平日7時間強、休日8時間、昔と比べて減少傾向……変化する睡眠時間

2011/05/12 07:00

NHK放送文化研究所が2011年2月23日に発表した「2010年国民生活時間調査報告書」は、同研究所が5年毎に定期調査を行っている研究報告の最新版で、日本の社会文化の変遷を推し量る上で役立つデータが多数盛り込まれている。今回はその中から、睡眠時間に関連する項目にスポットライトをあてることにする(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2010年10月14日から24日にかけて10歳以上の日本国民を対象に住民基本台帳から層化無作為2段抽出方式によって選ばれた7200人(12人×150地点×4回)を対象にし、配布回収方法によるプリコード方式で行われたもので、有効回答数は4905人。男女比は47.7対52.3、年齢階層比は10代11.8%・20代10.1%・30代15.0%・40代15.0%・50代15.2%・60代16.2%・70歳以上16.7%。なお「行為者」とは指定された行動を行ったもの、「行為者率」は該当時間幅にその行動を15分以上した人が全体に占める割合を意味する。また、今件における時間表記は「時間:分」とする。例えば3時間45分なら「3:45」といった具合。

直近計測年における平均睡眠時間を見ると、平日で7時間14分、休日で7時間59分。45分ほどの差異が確認できる。

↑ 平均睡眠時間(2010年)
↑ 平均睡眠時間(2010年)

【テレビを観るのは朝昼夕食時、夜はやっぱり多めです】で朝食時、さらには起床時間が日曜は平日と比べて遅い事を触れたが、今件と重ねて考えると「日曜は睡眠時間をかさ上げする(平日の補完をする)ために遅く起きる」ライフスタイルが見えてくる。

これを世代別に見ると、男女とも30-40代の睡眠時間が短めなのが分かる。

↑ 平均睡眠時間(男性全員、2010年)
↑ 平均睡眠時間(男性全員、2010年)

↑ 平均睡眠時間(女性全員、2010年)
↑ 平均睡眠時間(女性全員、2010年)

これは平日だけでなく土曜・日曜でも同様で、一番短いのは平日・女性40代の6時間28分。30代以降の女性の睡眠時間が押し並べて低いのは、家事、特に朝食(とお弁当)の準備のためであろうことは容易に想像できる。また、歳を経るほど睡眠時間は伸びており、早寝をしているのが分かる。また平日で60歳以降急激に増加するのは、定年退職によるところも大きい。

さらに平日と土日との差異を見ると、就業世代は男女とも長めで1時間前後。平日のタイトなスケジュールで不足気味な睡眠時間を、休日で補う努力が見て取れる。

調査年別に見ると、多くの職種で睡眠時間が減少している。

↑ 平日・調査年別・職種別睡眠時間推移
↑ 平日・調査年別・職種別睡眠時間推移

有職者だけでなく主婦、そして無職でも睡眠時間は減退中で、この15年間に10-20分程度の縮小が把握できる。それだけ日常生活が忙しくなり、睡眠時間を削らざるを得ない、あるいは削ってでもやりたいことが増えている証といえる。



人の睡眠リズムや適正睡眠時間はまちまちで、「平均時間が●時間だから、自分もそれだけ寝ないと不健康になる」ということは無い。また、【眠りの度合を耳あてでチェック・小型睡眠計を大阪バイオサイエンス研が開発】でも少し触れているが、レム睡眠・ノンレム睡眠のリズムや、眠りの質の問題もあり、単に長く寝ていれば良いものでも無い。

自分の体調・特質にあった適正睡眠時間を見出し、その時間を(可能なら就寝・起床時間を一定にすることで)維持するよう心掛けたい。今件はあくまでも現状認識と、目安の一つとして心得てほしい。

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