食料品は順調、中旬以降の気温低下で衣料品もプラスに…2016年1月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス2.3%

2016/02/22 16:00

関東地方をはじめ各所で春一番も到来し、寝起きの寒さも峠を越え、そろそろ本格的に温かみを覚え始める今日この頃。チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2016年2月22日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2016年1月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2016年1月は上旬の気温高がやや季節ものに影響を及ぼしたものの食料品は堅調さを示し、中旬以降の気温低下に伴い衣料品が堅調に動き、住関品もそれなりの値を示したことから、結果として売上総額の前年同月比はプラス2.3%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・9384店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比でプラスマイナスゼロ、前年同月比で10店舗増加している。売り場面積は前年同月比98.7%となり、1.3%ポイントの減少。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス3.0%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆1227億3473万円(前年同月比102.3%、△2.3%)

・食料品部門……構成比:63.6%(前年同月比103.8%、△3.8%)

・衣料品部門……構成比:9.6%(前年同月比102.3%、△2.3%)

・住関品部門……構成比:20.3%(前年同月比100.7%、△0.7%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比99.2%、▲0.8%)

・その他…………構成比:6.2%(前年同月比93.5%、▲6.5%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品はまずまず。
衣料品も後半にかけて
好調さへシフト。
住関品もわずかだが
プラスに動く。
食料品では農産品は葉物を中心に大よそ堅調だが、きのこやはくさいなど鍋もの系は鈍い動き。いちごやカットフルーツなどの軟調さも先月から変わらず。畜産品は牛豚鶏、さらに鶏卵も合わせ好調だが、ハム・ソーセージのような加工品の動きは鈍い(先月からの継続)。水産品はカキやかに、しらすなどが軟調だが、それ以外は大よそ好調。惣菜はお弁当やお寿司まで含め、リリース上に記載されたすべての品目が堅調で、軟調なものは特に掲示されず、全般的に良い動きを示している(今回月で4か月連続)。その他の食品では麺類や冷凍食品、米などが不調、その他はヨーグルトや乳酸飲料、アイスクリームなどが好調。畜産品や惣菜は同じような好調さがこの数か月続いており、気温などの外部要因に影響を受けにくい消費動向を示している感がある。

衣料品では中旬以降の気温低下を受けてか、コートやスーツ、ジャケット、カーディガンなどが好調。マフラー、帽子、手袋なども良く売れた。ただし子供服やベビー用品などは軟調。住関品では男児向け玩具や文具が不調。一方で医薬品や化粧品、カイロなどはそれなりに良く動いた。一方で炊飯器や液晶テレビ、レコーダーなどの動きは鈍い。またペット用品や電動アシスト自転車なども良く動いた。

前年同月時点では全体はマイナス1.7%、食料品・衣料品・住関品はそれぞれプラス0.9%・マイナス10.5%・マイナス5.5%を示していた。今回月はその反動で、食料品は足を引っ張られ、衣料品と住関品は底上げされる形になる。その点を考慮すると、食料品は堅調、衣料品と住関品は反動の領域を抜け出ていないと解釈してよいだろう。

一方、「その他」項目は前月から続き軟調さを示し、マイナス6.5%。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われ、回復が難しい状態にあることがうかがえる。前年同月時点でプラス0.5%だったことから、その反動による下げもいくぶんあるが、大した影響は与えていない。サービス部門と合わせ、中期的な軟調さが見て取れる。

次回計測月となる2016年2月分の比較対象となる2015年2月は、食料品も合わせ「その他」以外の全項目でマイナス値を示しており、その反動による底上げが生じることになる。食料品はこの数か月良い数字が出ているので不安要素は無いが、衣料品と住関品は反動も合わせプラスを見せることができるだろうか。


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