平日は早寝早起きが進んでる? 10年で睡眠状況はいかなる変化をしたのか(2016年)(最新)

2016/03/26 10:33

NHK放送文化研究所が2016年2月17日に発表した2015年国民生活時間調査の報告書では、人々の日常生活の有様、そして変化を多種多様な点から知ることができる多彩なデータが収録されている。今回はその中から、人々の平均的な睡眠状況の移り変わりを見ていくことにする(【発表リリース:2015年 国民生活時間調査】)。

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今調査の調査要項は先行記事【大きく減ったテレビを観る人、高齢者は相変わらず高視聴率だが…(2016年)(最新)】を参照のこと。

「国民生活時間調査」は5年おきに実施されており、直近となる2015年分と同一基準での調査が行われたのは1995年分以降。現時点では2005年分以降の値に関して、報告書の形で詳細なデータを取得することができる。そこで2005年・2010年・2015年と計3回分の調査結果を元に、各年の全体における睡眠行為者率(各時点で寝ている人の割合)の推移を抽出し、人の睡眠状況がいかなる状況なのかと共に、変化が生じているのか否かを精査していく。先行記事【平日と休日の食事時間帯をグラフ化してみる(2016年)(最新)】などでも言及の通り、報告書では「平日では早起きと共に朝食が早まる傾向がある」との示唆がされており、それを睡眠そのものの動向で確認できる次第ではある。

↑ 睡眠行為者率(平日)
↑ 睡眠行為者率(平日)

↑ 睡眠行為者率(土曜)
↑ 睡眠行為者率(土曜)

↑ 睡眠行為者率(日曜)
↑ 睡眠行為者率(日曜)

日中の睡眠行為者率が極めて低い、つまりほとんどの人が起きているのは当たり前の結果ではあるが、同時に深夜ゼロ時の時点でも3割前後の人がまだ起きている、午前3時前後になってようやくほとんどの人が床につく実情が確認できる(100%にならないのは、深夜就業の人や勉強をしている人、そして誤回答の人がいるからだと思われる)。

また、平日と比べて土日は起きる時間が遅いこと、寝る時間が微妙にずれていることなども確認できる。この曜日の違いを分かりやすいように、直近の2015年分に関して重ねたのが次のグラフ。

↑ 睡眠行為者率(2015年、曜日別)
↑ 睡眠行為者率(2015年、曜日別)

↑ 睡眠行為者率(2015年、曜日別)(19時以降)
↑ 睡眠行為者率(2015年、曜日別)(19時以降)

回答者全員が週休二日制では無いこと、その翌日が休みか否かの違いからか、平日よりも土日が遅起きなのには違いないが、土曜よりも日曜の方が起きる時間が遅く、寝る時間は早くなっている。一番遅くまで起きているのは日曜では無く、土曜となっているのは興味深い。

他方、経年変化だが、10年程度の時間の流れで睡眠動向が大きな変化を生じるはずもなく、3本のグラフはほぼ重なる形となっており、変化を見出しにくい。そこで最古データの2005年分を基準として、5年後の2010年、10年後で直近の2015年はどれほど変化したのか、睡眠行為者率の差異の%ポイントを計算したのが次のグラフ。マイナス幅が大きいほど睡眠行為者が減っている、つまり起きている人が多い、プラス幅が大きいほど睡眠行為者が増えている、つまり寝ている人が多いことになる。

↑ 睡眠行為者率(平日)(2005年からの変移)
↑ 睡眠行為者率(平日)(2005年からの変移)

↑ 睡眠行為者率(土曜)(2005年からの変移)
↑ 睡眠行為者率(土曜)(2005年からの変移)

↑ 睡眠行為者率(日曜)(2005年からの変移)
↑ 睡眠行為者率(日曜)(2005年からの変移)

まず平日だが、朝の早起き化が進んでいることは間違いない。他方夜の就寝動向では2010年では夜更かしが増加したのに対し、2015年では早寝が増加する形となっている。ぶれが生じているのか、2010年から2015年の間に大きな変化が生じて就寝時間の傾向のかじ取りが変わったのか、前後のデータが無いので確認は難しい。5年後の2020年分が取得できるようになれば、実態がある程度把握できるだろう。

土曜・日曜は値のぶれがやや大きく、傾向を見出すことは難しいが、いくぶん強引に見れば、土曜日は前日(金曜)の夜中における夜更かしを止める傾向と共に、早起き・早寝化が進み、日曜は早起きをするものの少々夜更かしになる動きが見受けられる。

あくまでも10年間・基準年から2回経過したもののみの動向であり、傾向だった動きかを判断するのには調査回数の不足は否めないものの、調査対象母集団全体≒国民全体における睡眠スタイルに、少しずつ変化が生じている雰囲気は把握できよう。


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