と比べるとやや少なめ。ただし60代以降はさほど変わらず高い値を示している。ただし夕食前後の時間帯は優位に落ちており、テレビ視聴動向と合わせ考えると、家族団らんで食事を摂る際・摂った後にテレビを視聴しているため、ラジオは消されているケースが多いことが想起される。



ラジオは大よそ高齢層、男性よりは女性が良く聴く傾向にあることは、他のラジオ関係の調査でも明らかにされていたが、今回その動きがより細かい形で確認できたことになる。無論、どのようなスタイルでの聴取なのか、いかなる種類の番組を対象としているかまでは不明だが、ラジオ(番組)を聴いているか否かの動向を知るのには、大いに役立つ資料となるに違いない。


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