通勤時間の平均は往復1時間17分、大都市圏勤めほど長い傾向

2011/05/09 19:00

NHK放送文化研究所が2011年2月23日に発表した「2010年国民生活時間調査報告書」は、同研究所が5年毎に定期調査を行っている研究報告の最新版で、日本の社会文化の変遷を推し量る上で役立つデータが多数盛り込まれている。今回はその中から、勤め人の通勤時間に関連する項目にスポットライトをあてることにする(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2010年10月14日から24日にかけて10歳以上の日本国民を対象に住民基本台帳から層化無作為2段抽出方式によって選ばれた7200人(12人×150地点×4回)を対象にし、配布回収方法によるプリコード方式で行われたもので、有効回答数は4905人。男女比は47.7対52.3、年齢階層比は10代11.8%・20代10.1%・30代15.0%・40代15.0%・50代15.2%・60代16.2%・70歳以上16.7%。なお「行為者」とは指定された行動を行ったもの、「行為者率」は該当時間幅にその行動を15分以上した人が全体に占める割合を意味する。

また、今件における時間表記は「時間:分」とする。例えば3時間45分なら「3:45」といった具合である。さらに今調査母体では「無職」「学生」「主婦」以外は何らかの仕事を得ており(有職者、平日なら58.1%)、今回はその人たちを対象としている。

通勤時間の長さについては【1日の平均通勤時間はどれくらい? 理想は34分、現実は……】などにもあるように、短いにこしたことはないが、実際には1時間前後であるという結果が別調査機関から出ている。今調査結果では、直近で平均1時間17分という値。ただしこれは片道ではなく往復の時間。

↑ 通勤時間(平日、往復の合計、行為者平均時間)
↑ 通勤時間(平日、往復の合計、行為者平均時間)

片道に換算すると大体40分。少々短い気もするが、これは【1日の平均通勤時間はどれくらい? 理想は34分、現実は……】ではサラリーマンのみを対象しているのに対し、今件では専門職や自営業など通勤時間が極端に短い可能性を持つ働き人も含まれているのが要因(今件は「勤める時間が1日15分以上の行為者」を対象としているのであり、「通勤時間が15分以上の行為者」では無い)。

経年別に見ると通勤時間にほとんど変化は無い。昔も今も、往復一時間以上を通勤にかけているというライフスタイルは変わらない。そして男性よりも女性の方が通勤時間が短い傾向もまた同様。10分-20分ほど短いが、これは女性が男性よりも近場での就職を望んでいることや長時間の通勤を嫌う事、そして女性の場合はパートなど自宅近所の小売店での仕事も多分にあることによるものと思われる(実際、平均仕事時間量も女性より男性の方が多い。男性20代で8時間31分なのに対し、女性は7時間27分、40代の場合はそれぞれ9時間23分・6時間16分である)。

これを各種条件別で見ると、男女別は上記の通りだが、都市の規模別の場合は大都市圏の方が長い傾向が確認できる。

↑ 通勤時間(平日、往復の合計、行為者平均時間)(都市規模別含む、2010年)
↑ 通勤時間(平日、往復の合計、行為者平均時間)(都市規模別含む、2010年)

「5万人未満」-「30万人以上」における一般都市区分ではほとんど差異が無い。しかし東京圏・大阪圏に限定すると20分ほどそれらの中小都市からのかさ上げが確認できる。やはり東京・大阪圏では近郊からの通勤であることや、都市部内での移動(移動距離では無く)が長いようだ。



毎日1時間強の通勤時間は、起床時間との比較で考えると実に1割近くをそれに費やしていることになる。そのまま何もせずに呆けていたり、運よく座ることができれば仮眠を取るのもあり。一方で【7つのクリエイティブな通勤時間の過ごし方】にもあるような、有益な利用方法を模索し、実践することも一つの手といえよう。

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