気になるバレンタインデー・ホワイトデーの予算繰り、安すぎと高すぎの境界線を探る

2016/02/10 11:30

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世の中をピンク色とチョコレート色に染め、甘い香りを感じさせる機会を増やし、チョコレートファンには珍しい種類の商品と出会う機会を得られるバレンタインデー。そしてそのお返しのギフトの選択で、あれこれと男性諸氏が頭を悩ませることになるホワイトデー。これら春のイベントでは、その贈り物の相場に頭を悩ませることになる。今回はゲンナイ製薬が2016年2月3日に発表した、夫婦間におけるデートに関する調査結果から、ある意味単なるカップル間、または義理のやり取り以上に難しい、結婚相手へのバレンタインデーやホワイトデーにおける贈り物の金額に関して見ていくことにする(【発表リリース:「夫婦デートに関する調査」】)。


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今調査に係わる調査要項は先行記事【夫婦世帯の「二人きりデート」は平均月1.7回、子供有り無しで4倍の差】を参照のこと。

冒頭の通り、これからバレンタインデー、そしてその後のホワイトデーにおいて、夫婦間においても何らかのプレゼントをやり取りする機会は大いに生じ得る。すでに結婚済みであることから気持ちを再度確認しなくても良いと割り切る夫婦もあろうが、やはり世の中が色々と話題にしている雰囲気の中で、形式だけでも、または夫婦だからこそ改めてやり取りをしたいと考える人も多いはず。

そこで問題となるのは、バレンタインデーやホワイトデーで受け渡しされるプレゼントの額。それぞれのお財布事情もあるが、回答者の実情として、どれほどの額では高すぎて引いてしまう、逆に安すぎてガッカリ感を覚える額を自由回答で答えてもらい、その結果を仕切り分けした上で累計で示したのが次のグラフ。5000円台でも8.9%の人は「高すぎる」と判断し、10万円台でも約3割(100%−69.3%)は「高過ぎとは思わない」と認識していることになる。

↑ バレンタインデー・ホワイトデーにパートナーから貰うプレゼントで高すぎてNGだと感じる予算(自由回答、累積比率)
↑ バレンタインデー・ホワイトデーにパートナーから貰うプレゼントで高すぎてNGだと感じる予算(自由回答、累積比率)

実際には多分にケースバイケースで、さらには男性と女性それぞれの価値観の違いもあり、あくまでもそれらをまとめた上での包括的な額ではあるが、大よそ1万円が一つのラインとして認識できる。1万円台に届くと急激に「高くて引いてしまう」との回答率が上昇する。5000円でも皆無ではないが、まだ9000円までなら1割ちょっとで維持される。厳密に「1割超えはアウト」との判断ならば7000円台が上限だが、誤差も考慮すると実際には9000円台が上限と見積もれば良いだろう。

逆に下限はどうだろうか。次に示すのは該当金額ではがっかり感が否めないとするもの。横軸の仕切り分けが上記グラフとは異なることに注意。例えば100円台では40.1%なので、100円のギフトだった場合、4割の人は「ちょっと安いよね」と残念さを覚えると答えている。

↑ バレンタインデー・ホワイトデーにパートナーから貰うプレゼントで安すぎてがっかりする予算(自由回答、累積比率)
↑ バレンタインデー・ホワイトデーにパートナーから貰うプレゼントで安すぎてがっかりする予算(自由回答、累積比率)

上値限界と同様に1割を判断基準とすると、2000円台では13.6%、3000円台で9.2%となり、大体2000円から3000円が安全圏の底の感はある。無論6000円台まで手を伸ばせば1%台にまで回答率は減少するため、より安全となるのには違いない。

報告書ではこの結果を受けて、「夫婦間のバレンタインデーやホワイトデーのプレゼント予算は、3000円-9000円程度が安全圏だと考えられそうです」と結論付けている。確実にリスクを1割以下に抑えるのなら、「高すぎて引く」を回避するために7000円台を上限とし、「安すぎてがっかり」回避のためには3000円台を下限とするのが望ましい。夫婦間のギフトのやり取りとしては、大よそ中間の金額となる5000円程度が無難だろうか。


■関連記事:
【予算は、そして相手は? 今どきの義理チョコ事情(2015年)(最新)】
【バレンタインって何だろう? その意義を考え直す(2015年)(最新)】
【男性から見て「バレンタインデー」「ホワイトデー」とは何か(2015年)】


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